医療保険の掛け捨て型とは?貯蓄型との違いやメリット・デメリットも解説!

掛け捨て型医療保険の特徴を解説!貯蓄型との違いや加入がおすすめな人とは

医療保険の掛け捨て型とは?貯蓄型との違いやメリット・デメリットも解説!

医療保険

民間の医療保険には、「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2種類があります。

今回は医療保険商品に多い、掛け捨て型の特徴を貯蓄型と比較し、徹底解説していきます。

また、どちらの医療保険タイプが自分に必要か判断するための材料として、掛け捨て型・貯蓄型それぞれに向いている方の特徴も紹介。

この記事をぜひ、医療保険を選ぶときの参考になさってください。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

掛け捨て型の医療保険とは

掛け捨て型の医療保険とは

掛け捨て型とは、支払った保険料が手元に戻ってこない、もしくはあってもごくわずかの医療保険の種類を指します。

そのため、保険料は貯蓄型と比較して安いということも特徴の一つです。

医療保険では掛け捨て型が主流のため、商品が豊富に取り揃えられています。

メリット

メリット

掛け捨て型の医療保険を契約する最大のメリットは、保険料が安いことです。

商品によっては、1,000円以下のプランが用意されている医療保険も。

掛け捨て型であれば、貯蓄型で同じ保障内容にするよりも安い保険料で、充実した保障内容に設定することができます

デメリット

デメリット

デメリットは、病気やけがによる入院などをせず、満期中に保障を受ける機会がなかった時に、払込保険料が無駄になってしまう点です。

そのため、払い込んだ保険料がもったいないと感じてしまう可能性があります。

貯蓄型の医療保険とは

貯蓄型の医療保険とは

貯蓄型とは、保険料の一部を積み立てにまわし、条件を満たしたときにお金を受け取ることができる医療保険の種類です。

保険料の払い込みの際に積み立て分のお金も回収されているため、掛け捨て型と比較すると保険料は割高という特徴があります。

ちなみに貯蓄型では、以下のようなお金を受け取ることが可能。

給付金 支払われる条件やタイミング 金額
祝い金 3~5年間で所定の日数の入院をしていない、所定の金額の給付金を受け取っていない場合 5~10万円
還付金 契約時に決めた所定の年齢(50代~70代の年齢で設定することが多い)まで保険料を払い込み続けた場合 それまでの払込保険料額全額
解約返戻金 途中解約した場合 払込保険料より少額

掛け捨て型と違い、医療保険を見直して解約が必要になった場合にも、解約返戻金という形でお金を受け取ることができます。

そのため、定期的に行う必要がある「見直し」がしやすいのです。

掛け捨て型と貯蓄型の違い

掛け捨て型と貯蓄型の違い

掛け捨て型と貯蓄型の仕組みについて解説しました。

一度ここで掛け捨て型・貯蓄型のそれぞれの特徴を整理しましょう。

掛け捨て型 貯蓄型
払込保険料 比較的安い 比較的高い
一定期間でもらえるお金 なし あり(払込保険料額を超えたお金は受け取れない)
代表例 定期保険、医療保険、がん保険 終身保険、個人年金保険、学資保険

2つのタイプには上記のような違いがあります。

しかし、保障内容については特に大きな差がありません

メインの保障となる入院給付金や手術給付金、付帯できる特約の種類に違いはないのです。

掛け捨て型の方が保険料が安いため、比較的保障を充実させやすいといえます。

また、既存の医療保険商品は掛け捨て型が主流

そのため、掛け捨て型の方が選べる医療保険商品の種類の幅が広いでしょう。

自分に必要なのはどちらのタイプ?

自分に必要なのはどちらのタイプ

2種類の医療保険の特徴を理解したところで、自分にはどっちの医療保険が向いているのか気になりますよね。

ご自身の状況にあった医療保険選びをするために、それぞれの保険に向いている方の特徴を紹介していきます。

掛け捨て型がおすすめな人の特徴

掛け捨て型がおすすめな人の特徴

掛け捨て型の医療保険がおすすめな人の特徴は以下の通りです。

  • 比較的安い保険料に設定し、家計の負担を最低限に抑えたい方
  • 幅広い選択肢から医療保険を選びたい方

比較的安い保険料に設定し、家計の負担を抑えたい方

社会人なりたての20代の方や子供の教育費がかかるため、月々の出費をできるだけ抑えたいという30代・40代の方には、掛け捨て型がおすすめ。

実際、払込保険料の相場はいくらなのでしょうか。

実は、民間の生命保険会社や郵便局、JA、県民共済・生協等で取り扱っている保険の加入者の年間払込保険料額の平均は、以下のようになってるのです。

公益財団法人生命保険文化センター:2022(令和4)年度生活保障に関する調査«速報版»

全体 17.9万円
男性 20.6万円
女性 16.0万円

年間の払込保険料額とはいえ、予想以上に大きな出費じゃないでしょうか?

月額に換算しても、1万円以上の保険料を毎月支払うとなると、家計に響く可能性が考えられます。

そのため家計の負担をできるだけ抑えたい方は、掛け捨て型の医療保険で出費をできるだけ少なくし、学資保険や投資などで将来の積立することがおすすめです。

幅広い選択肢から医療保険を選びたい方

医療保険はそもそも、掛け捨て型が主流です。

掛け捨て型と貯蓄型で保障内容に差はありません。

ただ掛け捨て型の医療保険商品は用意しているが、貯蓄型の用意はないという生命保険会社もあります。

そのため、掛け捨て型の医療保険の方が品ぞろえが豊富で、よりご自身に合った保険・保障の組み立てができるのです。

貯蓄型がおすすめな人の特徴

貯蓄型がおすすめな人の特徴

貯蓄型の医療保険がおすすめな人の特徴は以下の通りです。

  • 貯蓄が苦手な方
  • 家計にゆとりがある方

貯蓄が苦手な方

貯蓄型であれば、将来の子どもの教育費や自分の老後資金などの準備を医療保険でまとめてできます

医療保険の見直しを行い、解約が必要になったときでもお金がもらえたり、入院などせず健康でいるとリターンがもらえるのはラッキーですよね。

ただ、受け取ることができる金額は払込んだ保険料よりも少額になることが多いため注意が必要です。

家計にゆとりがある方

家計にゆとりがある方にも、貯蓄型の医療保険はおすすめです。

医療保険に加入する時に自分に合った、充実した保障内容にすると予想よりも払込保険料が高くなってしまいますよね。

充実した保障内容に加えて、掛け捨て型と比較して割高な貯蓄型の保険料を払い込むことができるのであれば、貯蓄型の医療保険もおすすめです。

不安なときは無料相談がおすすめ!

不安なときは無料相談がおすすめ

ここまで、医療保険の掛け捨て型・貯蓄型の特徴や加入がおすすめな方について解説してきました。

しかし、社会情勢や医療の進歩などに合わせて、生命保険会社も新しい商品を出し続けています

また、入院給付金や特約など保障内容の充実度や料金設定なども様々で、どれが自分に合っているのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが、保険サイトの無料相談の活用です。

インターネット上で申し込むことができるため、いつでも手軽に予約可能。

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まとめ

まとめ

今回は、掛け捨て型医療保険の特徴について、貯蓄型と比較しながら解説しました。

医療保険の掛け捨て型は保険料が安く、種類も多いため、ご自身に最適な保障内容を組み立てることができるでしょう。

しかし、その分たくさんの医療保険商品の中から自分に合った1つを選ぶことは大変な作業です。

人気医療保険ランキングや口コミを参考に選ぶ以外に、保険サイトの無料相談でFPを活用することも考えてみてください。

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