生命保険(死亡保険)
生命保険の必要性は?「誰に・いつ・何が」を基準に徹底解説!

生命保険の必要性を考えてみよう!

生命保険の必要性は?「誰に・いつ・何が」を基準に徹底解説!

誰しも一度は「生命保険は本当に必要なのか」と考えたことがあるでしょう。あなたもそのお一人ではないでしょうか?

生命保険が必要か、いつまでも漠然と悩んでいるより、キッパリと答えをだしておきたいところですよね。そこで、今回はファイナンシャルプランナーの私が生命保険の必要性について検討する際の3つの基準や必要性の高い人の特徴を交えて解説します。

これまで生命保険に加入してこなかった人や、加入しているものの必要性を感じない人は、なぜ生命保険が必要なのかを改めて理解することができ、過不足なく保障を確保できるでしょう。

なお、本記事では生命保険=死亡保険として解説します。別記事の生命保険とは?分類や定義をわかりやすく解説!では、ちょっとややこしい生命保険の分類や定義、仕組みなどを解説しているので、そもそも生命保険とはなにかを確認しておきたい方は、ぜひそちらをご覧ください。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

生命保険は「誰に・いつ・何が」必要かを考えよう

生命保険の必要性を考えるのであれば、「誰に・いつ・何が」必要かを考えることが重要です。なぜなら、この3点を軸に検討することで過不足なく生命保険に加入することができるためです。

まず、「誰に」生命保険が必要なのかを考える際には、扶養家族の有無や、自分自身が死亡した場合に金銭的に困る人は誰かを考えてみましょう。

続いて、生命保険が「いつ」必要かという問いは、「まとまったお金が必要になる期間」と置き換えて考えることが重要です。たとえば子供が独立するまでの期間や、退職までの期間が考えられます。

仮にあなたが一家の大黒柱である状態で死亡してしまった場合を想像してみましょう。亡くなった後も教育費や生活費は変わらず必要ですので、特に子供が小さい場合は万が一の事態を想定した経済的な備えは非常に大切といえます。

3つの軸である「何が」については、具体的な保障内容につながる重要な項目です。どういった保障を確保すべきかを明確にし、過不足なく生命保険に加入しましょう。

必要性が低い人・不要な人もいる

「誰に・いつ・何が」という観点で生命保険の必要性を考えるとき、生命保険に加入する必要性が低いという結論に至る人もいます。例えば、すでに十分な貯蓄額が確保できている人の場合、生命保険は不要と言えるでしょう。その理由として、万が一死亡した場合でも保険に頼ることなくある程度の金額のお金を遺族に残すことができるからです。

生命保険に加入する際は必要保障額を算出し、「死亡した場合にどれくらいのお金を残すべきか」を把握します。必要保障額は家族の人数や持ち家の有無、生活費や貯蓄状況などを加味して算出されるため、人によって金額に大きな差が生じます。

例として、子供がいる既婚男性であれば3,000万円ほどの保障額を確保することが一般的ですが、仮に貯金が3,000万円以上ある場合はそれだけで遺族に十分なお金を残すことができます。

生命保険に加入しなくても、万が一の際の必要額を貯蓄で十分カバーできる人は、生命保険に加入する必要性が低い・または不要と言えるでしょう。

生命保険の必要性が高いのはどんな人?

配偶者や子供など、扶養家族が多い人は生命保険に加入しておくべきでしょう。なぜなら、万が一死亡した場合に、遺族に残すべきお金の金額もおのずと大きくなるためです。

一家の大黒柱である人が亡くなった場合、公的な保障として遺族年金が遺族に支払われます。しかし、遺族年金だけで生活していくことは非常に難しく、扶養家族が多いほど生活費などがかさむため、万が一の際に備えて大きなお金を準備しなければなりません。

先述の通り、ファイナンシャルプランナーの立場から言うと、子供がいる既婚男性であれば3,000万円、子供がいない夫婦でも1,500~2,500万円ほどの保障は最低限確保しておきたいものです。また、子供が学齢期を迎えることが多い40代前後であれば、さらに教育費の負担を考えておく必要があります。

ライフスタイルや家族状況を加味し、ご自身はどれくらいの保障額が必要か把握していますか?せっかく生命保険に加入しても、保障額が十分でなければ遺族の経済的な負担を軽減できないため、ご自身の必要保障額は正しく把握しておきましょう。

ちなみに、必要保障額の目安を算出できる簡単な計算式も存在します。こちらは「生命保険の選び方を解説した記事」の中で詳しく取り扱っているので、本記事を読んでご自身にとって生命保険は必要性が高いと判断された場合はそちらの記事をお読みください。

いつからいつまで加入するべき?

生命保険に加入する期間は、「誰にお金を残すのか」によって異なります。子供のために生命保険に加入する必要があると考える場合は、子供の独立を1つの節目として考えると良いでしょう。

また、配偶者のことを考えた保障が欲しいときには、終身型の生命保険に加入して生命保険で葬儀代をカバーしましょう。

このように、生命保険の加入期間を考えることで、必要以上に生命保険をかけ続けることを避けることができるため、保険料を無駄にすることがありません。生命保険の必要性は、リスクや家族、収入や貯蓄状況に応じて柔軟に考えましょう。

何の保障が必要となるのか?保険は死亡保障だけではない!

死亡時のリスクに備えて生命保険に加入することは非常に大切ですが、さまざまな保険商品を活用することでより幅広いリスクに備えることができます。

日常生活に潜むリスクは死亡だけでなく、病気やケガによる入院・手術も十分に考えられます。また、平均寿命の伸びを受けて、「長生きリスク」と表現されることもあるほど、セカンドライフに備える重要性も高まっています。

ここでは、一般的に何の保障が必要となるのかを解説します。

病気やケガに備えることもできる

医療保険を利用すると、病気やケガのリスクに備えることができます。健康保険に加入していると原則として3割の自己負担で医療機関を受診できますが、差額ベッド代や入院時の食事代は全額自己負担です。

また、死亡のリスクが低い若年層や、独身の人であっても、病気やケガに備える必要性は高く、医療保険への加入も併せて検討すべきといえます。

死亡保険のみでも十分

ただ、医療保険への加入も大切ですが、「保険に加入することで受け取れるお金」の大きさを考えた場合、やはり生命保険のほうが優先度が高いことがわかります。

医療保険の場合、入院日額5,000円や10,000円といった単位で保障を確保し、実際に支払われる給付金は数万円~十数万円です。一方の生命保険の場合は、数百万円~数千万円程度の保険金を受け取ることができます。つまり、支払う保険料と保障の大きさを考慮すると、生命保険では自分自身で用意することが難しいほど大きなお金を確保できることになります。

お金に余裕があるなら医療保険への加入を検討しても良いものの、まずは生命保険に加入し、最低限の保障を確保しましょう。

老後の資金準備のために貯蓄性商品を利用する人も

ちなみに、保険にはさまざまな商品があり、中には一定の保障を確保しつつ貯蓄性の高い保険があります。ここで言う貯蓄性の高い保険とは、解約時にこれまで支払った保険料の一部を受け取ることができる解約返戻金付きの保険のことです。

一般的に、医療保険などには解約返戻金がないため貯蓄性は低く、この点をデメリットと考えることもできます。しかし、終身型の生命保険であれば一定の保障を確保しつつ、解約返戻金があるため貯蓄性も高く、保障性と貯蓄性の双方のメリットを享受することが可能です。

老後など、人生のセカンドステージを考慮する場合は、貯蓄性のある終身型の生命保険も選択肢の1つと言えるでしょう。

加入率も参考にしてみよう

生命保険の必要性を考えるとき、「まわりは生命保険に加入しているのだろうか」「生命保険の加入率ってどれくらい?」と気になることもあるかもしれません。「長いものには巻かれろ」のような感じですが、自分と同年代の人がどれだけ保険に加入しているかは必要性を考える上で一つの材料となりますよね。

そこで、保険の加入率に関するデータを引っ張ってきました。生命保険文化センターによる平成30年度の調査※によると、個人年金などを含む保険の年齢別加入率は以下の通りです。

全体 88.7%
29歳以下 79.2%
30~34歳 86.7%
35~39歳 88.7%
40~44歳 92.4%
45~49歳 93.3%
50~54歳 93.5%
55~59歳 94.1%
60~64歳 92.1%
65~69歳 89.5%
70~74歳 88.4%
75~79歳 82.3%
80~84歳 76.9%
85~89歳 69.5%
90歳以上 71.4%

上記の調査は個人年金保険など全ての保険を含めた加入率ですが、ほぼ全ての年齢で加入率が80%を超えていることがわかります。また、先述しましたが、保険の中でも生命保険(死亡保険)の優先度はかなり高いので、上記表の多くの人が生命保険に加入していると考えられます。

このことからも、日常のさまざまなリスクに対して保険で備えている人が多く、29歳以下の若年層でも約80%の人が何等かの保険に加入しています。また、結婚や出産といったタイミングを迎えることの多い30代以降の加入率は90%を超えており、生命保険を含めさまざまな保障を確保している人が多くなっています。

ご自身と同年代の加入率を参考にしながら、改めて生命保険の必要性を考えてみましょう。

※参考URL
https://www.jili.or.jp/files/research/zenkokujittai/pdf/30/2018honshi_all.pdf

まとめ

ここまで、生命保険の必要性について「誰に・いつ・何が」を軸に解説してきました。

生命保険を検討する場合は、子供の独立や定年退職など、特に生命保険での備えが必要な年代や期間を見極め、収入や貯蓄状況を加味しながら必要保障額を算出すると良いでしょう。

そして、配偶者や子供など、扶養家族が多い人は特に生命保険に加入しておくべきとも紹介しました。生命保険を含め、保険への加入率はほとんどの世代で80%を超えており、しっかりとした備えを確保すべきと考えている人が多いことがわかります。

本記事を参考に、生命保険は必要かどうか、ぜひご自身の中で一つ答えを出していただければ幸いです。

また、この記事を読んで生命保険の必要性を感じた方は、ぜひ次の「生命保険の正しい選び方を徹底解説!」にお進みください。損をしない生命保険の選び方を解説しているので、きっとお役に立てるでしょう。