医療保険を滞納した場合ブラックリストに載る?対策方法や注意点を徹底解説

医療保険の支払いを滞納した場合ブラックリストに載る?ペナルティーや対策方法について

医療保険を滞納した場合ブラックリストに載る?対策方法や注意点を徹底解説

医療保険

医療保険は毎月保険料を支払っていく必要があるため、負担に感じている方は多いでしょう。

「万が一保険料を滞納したらどうなるのだろう」「ブラックリストに載るのでは?」などと気にしている方も少なくありません。

本記事では、ブラックリストの基本的な内容や医療保険滞納によるペナルティ、滞納を防ぐためのポイントを解説します。

医療保険の滞納について不安な方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

そもそもブラックリストとは?

そもそもブラックリストとは?

「借入金の返済が遅れるとブラックリストに載る」などという話を聞いたことがある方も多いでしょう。

ここではブラックリストの基本的な内容やブラックリストに載ることによる影響、医療保険に入れるかどうかといったポイントを解説します。

信用情報機関に掲載される金融事故の情報

信用情報機関に掲載される金融事故の情報

よく「ブラックリストに載る」などといった表現が用いられますが、厳密には「ブラックリスト」というリストは存在しません。

一般的に、信用情報機関に金融事故の情報が登録されている状態のことを「ブラックリストに載る」と表現しています。

信用情報機関とは、クレジットやローンの契約・申込に関する情報を登録している期間のことです。

金融機関やクレジット会社は、顧客の「信用」を判断するために信用情報機関に登録されている情報をチェックしています。

例えば過去に借入金の返済を延滞したり、債務整理・代位弁済などをしていたりする場合、信用情報機関に事故情報が登録されます。

ブラックリスト入りの具体的な影響

ブラックリスト入りの具体的な影響

ブラックリスト入りの状態になってしまった場合、以下のような影響が生じます。

  • 新規でクレジットカードを発行できなくなる
  • ローンやキャッシングの契約ができなくなる
  • 携帯電話やスマートフォンの分割払いができなくなる
  • 賃貸物件を契約できなくなる可能性がある

過去に金融事故を起こしてブラックリスト入りしている場合、クレジットカード会社や金融機関は「今後も同様の金融事故を起こすのではないか」と判断します。

そのため、クレジットカードの新規発行やローンの契約などで審査に通らず、利用できなくなるリスクがあります。

なお、事故情報が記録される期間は情報の種類や機関によって異なりますが、およそ5〜10年です。

ブラックリストに載っていても医療保険には入れる

ブラックリストに載っていても医療保険には入れる

ブラックリスト入りするとあらゆるデメリットが生じますが、医療保険には加入することができます

医療保険を提供する生命保険会社は、契約時に信用情報機関に登録されている情報の照会を行わないためです。

もし過去の金融事故でブラックリストに載ってしまった場合でも、ケガや病気のリスクに備えた医療保険には加入できるため安心してください。

医療保険を滞納してもブラックリストには載らない

医療保険を滞納してもブラックリストには載らない

借入金の返済などで延滞をするとブラックリストに載ってしまいますが、医療保険の保険料を滞納してもブラックリストには載りません

なぜなら、医療保険の保険料を滞納しても保険会社が損失・被害を被るわけではないためです。

医療保険は、契約者が支払った保険料をもとに保険会社が運用を行い、ケガや病気になった際に給付金を支払うという仕組みです。

仮に保険料を滞納しても保険会社に損失が発生するわけではないため、事故情報としてブラックリストに掲載されることはありません。

しかし、ブラックリストに載らないとはいえペナルティはあります。

保険料滞納によるペナルティとは?

保険料滞納によるペナルティとは?

医療保険の保険料を滞納するとブラックリスト入りのリスクはないものの、ペナルティが課せられます。

あとからトラブルにならないよう、事前にペナルティの内容を確認しておきましょう。

保険契約の失効・解約

保険契約の失効・解約

医療保険の保険料を滞納した場合、まず保険契約が失効となります

失効とは、加入している医療保険の保障内容が無効となることです。

契約が失効しても、診査や告知、失効期間中の保険料払込などによって「復活」できる可能性もあります。

失効してからも保険料の支払いが確認されない場合、保険を解約されるケースもあります。

失効とは違い、契約そのものが消滅してしまうため注意が必要です。

滞納後すぐに保険料を払えばペナルティはない

滞納後すぐに保険料を払えばペナルティはない

医療保険の保険料を滞納したからといって、すぐにペナルティが課せられるわけではありません。

1ヶ月程度の滞納であれば「支払いを忘れてしまった」というミスも考えられるため、支払いを待ってくれることが多いです。

しかし、1ヶ月以上にわたって滞納が続くと失効・解約といったペナルティが課せられます。

「支払いを忘れてしまった」という場合は、なるべく早く連絡をして滞納分の支払い手続きを進めましょう。

【重要】医療保険の滞納を防ぐための注意点

【重要】医療保険の滞納を防ぐための注意点

ここまで解説してきた通り、医療保険を滞納してしまうと失効・解約となってしまうリスクがあります。

滞納を防ぐためには以下の3点に注意することが大切です。

  • 支払い期限と滞納リスクの確認
  • 自動引き落としやネットバンキングの活用方法
  • 滞納時の適切な対応と連絡手段

それぞれの注意点を解説していきます。

支払い期限と滞納リスクの確認

支払い期限と滞納リスクの確認

医療保険の滞納を防ぐためには、まず支払い期限を確認することが大切です。

「いつまでに保険料を支払うべきか」を確認しましょう。

保険会社によっては保険料の振込日から1ヶ月程度支払いを待ってくれる場合もあります。

しかし猶予があるからと放置してしまうと、金融機関のメンテナンスで遅れてしまうというリスクがあるため注意が必要です。

支払い期限をチェックしたら、滞納によるリスクも把握しておく必要があります。

保険料を滞納してしまったらどうなるかを確認し、しっかりと準備しておきましょう。

自動引き落としやネットバンキングの活用方法

自動引き落としやネットバンキングの活用方法

医療保険の保険料の払込方法は「自動引き落とし」や「ネットバンキング」がおすすめです。

保険料の払い忘れによる滞納を防ぐことができます。

自動引き落としにしている場合、口座にお金が入っている限りは勝手に引き落とされるため、支払いを忘れるリスクがありません

また、ネットバンキングであれば金融機関に行かなくても支払えるため、忘れていた場合にすぐに振り込むことができます。

医療保険の保険料滞納を防ぎたい場合は、払込方法をよく確認しておきましょう。

滞納時の適切な対応と連絡手段

滞納時の適切な対応と連絡手段

万が一滞納してしまった場合でも、すぐに対応すればペナルティが課されない場合があります。

滞納に気づいたらすぐに保険会社に連絡し、滞納分の支払い手続きを進めましょう。

医療保険を契約した代理店や保険会社のカスタマーセンターに問い合わせをすれば、滞納分の支払い手続きについての対応を教えてくれます

契約時に交付された保険証券を手元に準備し、速やかに問い合わせましょう。

記事のまとめ

記事のまとめ

医療保険の保険料を滞納してもブラックリストに載ることはありません。

反対にブラックリスト入りしている人の場合も、医療保険への加入は可能です。

しかし医療保険の滞納を放置していると、保険契約の失効や解約といったリスクが伴います。

ブラックリスト入りしないからとはいえリスクがあるため注意が必要です。

本記事でご紹介したポイントを参考に、医療保険の滞納を防ぎましょう。

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