医療保険
【年代別】失敗しない医療保険の選び方をプロのFPが徹底解説!

医療保険の選び方

医療保険の必要性は感じるものの、どのような医療保険が良いのかと選び方に戸惑う人も少なくありません。あなたも失敗しない医療保険の選び方を探し求めているうちのひとりではないでしょうか?

そこで、今回は医療保険に精通しておりプロのアドバイザーとして働いている筆者(FP資格保持)が失敗しない医療保険の選び方を解説します。医療保険の選び方にはいくつものポイントがあり、また年代別に注意すべき点も異なります

医療保険の仕組みを正しく理解した上で、万が一の病気やケガに備えましょう。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

失敗しない医療保険の選び方|8つのポイント

病気やケガによる入院・手術に対する給付が主な保障となる医療保険ですが、実際にどのような選び方があるのでしょうか。ここでは、医療保険を検討する際に注目したい8つのポイントをそれぞれ解説します。

後で、このポイントをもとに年代別に具体的な医療保険の選び方を紹介しているので、まずはポイントからおさえておきましょう。失敗しない医療保険の選び方のポイントは以下の通り。

  • 保険期間
  • 払込年齢
  • 先進医療
  • 特約
  • 対象手術
  • 通院保障
  • 入院一時金
  • 支払い限度日数

それでは、それぞれ解説していきます。

保険期間

医療保険の選び方におけるポイントのうち、保険期間は非常に重要な項目です。医療保険は定期型と終身型に大別できます。

定期保険は、いわゆる「掛け捨て」と呼ばれ、一定の保障期間が過ぎると更新を迎えます

更新のたびに保険料が高くなるというデメリットがあるものの、ライフスタイルに応じて保険の見直しがしやすいという特徴があります。

一方の終身型は加入から保障が一生涯続き、保険料も上がることはありません。保険料としての支出がわかりやすい一方、数十年前に加入した医療保険となると保障内容が古く時代にそぐわない可能性があります。

払込年齢

終身型の医療保険を選んだ場合、保険料をいつまで払い込むかという点を決めなければなりません。

一般的な退職年齢である60歳や65歳までの払込を設定する人や、終身払いといって生存している限り保険料を支払うというケースもあります。

払込年齢が若いほど月々の保険料負担は大きく、逆に終身払いであれば保険料負担は小さくなります。払込年齢の選び方次第で保険料が大きく変わるため、慎重に検討しましょう。

先進医療

先進医療とは非常に高度な医療技術を用いた治療法のうち、公的医療保険の対象でないものを言います。公的医療保険の対象ではないため、先進医療の技術料は全額自己負担となり、その金額は非常に大きくなります。

そのため、最近では医療保険で先進医療を受けた際にかかった費用をカバーする保障があり、たいてい数百円程度で加入できます。

先進医療の対象者や先進医療を実施している医療機関は非常に限られるものの、先進医療を受けることになった場合を想定し、先進医療についても医療保険でカバーしておきましょう。

特約

医療保険は病気やケガによる入院・手術費用が給付の対象です。これらの保障は主契約と呼ばれ、言わば医療保険の基礎部分に該当します。

通院や先進医療など、保障範囲をさらに広げるためにさまざまな種類の特約が用意されています。

各種特約を付加することで、より細かなニーズにも対応する医療保険になります。医療保険の選び方に迷った際は特約が充実しているかどうか着目しましょう。

対象手術

入院給付金の金額は入院日額に入院日数を乗じて算出します。一方、手術給付金は日額を基準に、所定の倍率を乗じて計算します。

倍率は5倍・10倍・20倍・40倍と数種類用意されていることが多く、日帰り手術は5倍、放射線治療の場合は10倍、入院中の手術は20倍、などと決められています。

最近の医療保険における対象手術は公的医療保険制度と連動しているものが多く、対象手術は1,000種類以上です。

これは領収証などの診療報酬点数欄に記載があるかどうかで判断できることが多く、契約者にとってより分かりやすい仕組みとなっています。

国の医療保険制度と連動しているかどうかは、医療保険の選び方におけるポイントの1つです。

通院保障

医療技術が進歩し、入院せずに通院しながら治療を受けることが一般的となりました。そのため、従来の入院・手術を対象としていた医療保険にも通院保障が付加されています。

通院保障はたいてい入院日額の6割程度の金額が設定され、治療を目的とした通院回数に応じて給付金を受け取ることができます。

仕事や家庭との両立を目指す上でも、通院保障は今後ますます重要な保障です。医療保険の選び方として、通院保障をメインに考える人も多く、通院保障を持つことで時代に即した保障内容になります。

医療保険の通院保障の必要性については、個別に解説した記事をご用意しています。気になる方はぜひご覧になってください。

医療保険に通院保障は必要なのか?時代の変遷を考えよう

入院一時金

医療保険の選び方のポイントとして、入院が短期化していることにより通院保障が必要となるだけでなく、入院一時金を保障に盛り込むこともおすすめです。

従来の入院保障は入院した日数が給付金の基準ですが、入院一時金を付加することで「1入院につき」所定の金額を受け取ることができます。

入院日数によらず、1日でも入院すれば入院一時金がもらえる仕組みであるため、入院が短期化している現代医療に沿う保障です。

支払限度日数

入院保障は入院した日数に応じて給付金を受け取ることができますが、入院日数には限りがあります。

1入院の支払日数の限度は60日、もしくは120日と決められていることが多く、仮にこれ以上入院したとしても超過期間分は給付の対象外です。

また、前回の退院日翌日から180日以内に同じ病気で再入院した場合は、1回の入院です。

そのため前回の入院日数と合算されて計算されるため、支払限度日数を超過してしまうことが想定されます。特にがんは入院が長くなる傾向があるため、長期間の入院に備えたい人は支払限度日数に注意しましょう。

自分に合う保険を選ぶには

各保険会社からいくつもの医療保険が販売されており、「自分に合う医療保険をどのように見つければ良いのだろうか」と悩む人も少なくありません。

「最適な医療保険」は人それぞれ異なります。加入前に、いくつかの軸を決めておくことで迷うことなく最適な保険にたどり着きやすくなります。以下で、自分に合う保険を選ぶための軸を解説します。

保障期間

先述のように定期型か終身型かといった保障期間の選択は、自分に合う保険を選ぶために非常に重要なポイントです。

たとえば「子供の成人までの期間は手厚い保障を持ちたい」という場合は、定期型を選び、所定の期間だけ保障を持つことが合理的です。

逆に「一生涯の保障を確保したい」という人は終身型の保障を選ぶことで、死ぬまで保障が継続します。

保障期間を決めることでおのずと目安となる保険料も決まるため、「いつまで保険による保障を持ちたいか」を軸に検討しましょう。

給付内容

先述のように、医療保険はさまざまな保障から構成されています。単に入院や手術に備えるだけで良いのであれば、シンプルな医療保険がおすすめです。

また、先進医療や通院保障などの追加の保障を求める場合は、特約が充実している保険会社を選びましょう。

「なぜ医療保険に加入したいのか」という問いに対する答えを明確すると、必要な保障が整理されるためおすすめです。

手続きの利便性

保険は加入から給付金請求までの一連の手続きをイメージしておく必要があります。これまでは対面での販売が主流でしたが、インターネットで申し込み手続きが完結する商品も増えており、利便性はさらに高まっています。

また、実際に保険を利用する際もインターネットで給付金書類を請求できるかどうかにも着目しましょう。

医療保険の選び方はさまざまですが、より便利なシステムがある保険会社を選ぶと加入前後の手続きも簡単です。

逆に、対面でのコンサルティングや相談が必要という人は、営業職員といった担当者がいる保険会社から加入する方法を選びましょう。

保険料

保険の選び方を考える際、どうしても保障内容に意識が向きがちですが、保険料も大切なポイントです。

保険料は毎月(毎年)の固定費となり、あまりに高額な保険料となると収支バランスを崩す要因になります。

医療保険を検討する場合は、収支バランスを確認した上で無理のない範囲の保険料で加入するようにしましょう。

また、先述のように定期型の医療保険は更新を迎えるたびに保険料が上がります。更新のたびに保障を見直すか、ある程度の保険料アップも見据えた内容で加入することをおすすめします。

【年代別】医療保険の選び方をまとめて解説

医療保険をはじめ、保険は長ければ一生持ち続けるものです。しかし、ライフイベントや体の調子などによって必要な医療保障は刻々と変化します。ここでは医療保険の選び方を年代別に解説します。

それぞれの年代ごとに備えておきたい保障は異なるため注意しましょう。

20代

  • 保険期間:終身
  • 保障内容:入院・手術などを最低限
  • 備考:見直し前提で加入しましょう

20代は社会人になって日が浅いこともあり、収支が安定していないこともあります。そのため、無理のない範囲でまずはシンプルな入院・手術の保障を最低限確保しましょう

独身も多いため、死亡保障よりも医療保障に重きを置いた内容がおすすめです。

また、保険料の安さを考えると保険期間が終身続く、終身医療保険をおすすめします。途中で解約することもできるので、「結婚したら見直す」ことを前提に、あくまでも独身時代のお守りとして保険に加入しておくと安心です。

【20代必見!】おすすめの医療保険や男女別の平均保険料などを解説

30代

  • 保険期間:終身
  • 保障内容:20代より手厚く、通院保障も視野に入れる
  • 備考:女性は特に加入をおすすめします

結婚や出産といったライフイベントが多い30代は、保険に加入したり見直したりする人がとても多い年代です。

特に女性の場合、できるだけ早く医療保険に加入することをおすすめします。なぜなら、妊娠中や出産直後は医療保険に加入できないケースもあるためです。

仮に加入できたとしても、条件付き契約や割り増し保険料を支払う必要があるなど、通常よりも不利な状況になるかもしれません。さらに、30代は乳がんや子宮頸がんといった女性特有のがん罹患率が上がる時期です。高いリスクに備えて、早めに医療保険に加入することをおすすめします。

また、男性も日ごろの生活習慣が原因で健康状態を損ね始める年代です。いざというときにきちんと給付金を受け取ることができるよう、早めに保障を確保しておきましょう。

30代におすすめの医療保険などは、下記の記事にて詳しく解説してあるので、ぜひ本記事と続けてご覧ください。

30代に医療保険は必要?加入すべき3つの理由と平均月額やおすすめを紹介!

40代

  • 保険期間:定期か終身
  • 保障内容:入院・手術・通院に加え、がんなどの特約も視野に入れる
  • 備考:他の固定費が高い場合は、保障内容を縮小しましょう

公私共にさらに忙しくなる40代は教育費や住宅ローンを抱える年代です。これらの費用が家計の大部分を占めるようになり、医療保険をはじめとした保険への支出額を見直す人も増えてきます。

40代はがんや生活習慣病による入院・手術の保障を確保し、通院保障も付加するなど、できるだけ広い保障範囲の医療保険を選ぶのがおすすめです

入院一時金を付加し、短期間の入院であってもできるだけ多くの給付金を受け取れるように工夫しておくのも良いでしょう。次の記事では、条件にあった40代におすすめの医療保険を紹介しています。ぜひ続けてお読みください。

40代ならこの医療保険が絶対におすすめ!つけるべき保障や選び方を解説

50代

  • 保険期間:終身
  • 保障内容:入院・手術・通院、がん特約など幅広く
  • 備考:老後を見据えた終身保険がおすすめです

子供の独立やローンの完済などで、経済的な負担が軽くなる50代は保険を見直すタイミングの1つです。

50代の医療保険の選び方として、これまでは家族を守る目的で加入していたとしても、これからは自分自身のことを考えた内容に切り替えましょう。

これまで定期型で加入していたという人も、セカンドライフが見え始めた50代で終身に切り替えるという人も少なくありません

さまざまな種類の医療保険を比較し、保険料と保障内容のバランスの良いものを選びましょう。

60代

  • 保険期間:終身
  • 保障内容:入院・手術・通院、がん特約など幅広く
  • 備考:入院の期間や機会が増える恐れがあるので、限度日数が多い保険を選びましょう

本格的にセカンドライフがスタートする60代は、健康への不安が一層高まってくる年代です。この年代の医療保険の選び方は、「一生涯の保障を確保する」ことがポイントです。

年齢を重ねてからの入院は、20代など若いころに比べて長引く傾向にあります。長期入院に備えられる保障内容かどうか確認しておくと安心です。

また、女性は男性よりも寿命が長いため、配偶者を亡くした場合のことも想定して保障を組んでおきましょう。高齢になるにつれて保険料が高くなるため、医療保険の最後の見直し期間として保障内容を今一度確認しましょう。

70代以降

70代以降は入院などの確率が高まると同時に、保険料も高額になる年代です。後期高齢者医療制度などの存在により、これまでとは違う角度で医療保険を選ばなければなりません。

詳しくは別記事にて丁寧に解説しているので、よければそちらをご覧ください。

高齢者におすすめの医療保険選びを解説!本当に必要?70代・80代でも加入できる?

まとめ

医療保険の保障内容は徐々に広がり、先進医療や通院保障が一般的な保障になっています。

医療保険の選び方にはいくつかのポイントがあります。保険料や保障内容、保障期間といった軸を明確にすることで、無駄のない保険に加入することができます。

年代別の医療保険の選び方も参考にしながら、自分にぴったりな医療保険を見つけてください。