掛け捨て医療保険の月額相場を比較!保険料が変わる要因まで詳しく解説

みんな医療保険にどのくらいお金かけてるの?年代や性別、年収ごとの保険料相場を比較

掛け捨て医療保険の月額相場を比較!保険料が変わる要因まで詳しく解説

医療保険

医療保険は、保障内容を手厚くするほど保険料が高くなっていきます。

保険料が家計に過度な負担をかけないようにするためには、事前に保険料の相場を把握しておくことが大切です。

この記事では、医療保険に加入している人の割合や保険料の相場、保険料が変化するポイント、保険料の決め方などを解説していきます。

これから医療保険に加入しようと考えている方は、ぜひ本記事の相場を参考に保険料を設定しましょう。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

医療保険に加入している人の割合

医療保険に加入している人の割合

公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度『生活保障に関する調査』」によると、疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率は65.7%となっています。

73.1%だった2019年(令和元年)の調査よりも加入率は下がっているものの、約3人に1人が加入していることが分かります。

性別・年代別の加入率

性別・年代別の加入率

同調査では、性別・年代別の加入率も発表されています。

2022年(令和4年)時点での男性・女性の疾病入院給付院が支払われる生命保険の加入率は以下の通りです。

男性 60.2%
女性 70.1%

男女で比べると、女性の方が男性よりも医療保障を備えている人が多いことが分かります。

また、年代別の加入率は以下の通りになっています。

18〜19歳 19.0%
20歳代 35.7%
30歳代 67.7%
40歳代 71.6%
50歳代 75.3%
60歳代 71.6%
70歳代 61.5%

若い世代は加入率が低い傾向にあり、年齢が上がるごとに加入率が上がっていきます。

特に、50歳代では医療保険の加入率がピークになっており、約4人に3人が医療保障を備えていることが分かります。

同年代の医療保険の加入率を参考に、自分自身が契約すべきかどうか判断しましょう。

みんな医療保険にいくら使っているの?

みんな医療保険にいくら使っているの?

医療保険の保険料を設定する際、ほかの人がどれくらい支払っているのか相場を把握しておくことが大切です。

生命保険文化センターの「2022(令和4)年度『生活保障に関する調査』」によると、すべての生命保険に支払う保険料の平均金額は年間17.9万円でした。

月額に換算すると、約15,000円の支払いとなっています。

ここでは、性別や年代別、収入別、ライフステージ別の保険料の相場をご紹介します。

医療保険の相場を性別・年代別にチェック

医療保険の相場を性別・年代別にチェック

同調査で発表された男性・女性の平均保険料は以下の通りです。

男性 20.6万円(月額約1.7万円)
女性 16.0万円(月額約1.3万円)

女性に比べて男性の方が支払保険料が高めの傾向にあることが分かります。

また、年代別の平均保険料は以下の通りです。

18〜19歳 13.9万円(月額約1.2万円)
20歳代 10.6万円(月額約0.9万円)
30歳代 16.4万円(月額約1.4万円)
40歳代 20.1万円(月額約1.7万円)
50歳代 21.6万円(月額約1.8万円)
60歳代 18.2万円(月額約1.5万円)
70歳代 14.4万円(月額約1.2万円)

同年代の人が医療保険にいくら支払っているのか相場を把握した上で、自分の保険料を設定しましょう。

同収入の人はいくら保険料を払っているのか

同収入の人はいくら保険料を払っているのか

医療保険で保険料を支払う場合、収入に対して無理のない金額に設定することが大切です。

以下の表は、本人年収別の平均保険料をまとめたものです。

収入なし 13.4万円
(月額約1.1万円)
100万円未満 13.0万円
(月額約1.1万円)
100〜300万円未満 15.1万円
(月額約1.3万円)
300〜500万円未満 18.9万円
(月額約1.6万円)
500〜700万円未満 26.1万円
(月額約2.2万円)
700〜1,000万円未満 31.5万円
(月額約2.6万円)
1,000万円以上 36.5万円
(月額約3万円)

同程度の収入を得ている人がどれくらい医療保険に支払っているのか相場を把握し、家計に無理のない範囲で保険料を支払いましょう。

ライフステージ別の平均保険料を比較

ライフステージ別の平均保険料を比較

医療保険は、未婚・既婚や子供の有無、成長段階によって必要な保障内容、支払い保険料が異なります。

そのためライフステージ別の平均保険料を比較し、相場を把握した上で保険料を設定することが大切です。

ライフステージ別の平均保険料は以下の通りです。

未婚 16.5万円
(月額約1,4万円)
既婚・子どもなし 19.6万円
(月額約1.6万円)
既婚・末子未就学児 19.4万円
(月額約1.6万円)
既婚・末子小学生 18.6万円
(月額約1.6万円)
既婚・末子中学生、
高校生
19.0万円
(月額約1.6万円)
既婚・末子短大、
大学、大学院生
20.9万円
(月額約1.7万円)
既婚・子どもすべて卒業
(未婚)
17.7万円
(月額約1.5万円)
既婚・子どもすべて卒業
(既婚)
16.3万円
(月額約1.4万円)

ライフステージによっても医療保険料の相場に違いがあるため、ご自身のライフステージに合わせて保険料を設定しましょう。

保険料の相場が変化する3つのポイント

医療保険の保険料は、以下の3つのポイントによって変化します。

  • 保障・支払期間
  • 保障内容
  • 加入時の年齢・健康状態

それぞれのポイントを確認しておきましょう。

保障・支払期間

保障・支払期間

医療保険は大きく分けて「終身型」「定期型」の2種類があります。

終身型は保障が一生涯にわたって続き、加入時から同じ保険料を支払い続けるタイプです。

契約をすると保障が続くことが魅力である一方、月額保険料が高めに設定される点に注意が必要です。

定期型は10年・15年などの一定期間だけ保障され、月額の保険料が終身型よりも低めに設定されています。

しかし、一定期間を過ぎても保障を継続させたい場合は更新が必要となり、更新前よりも保険料が高くなります。

終身型・定期型の医療保険の特徴を理解し、無理なく支払える保険料に設定しましょう。

保障内容

保障内容

医療保険は、保障の内容によっても保険料が変化します。

保障を手厚くするほど保険料も高くなっていくため、保障内容と保険料のバランスを考えましょう。

医療保険は入院給付金と手術給付金が主な保障内容となり、いずれも「入院給付金日額」をベースに決められます。

入院給付金日額は自分で設定できるため、無理のない範囲で設定することが大切です。

また「先進医療特約」や「女性向けの特約」などを上乗せすると、さらに保険料が高額になります。

充実した特約を準備しようとすると保険料が高くなってしまうため注意が必要です。

保障内容と保険料のバランスをしっかりと考え、過不足のないシンプルな医療保険プランを設計しましょう。

加入時の年齢・健康状態

加入時の年齢・健康状態

医療保険の保険料は、加入時の年齢や健康状態によっても異なります。

なぜなら、病気やケガによる入院・手術のリスクによって保険料が変動するためです。

例えば、年齢を重ねるほどに病気やケガのリスクが高まり、保険料が高額になっていきます。

また、持病があっても入りやすい「引受基準緩和型」の医療保険は、通常の医療保険よりも保険料が割高です。

医療保障を備えたいと考えている場合は、できるだけ若く健康な状態であるうちに医療保険を契約しましょう。

あなたの保険料を決める方法

あなたの保険料を決める方法

医療保険を契約する際、自己負担額や平均入院日数、貯蓄状況を踏まえて保障内容・保険料を設定することが大切です。

ここでは、医療保険の保険料を決める方法について解説します。

自己負担額

自己負担額

日本では公的医療保険制度が充実しており、医療費の自己負担割合は原則3割です。

さらに自己負担額が一定金額を超えた場合に、超えた部分が払い戻される「高額療養費制度」もあります。

そのため、治療や手術にかかる費用に対して民間の医療保険で備える必要性はそこまで高くありません。

しかし、入院時に個室等を希望した場合の差額ベッド代や食費、お見舞いにくる家族の交通費などは公的医療保険制度の対象外です。

また、先進医療の技術料も公的医療保険制度で保障されないため、自分で負担しなければなりません。

公的医療保険制度の対象とならない自己負担額を踏まえた上で「保障内容をどれくらい充実させるか」「保険料をいくら支払うか」を決めましょう。

平均入院日数

平均入院日数

厚生労働省の「令和2年患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は32.3日でした。

平成29年度の調査までは年々減少傾向にあり、近年は入院日数が短期化してきています。

平均の入院日数が短くなっていることを考えると、短期入院や日帰り入院で保障される医療保険を選ぶことが大切です。

高額な保険料で長期入院に備えることよりも、シンプルな保障で保険料を安く抑えることも考えましょう。

また、過去に加入した医療保険は長期入院に強いタイプであるケースが多く、近年の医療事情に合っていない可能性があります。

定期的に医療保険の見直しを行い、短期入院・日帰り入院に備えられる医療保険を選びましょう。

いくら貯蓄・手持ちから支払える?

いくら貯蓄・手持ちから支払える?

医療保険の保険料を設定する際、自分自身の貯蓄状況も考えることが大切です。

貯蓄・手持ちのお金で手術・入院に備えられるかどうかを見極めましょう。

十分に貯蓄があり、病気やケガによる医療費を問題なく支払える場合は、高額な保険料を払ってまで保障を備える必要性は低いです。

一方で貯蓄の準備が足りていない場合は、月々の保険料を負担して手厚い保障を備えておく必要があります。

ご自身の貯蓄状況を踏まえて、どれくらいの保障を備えるのか考えておきましょう。

最適な保険料の相場はプロに相談

最適な保険料の相場はプロに相談

医療保険の相場を確認しても、自分自身がどれくらいの保険料を負担するべきか分からないという方も多いでしょう。

ご自身にとって最適な保険料を設定したいのであれば、保険のぷろがおすすめです。

保険のぷろではプロのFP(ファイナンシャルプランナー)が、あなたの医療保険についてのお悩みを解決に導きます。

現在の収入の状況や将来のライフプランを踏まえて保険料や保障内容を設定でき、最適な保険プランを設計することができます。

また、医療保険以外の保険商品にも精通しているため、生命保険や学資保険などのあらゆる商品についてトータルで相談できる点も魅力です。

「医療保険の加入で悩んでいる」「保険料の相場がよく分からない」という方は、ぜひ保険のぷろを活用しましょう。

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記事のまとめ

記事のまとめ

医療保険の保険料は、保障・支払期間や保障内容、年齢などによって決まります。

自分自身の保険料を設定する際には、同年代・同収入の人がいくら保険料を支払っているのか相場を把握することが大切です。

また、医療保険についての悩みがある方は保険相談窓口の利用がおすすめです。

何度相談しても無料で利用できるため、自分の医療保険プランについて気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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