保険相談を検討する方の中には、「人混みを避けたい」「小さい子供がいて外出が難しい」と考える人も少なくありません。
自宅での保険相談は店舗・ショップでの相談と比べて、外出の手間が省けるなどのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
そのため、安心して相談を行うには、これらを把握した上で自宅での相談を検討するのが良いでしょう。
本記事では、自宅で保険相談をする際のメリット・デメリットについて解説します。
訪問型相談ならではの注意点もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもどのぐらいの人が自宅での保険相談を利用している?
生命保険文化センターの調査によれば、直近で保険加入をした方の約半数が自宅での保険相談で契約をしているようです。
- 生命保険会社営業職員が家庭に来る…45.5%
- 保険代理店の窓口や営業職員…15.7%
- 通信販売…7.8%
現在では、インターネット上で申し込みができる保険商品も広く普及していますが、やはり「FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家から直接説明を受けたい」という方が多いと言えるのではないでしょうか。
よく外出する方や買い物ついでに保険相談したいという方は、店舗やショップでの相談を選択することが多いようです。
自宅で保険相談をするメリット
まず始めに、自宅に担当者を招いて無料保険相談を行うメリットについて解説します。
メリット①外出の手間が省ける
自宅で保険相談をする際には、店舗や指定場所に赴く必要がないため、外出の手間を省くことができます。
一般的に、保険相談は複数回にわたってヒアリングから提案を行なっていくため、店舗窓口やショップを利用する場合はその都度外出しなければなりません。
しかし、自宅に担当者を招く「訪問型」を利用すれば、相談前後の予定にも大きな影響を与えず、落ち着いて相談することができるでしょう。
特に、高齢者や身体的に移動が難しい方にとっても負担がかからないため、おすすめの相談形式です。
メリット②プライベートの空間が守られている
店舗やショップでの無料保険相談では、ショッピングモールに併設されていたり、隣の人と仕切り一枚の相談環境となるため、他のお客さんの目が気になる方も多いのではないでしょうか。
その点、自宅は完全にプライベート空間であるため、他の人に相談内容を聞かれるという心配がなくなります。
細かい情報を共有することによって、より最適な保険プランを見つけることもできるでしょう。
また、家族全員がその場に集まることができれば、意見を共有しながら将来設計を立てることが可能です。
メリット③契約手続きをスムーズに行える
手続きをスムーズに行えるのも、自宅での相談のメリットです。
保険相談の結果、保険契約をすることになった場合、対面での手続きが必要なケースがあります。
自宅であれば、印鑑や身分証明書、銀行の口座番号などをすぐに揃えることができるため、「契約に必要なものを忘れてしまった!」などの心配もなくなるでしょう。
自宅で保険相談をするデメリット
自宅での保険相談は、移動の手間やプライベート空間が守られているといったメリットがありますが、逆にデメリットがあるのも事実です。
担当者を家に招き入れる必要があるため、以下のデメリットについて把握しておきましょう。
デメリット①赤の他人を自宅に招き入れる必要がある
自宅で保険相談をする際に最も考慮すべきなのが、自分の住まいに赤の他人を招き入れるという点です。
知らない人を自宅に迎えることに抵抗を感じる方もいるでしょう。
プライベート空間を確保しつつ、移動の手間をかけたくないという人は「オンライン相談」についても検討してみると良いかもしれません。
デメリット②場合によっては部屋を片付ける手間がかかる
自宅に担当者を招き入れるために、ある程度の片付けや準備が必要になる人もいるのではないでしょうか。
基本的に相談には1時間ほど必要になるため、玄関先での相談は避けてください。
部屋干ししている洗濯物や他人に見られたくないものが出ている場合は、相談前に片付けておくことをおすすめします。
デメリット③話を切り上げにくい
店舗での相談やオンライン相談と違い、プライベートな空間で相談をするため、話を切り上げにくいというデメリットもあります。
訪問型の相談は、長時間の相談になることが多く、担当者との相性が合わなかった場合、ストレスを感じてしまう可能性もあるでしょう。
また、一部の相談員が執拗に契約を進めてくるケースも想定することができ、しつこい営業のリスクについても考慮すべきです。
以下の記事ではしつこい保険勧誘の断り方について解説しています。合わせて参考にしてください。
訪問型を利用する際の注意点
これまで自宅で保険相談をするメリット・デメリットについて解説しました。
訪問型の相談は「拘束時間が長いのでは?」と思われがちですが、保険やお金についての専門家とじっくり対面で話し合いたい人には最適な相談方法です。
以下では、訪問型の保険相談を利用する際の注意点について解説します。
事前準備を怠らない
何よりも、保険相談の目的や家計の収支リスト、将来のライフプランについてまとめておくことをおすすめします。
せっかく担当者が自宅に来てくれたのに、思うような内容を相談できなかった場合、大変もったいないですよね。
そのため、保険相談の目的を明確にしたり、備えたいリスクについて考えておくことで、より有意義な時間にすることができるでしょう。
信頼できる相談先を選択
自宅というプライベート空間に相談者を招き入れるため、相談先は慎重に選びましょう。
公式サイトの他、口コミや評判を確認し、強引・しつこい営業をしないところが望ましいです。
しかし、実際利用してみたら思っていたのと違ったというケースもありえるため、複数のサービスを利用してみるのも一つの手です。
しっかりと比較検討し、自分の意思で決定する
保険契約において、一番あるまじき行為が「おすすめされたから流れで契約する」ことです。
自分の意思なく契約をしてしまうと、将来保険料が払い続けられなくなり解約してしまうリスクや、保障内容を把握できないといったリスクが発生してしまうでしょう。
提案された保険商品はその場で決めず、複数のプランとよく比較することで最適な選択をすることができます。
よくある質問にプロが回答
ここからは自宅での保険相談に関するよくある質問にプロがお答えします。
訪問型相談についての疑問がある方はこちらで解消してください!
お茶やお菓子は出さなきゃいけないの?
基本的に出さなくても問題はありません。
しかし、保険相談は1時間以上会話をするため、お茶を出しておくと無難です。
保険は一度契約して終わりではなく、ライフプランの変化に応じて定期的に見直しが必要です。
場合によっては、同じ担当者に数回相談する可能性もあるため、ある程度のおもてなしをすると良好な関係を築くことができます。
玄関先での相談でもいいの?
先ほどもお伝えしましたが、玄関先での相談は極力避けるのが良いでしょう。
保険相談は1時間ほどかかるため、立ちっぱなしでの会話は双方に負担となってしまいます。
また、保険商品の資料・パンフレットを見せながら案内を行うため、机や椅子のあるリビングでの相談が適しています。
保険相談の時に必要な持ち物は?
保険相談をする際には、以下のものを用意してください。訪問型に限らず、店舗やショップ、オンラインで相談をする際にも同様です。
- 保険証券(見直しの場合)
- 印鑑・身分証明書
- 銀行の口座番号
- クレジットカード
- 家計の収支状況がわかるもの
- 年金手帳(ねんきん定期便)
これらを用意すると、保険相談をスムーズに進めることができます。
記事まとめ
今回は、自宅で保険相談をする際のメリット・デメリットについて解説しました。
訪問型の保険相談は、自宅にいながら専門家とじっくりと話し合いができる利便性が最大の魅力です。
家族全員での相談や、外出が難しい子育て中の方、高齢者の方に向いています。
ただ、訪問に伴う準備が必要な点もあるため、信頼できる相談先の選定が重要になるでしょう。
「自宅での相談はデメリットが気になる...」という方にはオンライン相談がおすすめです。以下の記事では、オンライン相談について紹介していますので、合わせて参考にしてください。