40代に入ると「そろそろがん保険に加入したほうがいいの?」と考える始める方が多くなります。実はこれ、データ(後述)でも明らかになっていて、40代というのは一番がん保険について考えるタイミングなのです。
そして、本記事を訪れたあなたもそのお一人ではないでしょうか?そうであれば、下記のようなことを根拠を持って知りたいところですよね。
- 40代のうちにがん保険に加入するべきか
- 加入するなら、どのがん保険がおすすめなのか
そこで、今回は40代ががん保険に加入する必要性や、おすすめのがん保険を女性別・男性に解説していきます。
40代でがん保険に加入する必要性はどれくらい?
結論からお伝えすると、40代でがん保険に加入する必要性は非常に高いです。その理由は以下の通り3つ挙げられます。
- がんは高齢になるほど罹患率が高くなる
- 50代以降は保険料が高額になる
- 一度がんに罹患すると新規加入が難しい
簡単にまとめると、「がん罹患率が高い50代以降も見据えると、保険料が安くて簡単に加入できる40代のうちに終身がん保険に加入しておいたほうが良いから」という理由です。それぞれ、詳しく解説していきましょう。
がんは高齢になるほど罹患率が高くなる
がん罹患率は、50代・60代と高齢になるにつれ徐々に高くなっていきます。参考までに、40代以降の累積がん罹患率を見てみましょう。
40代以降の累積がん罹患率
年代 | 男性 | 女性 |
40代 | 2.6% | 5.8% |
50代 | 7.7% | 11.2% |
60代 | 20.9% | 19.9% |
70代 | 41.5% | 30.9% |
表の通り、40代では男性は40人に一人・女性は20人に一人ぐらいの確率でがんに罹患しています。人によってはまだギリギリ他人事のように感じるかもしれませんが、ハッキリ言って無視できるような数値ではありません。
特に、女性は乳がんの罹患率が高まる年齢でもあるため、乳がんへの備えは多くの方に必要とされています。(詳しくは、女性は乳がんに備えてがん保険に入るべき?知っておきたいお金の話で解説)
また、さらに問題なのは50代以降で、なんと10人に一人以上の確率になっていきます。がんの罹患率が高いということは、「がん治療に多額の治療費がかかる可能性が高い」ことと同義ですので、必ず備えが必要です。
50代以降は保険料が高額になる
がん保険の保険料は、特に男性においていえることですが、50代・60代以降は急激に高額になることが多いです。
というのも、ご紹介したように50代以降はがん罹患率が高くなっていくため、その分保険会社の「給付金支払いリスク」が増えることになり、保険料も高額になっていくのです。
例として、アクサダイレクト生命のがん保険「がん終身」で、加入年齢によって保険料がどのくらい変わってくるのかを確認してみましょう。
男性
加入年齢 | 保険料 (月額) |
---|---|
40歳 | 3,440円 |
50歳 | 5,280円 |
60歳 | 8,290円 |
65歳 | 9,970円 |
40歳でがん保険に加入した場合、保険料は月額3,440円と安い金額で済みます。終身保険であれば、契約時に決まった保険料が変わらずずっと一定なので、仮に40歳で加入しておけば何歳になっても3,440円のまま値上がりすることがありません。
しかし、40代のうちはがん保険に加入せずに、50代・60代になって「流石にがんのリスクが怖くなってきたから」とがん保険に加入すると、月々の保険料は5,000円~1万円と非常に負担が大きくなってしまいます。
高齢期に大きな支払いを抱えるのはリスクでしかないため、保険料の安い40代のうちからがん保険に加入しておくのが賢明な判断です。
一度がんに罹患すると新規加入が難しい
がん罹患率のそれほど高くない40代のうちに、がん保険に加入することをおすすめする理由にはもうひとつあります。それは、がん保険は一度がんに罹患してしまうと、新規加入や契約更新をすることが難しくなることです。
「40代はがんに罹患する可能性が低いからがん保険はまだ必要がない。」と思っているうちにがんに罹患してしまうと、がん保険に加入することが難しくなり、がん保障を得られない可能性が高くなってしまいます。
必要なときに必要な保障が得られなくなってしまうのは非常に残念なことです。
保険とはそもそも、「万が一のときに備えるもの」なので、まだ健康なうちにがん保険に加入して、いつがんに罹患しても保障を得られるように備えておくことが大切なのです。
加入率や保険料の相場
さて、40代の方ががん保険に加入する必要性について解説しましたが、それでは実際に40代の方でどれくらいの人ががん保険に加入しているのでしょうか?40代のがん保険加入率を調査しました。
がん保険加入率は40代がピーク
生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、年代別のがん保険加入率(がん特約を含む)は以下の通りとなっています。
ガン保険・ガン特約の加入率
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 22.0% | 28.9% |
30代 | 46.3% | 46.5% |
40代 | 52.8% | 49.2% |
50代 | 46.8% | 43.1% |
60代 | 42.2% | 39.0% |
上表から、男性・女性ともに40代でのがん保険加入率が最も高くなっており、男性は52.8%、女性では49.2%と2人に1人は加入していることがわかります。
40代のがん保険の必要性でお伝えしたとおり、まだ保険料が安い40代のうちにがん保険に加入しておくことを選択する人が多いというわけです。
40代の保険料の相場は3,000~4,000円
ここで、がん保険に加入している40代の方が、毎月いくら保険料を支払っているか気になりませんか?そこで、40代の方のがん保険の保険料についてもまとめました。
ただ、保険料に関しては公的な資料が見つからなかったため、いくつかの保険会社の保険料を計算して相場を導き出しています。
なお、保険料を試算するのはいずれもネットで申込みができるがん保険で、ランキングや口コミでも人気の商品です。
がん保険別・40歳加入の場合の保険料
がん保険名 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
アクサダイレクト 「がん終身」 |
3,440円 | 3,440円 (女性特約をつけると4,730円) |
ライフネット生命がん保険 「ダブルエール」 |
3,307円 | 3,523円 |
チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」 |
3,786円 | 3,416円 |
オリックス生命 がん保険 「ビリーブ」 |
4,335円 | 3,176円 |
FWD 富士生命 「FWDがんベスト・ゴールド」 |
3,208円 | 3,167円 (女性特約を付けた場合3,399円) |
※がん保険によって保障項目・内容が異なるため、あくまでもひとつの目安として参考にしてください。
5つのがん保険の保険料を試算しましたが、40代のがん保険料は3,000円~4,000円が相場となっているといえます。
40代のがん保険の正しい選び方を紹介
さて、ここでは40代男性・女性(ともに身体的構造を指す)の正しいがん保険の選び方を紹介します。おすすめのパターンを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのパターン
- 保険期間:終身がおすすめ/定期で上乗せも可能
- 保障内容:診断給付金を重視&収入保障も検討
40代の方は男性・女性ともに、上記の条件に合ったがん保険から選ぶことをおすすめします。その理由を今から解説していきましょう。
終身型がん保険がおすすめ
40代のがん保険の必要性でも触れましたが、40代でがん保険に加入する意義というのは「40代のうちに加入することで、安い保険料で50代・60代のリスクが高い年代のがんに備えられること」にあります。
そして、これを実現するには契約時から保険料が変わらない終身がん保険でなくてはいけません。そのため、40代の方には終身がん保険をおすすめしています。
しかし、子どもが独立するまでの間、万が一に備えてより手厚い保障を付けておきたい場合には、終身型がん保険に加入しつつも、掛け捨て型がん保険で一定期間だけ保障の上乗せをする方法もあります。
ただ、どちらにせよ、40代の方は終身がん保険を優先的に選ぶのがおすすめです。
保障は診断給付金を重視
「がん保険の正しい選び方をプロが解説!自分に合った保険選びの最高の手順」でも解説していますが、保障はがんと診断されたときに給付される「診断給付金(診断一時金)」を重視するのが一番良いです。
なぜなら、診断給付金は使い道が自由で貰える金額が一定だからです。がんに罹ったときに「確実にこれだけはもらえる」というお金は非常に重要で、入院費や手術費、通院時の交通費などに充てることができます。
したがって、診断給付金が手厚い終身型がん保険に加入しておくと、治療費などの心配を軽減することができます。
収入保障付のがん保険も検討しよう
がん保険の中には、特約で「収入保障」を付けられる商品があります。たとえば、ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」のプレミアムプランでは、がん治療を受けてその後生存を条件に、1年ごとに診断一時金の50%を最大5回まで受け取ることができます。
生存のみが条件で単純に保険金を受け取る機会が増えるものですから、もし受け取ることができればかなり大きなプラス収入となるでしょう。ただし、収入補償特約をつけると、それだけ月々の保険料も上がります。
なので、特約で増加した保険料を踏まえて、月々5,000円ほどなら支払えるという方は検討する価値があるでしょう。
さて、40代のがん保険の選び方を紹介しましたが、女性の方にはもう一つ付け加えてお伝えしたいことがあるので続く内容で解説を加えます。あなたが男性であれば、「40代におすすめのがん保険を男女別に紹介!(ページ内の該当箇所に飛びます)」にお進みください。
【女性限定】女性特有のがん保障を手厚く
40代で身体的構造が女性の方は、女性特有のがん保障を手厚く用意しましょう。
先にも少し触れましたが、40代で身体的構造が女性の場合、乳がんや子宮がんといった女性特有のがんに罹患する可能性があります。これらの女性特有のがんは20代などの若い世代でも罹患する可能性があり、これが原因で男性よりも女性のほうががんの罹患率が高いのです。
「女性特約」のあるがん保険がおすすめ
がん保険の中には、「女性特約」という女性特有のがんに罹患した場合の保障を手厚くできる商品があります。
「女性特約」では、乳がんや子宮がんといった女性特有のがんに罹患した場合には上乗せ保障を受けることができます。もちろん、一般的ながんに罹患した際も通常の保障を受けることも可能です。
たとえば、入院給付金日額1万円でがん保険に加入した場合、一般のがんに罹患したときは日額1万円が支給され、乳がんや子宮がんなどのときは1万円が上乗せされて合計2万円が支給されることになります。
ほかにも、「医療用ウィッグ」を購入すると受け取れる給付金や、「乳房再建術」を受けたときに受け取れる給付金があるがん保険もあります。
このように、40代女性のがん保険の選び方では、女性特有のがんに罹患した場合に手厚い保障を受けられるかどうかがポイントになります。
40代におすすめのがん保険を男女別に紹介!
さて、ここまで紹介した40代におすすめのがん保険の選び方を踏まえて、40代のあなたにおすすめのがん保険を紹介していきます。男女別に紹介しているので、ぜひご自身にあったがん保険は何なのか、確認してみてください。
男性なら
40代・男性にはアクサダイレクトのがん終身がおすすめです。おすすめする理由は、無駄を省いたシンプルで丁度よい保障と保険料の安さにあります。
入院・手術・通院・退院とあれこれ保障が付いて月々の保険料が高くつくがん保険がよくあるのですが、アクサダイレクトでは診断給付金と入院給付金のみからのシンプルで丁度よい保障を備えています。
そして、シンプルがゆえに月々の保険料も比較的安め。また、ご自身の貯蓄状況に応じて補償範囲や保障額を増やすこともできるので、かなり融通の効くがん保険でもあります。
おすすめの保障内容を示しておくと、40代であれば、入院給付金1万円・診断給付金100万円をベースとしたプランがちょうど良い内容です。安い保険料で終身の保障を手に入れることができるので、ぜひアクサダイレクトのがん終身を検討してみてください。
女性
40代女性であれば、アクサダイレクトのがん終身・女性プランがおすすめです。理由は基本的に男性と同様なのですが、女性のほうが同じくらいの保険料でより保障を充実させることができます。
というのも、女性であれば、手術給付金や女性がん入院給付金をプラスで付けても男性と同じくらいの保険料で加入することができるです。これは公式サイト内で見積もりをしてみると簡単にわかります。(性別を変更するだけでそれぞれの見積もり料金が表示されます)
男性にもおすすめのがん保険に、女性ならさらに保障を手厚くして加入できるというわけです。これはおすすめしない理由がありませんよね。
公式サイトで見積もりなども簡単にできるので、40代女性の方はぜひアクサダイレクトのがん終身・女性プランを検討してみてください。
まとめ
40代のがん罹患率はまだそれほど高くはないとはいえ、50代や60代になるにつれ徐々に罹患率が高くなっていきます。
そのため、健康なうちにがん保険に加入し十分な保障を付けておくことが必要になります。
40代男性は終身型がん保険でできれば収入保障の付いた商品を、40代女性は女性特有のがんへの保障が手厚いがん保険を選ぶと良いでしょう。