民間の医療保険の加入率は、どの年代でも90%を超えているため、多くの方が必要性を感じ、加入していることと思います。
しかし、過去に加入した医療保険に加入したままになっていませんか?
民間の保険はタイミングを見て、見直しする必要があります。
そこでこの記事では、医療保険の見直しの必要性や見直しタイミング、見直しのポイントについて徹底解説します。
医療保険の見直しが必要な理由とは
まず、医療保険の見直しがなぜ必要なのかについて解説していきます。
多くの方が、若い時に終身タイプの生涯保障内容や保険料が変わらない医療保険に加入しているのではないでしょうか。
そのため、払い込んだ保険料が無駄になると感じ、見直しをしにくいと考えていらっしゃる方も多いでしょう。
しかし、ほかの保険に比べて医療保険は見直しをした方がよいのです。
医療保険の見直しが必要な理由は以下の3つ。
- 社会情勢や医療の進歩に応じて必要な保障が今と昔ではと違っているから
- ライフステージによって必要な保障が異なるから
- より自分に合った保障内容で保険料を安くできる可能性があるから
社会情勢や医療の進歩に応じて必要な保障が今と昔ではとなっているから
最近でいうと新型コロナウイルスの流行など、社会の情勢は突然変化することがあります。
また、医療技術は日々進歩しており、数年前よりも多くの人が最新の医療技術を受けることができるようになっているのです。
このような背景を考えると、若い時に加入した医療保険では、必要性の高い医療技術や保障が、対象になっていない可能性があります。
例えば、大きな病気にかかった場合の治療には、長期入院が必要とされていましたが、現在では日帰り手術や通院治療も増えています。
そのため、日帰り手術や通院保障がついている医療保険など、昔とは必要な保障が変わっているのです。
見直しを行うことで、ご自身に合った保障内容に組むことができるでしょう。
ライフステージによって必要な保障が異なるから
病気やけがをしにくい20代の時に加入した医療保険の保障内容は、必要最低限のものである可能性が高いです。
しかし40代、50代の方々にとって若いころに加入したこの保障内容は、今のご自身には不十分でしょう。
以下は、厚生労働省の「患者調査2020年」を参考に、年代別の平均在院日数を示したものです。
総数 | 0~14歳 | 15~34歳 | 35~64歳 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|
32.3 | 8.9 | 12.2 | 24.4 | 40.3 |
40代、50代の方は20代、30代前半の方々よりも倍の入院が必要になる可能性があります。
また、家族が増えて教育資金が必要になったり、住宅ローンを組んでいるなど、家計の状況も変化していることと思います。
そのため、長期的な入院が必要になった場合、若い時と違って自分だけでなく、家族にも大きく影響を与えるのです。
より自分に合った保障内容で保険料を安くできる可能性があるから
公的医療保険制度やご自身が住んでいる地域の福祉サービスが充実し、医療保険で補わなくてもよくなっている可能性があるのです。
その場合、医療保険の見直しを行って、損になっている分の保障を外すことで保険料が安くなることもあります。
ただ、見直しをしたからと言って必ず保険料が安くなるとは限りません。
医療保険に限らず、民間の保険は年齢が上がると保険料の金額が高くなる仕組みになっています。
医療保険の見直しのタイミングやきっかけ
ここまでは、医療保険の見直しの必要性について解説しました。
しかし、いつどんな時期に見直しをすればよいのかわかっていない方も多いことかと思います。
医療保険の見直しタイミングは、ライフステージが変わったときです。
具体的には以下のライフイベントを迎えたときが、医療保険の見直しを進めるポイント。
- 社会人になるとき
- 結婚・出産するとき
- 企業・転職するとき
- 子どもが独立するとき
- 定年を迎えたとき
また、年代が変わるタイミングでの医療保険の見直しも有効です。
以下の記事では年代別にどのような医療保険に加入すればよいのか解説していますので、ぜひ参考になさってください。
関連:医療保険の選び方をプロのFPが4STEPで徹底解説!【無料相談あり】
社会人になるとき
就職し、社会人になって、金銭面でも親から離れるこのタイミングが最初の見直しタイミングと言えるでしょう。
親御さんが手続きをしてくれていた医療保険に加入していらっしゃる方もいると思いますので、自立するこのタイミングで、ご自身で必要な保障を検討しましょう。
結婚・出産するとき
結婚・出産というライフイベントでは、自分だけでなく家族のことを考えた家計管理が必要になります。
女性の場合、女性疾病特約を付帯させることがおすすめ。
女性疾病特約は、女性特有の病気だけでなく、以下のような出産に伴うリスクも保障対象になっています。
- 子宮外妊娠
- 帝王切開
- 妊娠中の栄養失調
- 流産
- 多胎分娩
また、大きな病気・けがをして入院や治療のため、仕事ができなくなった時には収入減につながり、経済的に大きなダメージがあるでしょう。
そのため、入院日額・限度日数の見直しや特約を加えるなどして、もしもの時に備える必要性があるのです。
起業・転職するとき
起業する場合、会社の健康保険から国民健康保険に変わります。
国民健康保険では、傷病手当金や出産手当金がない、もしくは少ないのが特徴。
そのため、自分が過去に加入した民間医療保険では、保障が不十分な可能性が高いです。
傷病手当金がないとなると、治療や入院によって長期的に休業しなくてはならなくなった場合、収入減を補う公的制度がありません。
したがって、民間の医療保険で収入減をサポートしてくれる特約を付帯するなどといった見直しをする必要があるのです。
子どもが独立するとき
子供が独立するとき、子どもだけでなく、親であるご自身も医療保険を見直す必要があります。
子ども分の医療保険は本人に任せ、子ども分の医療保険は解約するのがおすすめです。
また、見直しすることを見越して、ご自身が加入する医療保険を定期型にしていた方は、終身型に変えても良いかと思います。
定年を迎えたとき
定年を迎えたときも医療保険の見直しタイミングです。
収入減などに備える必要がなく、公的医療保険制度もますます充実するため、シンプルな保障内容にすることができます。
困ったら無料相談を活用
ここまで民間医療保険の見直しのタイミングについて解説してきました。
しかし、一人一人貯蓄状況や家計の状況などすべて考慮したうえで、必要な保障内容を考えることは難しいですし、不安の残った保障プランになる可能性もあります。
そんな時は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーへの無料相談がおすすめです。
以下ではおすすめの無料相談サイト3つをご紹介するので、記事だけでなく、ぜひ専門家の力を活用してください。
保険のぷろ
保険のぷろでは、経験を積んだ優秀なファイナンシャルプランナーにより35社以上の保険会社から比較を行えることが特長です。
ご契約いただいた保険によっては、無料相談後すぐに加入することが可能です。
一方、提案内容にご納得いただけなければ、無料相談後にご契約をしなくてもかまいません。
以下のフォームから必要事項をご記入いただき、送信していただければ、お申し込みは完了です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
マネードクター
マネードクターは多くのFPが在籍しており、自宅や近隣への出張、オンライン、店舗と相談者の希望に合わせた幅広い対応が可能なのです。
特に店舗は、直営店9店を含む拠点を全国に123か所設けています。
また、無料相談を申し込むとプレゼントをもらうこともできるのです。
保険市場
保険市場の特徴は、取り扱い生命保険会社90社という豊富さです。
創業25年以上という老舗企業で、専業の保険代理店で唯一である東証一部上場企業です。
全国に713店舗があり、オンライン相談と訪問相談がメイン。
保険市場は信頼と実績を兼ね備えているといえます。
また、以下の記事では医療保険の選び方について解説していますので、FPに見直しの無料相談を利用される方も、一度こちらを参考に、ご自身で保障内容を検討されてみてはいかがでしょうか。
関連:医療保険の選び方とは?加入の際のポイントも合わせて解説 | RAKUYA
見直しの際の注意点
ここからは、見直しを行う際の注意点について説明します。
医療保険の見直しをするときに注意が必要な点は、以下の3点です。
- ご自身の健康状態
- 保険料が高くなる可能性
- 将来見直しする可能性があるなら定期型を選ぶ
ご自身の健康状態
健康状態によっては、新しい医療保険に加入できない可能性があるのです。
生命保険や医療保険の契約時に、現在の健康状態や過去の病気の罹患歴(既往歴)を保険会社に告知する必要があります。
生命保険会社は告知された内容を確認し、契約するかどうかの判断をします。
そのため、持病がある人や健康状態が悪いと考えられる場合には、保険加入を断られる場合も。
ただ、持病があるからといって、必ずしも新しい医療保険に加入できない訳ではありません。
生命保険会社への告知項目が3つ程度という比較的条件が緩やかな「引受基準緩和型保険」や、告知義務がない「無選択型保険」が存在します。
また、県民共済も加入条件が緩やかで、持病を持っている方や民間医療保険に加入ができなかった方でも加入できる可能性が高いです。
健康状態を理由に医療保険に加入ができなかったとしても、選択肢はありますので、積極的に見直しを行い、今の自分に最適な保険選びを進めましょう。
保険料が高くなる可能性
前述しましたが、医療保険に限らず、民間保険は年齢が上がると保険料も高くなるという仕組みがあります。
しかし、必要に応じて見直しを行い、今の自分や置かれている状況に合った保障内容に組み替えていかなくてはいけません。
女性は女性特有の疾病に罹患しやすい30代後半から、男性は罹患率が一気に上がる40代後半から保険料の金額も高くなります。
その時期を迎える前に医療保険の見直しを行うことで、保険料負担を軽減することができるでしょう。
将来見直しする可能性があるなら定期型を選ぶ
現在20代や30代の方は、将来見直しすることを考えて、今加入する民間医療保険は定期型にしておくことをおすすめします。
何年ごとかの更新時期が来ると保険料が再計算されますが、終身型よりも保険料負担が少ないですし、将来の見直しする時までの払込保険料の合計は、定期型の方が安くなる可能性もあるのです。
医療保険を見直すときのポイント
医療保険の見直しをするときには、「入院給付金」「手術給付金」「特約」のそれぞれで、確認ポイントがあります。
そこで保障内容別に、確認するポイントをご紹介します。
入院給付金
見直しの際に入院給付金で確認が必要な点は、以下の2点です。
- 短期入院が対象になっているかどうか
- 収入減に備えられるだけの金額になっているかどうか
前述しましたが、近年は医療の進歩により入院日数が減少しています。
生命保険会社によっては短期入院の場合、入院給付金が支払われなかったり、わずかしか給付されない可能性もあるため確認が必要。
また、子どもがまだ自立していなかったり、ローンの返済が終わっていない場合は、収入減を考慮した入院日額設定をすることがポイントです。
入院費用だけでなく、収入減も入院給付金で補いましょう。
手術給付金
手術給付金について見直しをする際にポイントになるのは、日帰り手術対応しているかどうかです。
日帰り手術を行う病院も増えていますが、昔の医療保険の場合、支払い対象になっていない可能性が高いため、確認が必要です。
見直しを行い、自分自身、また今の時代に合った医療保険に加入し、十分な保障を受けましょう。
特約
最後に医療保険の見直しの際に、特約についても確認が必要です。
見直し時に付帯をおすすめする保障や特約は以下の2つ。
- 生活習慣病やがんに手厚い保障
- 通院治療や自宅療養も考慮
30代、40代で見直しをするときには、これからリスクが上がってくる生活習慣病やがんに備えることが必要です。
また、通院による治療が増えているため、通院・自宅療養に対する保障も付け足して、入院時以外でも保障が受けられるような工夫をすることもポイント。
また、おすすめの医療保険については、以下の記事で紹介していますのでぜひ参考になさってください。
関連:人気の医療保険5つを徹底比較!保障内容や特約など、特徴も併せて紹介
まとめ
この記事では、医療保険の見直しの必要性や注意点、見直しのやり方について解説してしてきました。
医療保険は医療の進歩や社会情勢に対応しているため、新商品が次々に発売されており、過去に加入した保険では、今のご自身に不十分な保障内容である可能性が非常に高いのです。
そのため、医療保険の見直しを行うことは必須。
また、ご自身に最適な医療保険の保障内容にするためにも、見直しの際には積極的にFPによる無料相談を活用してください。