病気になったら生命保険に加入できないって本当?過去の病歴は影響する?

病気・入院などの経歴があると生命保険に加入できないのかをプロ監修のもと解説

病気になったら生命保険に加入できないって本当?過去の病歴は影響する?

生命保険(死亡保険)

生命保険に加入するときに、過去に病気にかかった経歴がある・入院したことがある方は、加入審査への不安があるかと思います。

生命保険は、病気やケガの状態になって初めて「入っておいて良かった」と思えるものです。

後悔のないように、生命保険の種類についてしっかり理解しておきましょう。

本記事では、病気にかかってしまったら生命保険に加入できないのか、過去の病歴は加入審査に影響するのかなどをプロ監修のもと解説しています。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

生命保険は病気をしてからでも加入できる?

生命保険は病気をしてからでも加入できる?

まず、「生命保険は病気になってからでも加入できるのか?」という点についてです。

結論から言うと、加入することはできますが、健康な人と比べて加入のハードルが高くなることが多いです。

加入審査の際に、病気やケガのリスクが高いとみなされると保険に入れないか、保険料が高くなるなどの条件つきになる場合があります。

ここからは、病気になってしまった後に生命保険を申し込んだ場合、断られてしまうよくある事例を紹介します。

加入を断られる・条件付きになる可能性がある

病気になった後に生命保険に加入する場合、条件付きになったり最悪の場合は加入自体を断られます。

保険会社によって審査の基準が違うため、A社では審査に落ちてしまっても、B社では通った、という場合もあります。

その場合、「部位不担保」という条件をつけることによって生命保険に加入できるということがあります。

「部位不担保」とは、特定の部位に関する保障はしないという条件を付けることを指し、その条件を付けることによって、決められた条件と関係のない病気や入院、怪我などが原因であれば保障対象になる場合があります。

病気を隠すと告知義務違反となる

生命保険に加入する際、既に持っている病気を隠して申告することは告知義務違反となります。

現在治療中の病気がある場合や過去に所定の大きな病気をしたことがある場合には、嘘偽りなく病気の種類や内容などを告知しなければいけない決まりとなっています。

告知義務がある理由としては、生命保険は契約者同士で保険料を負担しあうことによって成り立つ仕組みで、保険金支払いのリスクが比較的高い持病がある方を容易に加入させてしまうと、契約者の間で不公平が生じてしまうからです。

何十年も前の虚偽申告でも罰則の対象となってしまうので、審査・更新をするときの嘘は絶対にやめましょう。

病気・ケガがあっても入りやすいおすすめの生命保険一覧

病気・ケガがあっても入りやすいおすすめの生命保険一覧

既に病気やケガがあっても、多くの生命保険会社が豊富な種類の生命保険を用意しているため、生命保険の種類さえ選べば加入できます。

ここからは、病気・ケガがあっても入りやすいおすすめの生命保険を紹介します。

引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険とは、告知項目が少なくて加入する基準が緩和されている保険のことで、既に病気がある方でも入れる点が特徴です。

生命保険に加入する際は、現在の健康状態や過去の病気のことなどを生命保険会社に必ず告知する義務があります。

通常の生命保険の商品と比べると、保険料が割高であったり保険金が少ないなどのデメリットはありますが、加入しやすい条件となっています。

無選択型保険

無選択型保険とは、告知や医師による審査がなく、現在の健康状態に関わらず加入できる生命保険のことです。

しかし、加入時の制限がない分、保障の面ではシンプルなものが多いのが特徴です。

例えば、契約から2年以内の場合、保険金の代わりに支払った保険料相当額が支払われるだけであったり、契約日から90日間保障されない期間がある、などの制限が設けられています。

保険料も通常の保険に比べて高額な場合が多いですが、保障により万が一に備えることができます。

過去の手術や入院が保険加入時に影響するのはどんなケース?

過去の手術や入院が保険加入時に影響するのはどんなケース?

生命保険に加入するときは、過去の病気が加入時の告知内容に該当する可能性があるため、審査に通ることが難しくなる可能性があります。

ここからは、過去の病歴が加入時の審査に影響してしまったケースを紹介します。

現在は完治しているが過去5年以内に手術や入院をした場合

告知義務は、申込日からさかのぼって5年以内の手術や入院が対象です。

過去に病気になってしまったことがあっても、5年以上経過していれば申告は不要ですが、5年以内に病歴がある場合には生命保険の加入審査に影響を与えることがあります。

加入時には5年以内の病歴についてを告知する義務があり、生命保険会社はそれに基づいて加入の可否や保険料を決定します。

保険加入時の状況に合った保険を選ぶことが大切です。

退院して、現在も通院治療中の場合には注意

退院後、現在も通院治療中の場合に生命保険に加入する際には、通院歴や現在の治療内容についても正直に告知する必要があります。

通院治療中でも、告知した内容をもとに、保険に加入できるかどうかを保険会社が判断するため、内容や病歴に基づいて加入条件や保険料が変動することがあり、病気に関する保障に制限がかかることが多いため、保険は慎重に選びましょう。

次の記事では持病や既往歴がある方が検討すべき保険商品をより詳しく解説!

次の記事では持病や既往歴がある方が検討すべき保険商品をより詳しく解説!

この記事では、病気になったら生命保険に加入できないのは本当なのか、過去の病歴は影響するのかについても解説しました。

もし現在病気があったり、5年以内に手術や入院をしたことがある方の中で加入を検討している場合は、通常の生命保険だけでなく、告知項目が少なくて加入する基準が緩和されている「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」がおすすめです。

次の記事では、持病や既往歴がある方が検討すべき保険をより詳しく解説します。

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