がん保険選びに悩んでいる方に、終身型と定期型の違いやどの商品が良いのかといった疑問・お悩みにお答えします。
おすすめのがん保険を比較して特徴を知ると、よりご自身に必要な保障をがそろった商品を選ぶことができるでしょう。
最後に、当サイトがおすすめする終身型がん保険を3つ、また、特に女性におすすめの終身型がん保険を2つご紹介します。
がん保険には終身型と定期型がある
がん保険には「終身型」と「定期型」があり、両方のメリットデメリットを理解しましょう。
終身型 | 定期型 | |
---|---|---|
メリット | 解約・亡くなるまで払込期間中は保険料が一定、生涯保障される | 定期的に契約内容を見直しやすい |
デメリット | 加入当初は保険料が高い、更新がないので他のがん保険に乗り換えにくい | 更新のたびに保険料があがる、80歳で「最長保険期間」を迎えた以降は保障がない |
がん保険は終身型がおすすめの理由
がん保険は終身型がおすすめ。理由は以下の通りです。
- 長期間で見ると終身型のほうが安い
- がん罹患率が高い80代・90代まで保証が受けられる
ただ、老後のがんに備えることが目的なら終身型がおすすめですが、一定期間だけ手厚く保障したいのであれば終身型は不要です。
終身型がん保険を選ぶ時のポイント
ランキングでも上位に入っているほどの人気があるおすすめの終身型がん保険には、以下のような特徴がある商品が多いです。
ランキングでも上位に入るほど人気があるおすすめの終身型がん保険には、以下のような特徴があります。
- 保険料の安さ
- 診断給付金(診断一時金)が高額
- 治療費が実損払い
ではそれぞれの特徴を確認しましょう。
保険料の安さ
保険料は安いほど良いという方が多いと思います。
保険料は毎月支払うので、少しでも安いほうが家計への負担を減らしたり、子供の教育費使えたり、ほかの支出に充てることもできますね。
しかし、終身型がん保険を保険料の安さだけで選ぶことはおすすめできません。
安いなりの理由があるので、保険料だけでなく保障内容もしっかりと確認しましょう。
ちなみに、終身型がん保険の保険料は、年齢が若いときに加入するほど安く済みます。高齢になってからも安い保険料で保障を得ることができておすすめです。
診断給付金(診断一時金)が高額
がん保険のメイン保障ともいえる「診断給付金(診断一時金)」は、十分な金額に設定されているものがおすすめです。
診断給付金とは、がんと診断されたときに受け取れる一時金のことです。
診断給付金は50万円~200万円の間で設定されることが多く、契約時に好きな金額を選ぶことが可能。
また、診断給付金は使い道が限定されていません。
そのため、がん治療のために入院し手術を受ける際の費用や退院後の通院費、治療のため休業する場合の収入減少をカバーすることに利用できます。
がんと診断されたときは不安な気持ちでいっぱいになりますが、そういった状況の中で、まとまったお金が受け取れると治療費の心配をせずに済むため、気がかりなことをひとつ減らすことができます。
保険会社によって設定できる金額が異なりますので、必要な金額に設定できる商品を選ぶことがおすすめです。
治療費を実損払いしてくれる
終身型がん保険の種類によって、治療費の補填をしてくれる範囲が異なります。
「1か月あたり〇〇円」といったように定額の商品が多いです。
しかし中には、「実損払い」としてかかった費用の全額を補償してくれる終身型がん保険も。
実損払いの終身型がん保険は、がん治療のために入院・手術・通院に要した費用を全額補償してくれます。
公的医療保険の適用外で全額自己負担となる、自由診療や先進医療による治療費を補償してくれる商品もあります。
ただし、上限額が決められている終身型がん保険もあるので、契約の際に確認しましょう。
おすすめの終身型がん保険
おすすめの終身型がん保険を3つご紹介していきます。
今回ご紹介する終身型がん保険はこちら。
- ネットライフ生命のがん保険「ダブルエール」
- メットライフ生命「ガン保険 ガードエックス」
- 楽天生命「スーパーがん保険」
いずれもネットから申し込みができる終身型がん保険なので、忙しい方でもいつでも申し込みができます。
ネットライフ生命のがん保険「ダブルエール」
ネットライフ生命の「終身型がん保険ダブルエール」は、がん保険の人気ランキング常連商品で、長引くがん治療を幅広く保障するがん保険です。
加入者のニーズに合わせて次の3つのタイプから選ぶことが可能。
- シンプル:診断一時金のみの保障。保険料を抑えたい方におすすめ
- ベーシック:診断一時金に治療サポート給付金をプラス。十分な治療費補償に備えたい方におすすめ
- プレミアム:ベーシックに収入サポート給付金をプラス。収入減にも備えたい方におすすめ
では、ネットライフ生命のがん保険「ダブルエール」の保険料はどのくらいなのか、「ベーシックプランにがん先進医療特約を付けた場合」でシミュレーションします。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,759円 | 2,138円 |
30歳 | 2,341円 | 2,793円 |
40歳 | 3,307円 | 3,523円 |
50歳 | 5,006円 | 4,122円 |
60歳 | 7,503円 | 4,703円 |
メットライフ生命「ガン保険 ガードエックス」
メットライフ生命「ガン保険 ガードエックス」には以下のようなおすすめの特徴があります。
- 治療給付金が一括で100万円受け取れる(条件に該当する毎、1年に1回通算5回まで)
- ホルモン剤治療を受けたら1回10万円(1年に1回、通算10回まで)
- がんと診断されたら保険料は免除、保障は一生涯続く
メットライフ生命「ガン保険 ガードエックス」のおすすめする「充実プラン」の保険料を以下にご紹介します。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,772円 | 2,396円 |
30歳 | 2,757円 | 3,515円 |
40歳 | 4,139円 | 4,858円 |
50歳 | 6,604円 | 6,278円 |
60歳 | 10,124円 | 7,723円 |
楽天生命「スーパーがん保険」
楽天グループが提供する楽天生命「スーパーがん保険」。
おすすめポイントは以下のようになっています。
- 診断給付金は1年ごとに最大6回受け取れる(2回目以降は半額)
- 抗がん剤・放射線治療を受けたときは10万円/月
- 先進医療は通算2,000万円まで保障
- がんに罹患したら保険料は免除、保障は一生涯続く
- 楽天ポイントが貯まる
楽天生命「スーパーがん保険」の「おすすめプラン」の保険料は以下の通りです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 2,406円 | 2,506円 |
30歳 | 3,296円 | 3,406円 |
40歳 | 4,821円 | 4,611円 |
50歳 | 7,481円 | 5,736円 |
60歳 | 11,871円 | 6,916円 |
どのがん保険も若いうちは女性のほうが保険料が高く、40歳以上になると男性のほうが保険料の支払額が高い傾向があります。
とはいっても、加入する時期が早いほど保険料は低額で、安い保険料が一生涯続くと考えると、早めに加入したほうが良いでしょう。
女性は40~50代で女性特有のがんを発症する可能性が高く、その期間に備えているため男女で加入時の保険料に差が出ます。
女性へのおすすめ2選
ではここからは、女性におすすめの終身型がん保険を2つご紹介します。
女性におすすめの終身型がん保険は、一般のがん保険の保障内容に加えて、女性特有のがんに対する保障が手厚いという特徴があります。
具体的には、乳がんや子宮がんなどで入院した場合に入院給付金の上乗せ保障があったり、乳房再建手術を行った場合に保障を受けられたりすることなどがあります。
一般のがん保険よりも保障が手厚いので、保険料は割高になることがありますが、女性特有のがんに備えたい方におすすめです。
アクサダイレクト生命「がん終身」
まず女性におすすめしたい終身型がん保険は、アクサダイレクト生命「がん終身」です。
【アクサダイレクト生命「がん終身」の概要】
保険期間 | 終身 |
---|---|
診断給付金の回数 | 1回のみ |
加入条件 | 告知のみ必要。 ただし、健康診断結果等を 提出する場合あり。 |
契約可能年齢 | 20歳~69歳 |
上皮内新生物の 補償額 |
診断給付金と同額補償 |
アクサダイレクト生命「がん終身」をおすすめする理由に、「女性がん入院給付金」が受け取れるということがあります。
アクサダイレクト生命「がん終身」の「女性がん入院給付金」を特約として付加することで、乳がんや子宮がんといった女性特有のがんで入院した場合、通常の入院給付金と同額の「女性がん入院給付金」を上乗せして受け取ることができるのです。
具体的には、入院給付金1万円/日で契約し、女性特有のがんで入院した場合、女性がん入院給付金として1万円/日上乗せされるため、合計2万円/日を受け取ることができるのです。
ではここで、20歳~60歳までの各年齢で加入した場合の保険料をシミュレーションしてみます。
シミュレーションは以下の保障内容。
がん入院給付金 | 1万円/日 |
---|---|
がん診断給付金 | 1回のみ100万円 |
抗がん剤 治療給付金 |
10万円/月 |
手術給付金 | 10万円/回 |
がん先進医療 給付金(※) |
先進医療の技術料実費 (通算500万円まで) |
退院後 療養給付金 |
10万円/回 |
女性がん入院 給付金 |
1万円/日 |
※がん先進医療給付金:10年ごとに更新
この内容における各年齢の月額保険料は以下の通りです。
年齢 | 保険料/月 |
---|---|
20歳 | 1,720円 |
30歳 | 2,360円 |
40歳 | 3,480円 |
50歳 | 4,640円 |
60歳 | 5,760円 |
保険料も安いので女性特有のがんに備えたい方におすすめです。
チューリッヒ生命「終身ガン治療保険 プレミアムZ」
おすすめする終身型がん保険もうひとつは、チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険 プレミアムZ」です。
【チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険 プレミアムZ」の概要】
保険期間 | 終身 |
---|---|
診断給付金の 回数 |
複数回受取可 (ただし、 前回のがん診断から 2年経過していて、 今回診断を受けた がん治療のために 入院していることが条件) |
加入条件 | 告知 |
契約可能年齢 | 満6歳~満80歳 |
上皮内新生物の 補償額 |
診断給付金×0.1 |
「終身ガン治療保険 プレミアムZ女性」が女性におすすめな理由として、ガン手術給付金特約を付加することで、「ガン特定手術給付金」が受け取れるということがあります。
ガン特定手術給付金は、「乳房観血切除術」「子宮摘出術」「卵巣摘出術」「子宮・子宮附属器にかかる手術」「乳房再建術」といった女性特有の手術を受けた場合に、ガン手術給付金特約の0.5倍の金額を受け取ることが可能。
また、公的医療保険の適用外である自由診療も保障対象となっており、主契約で所定の抗がん剤治療だけでなく「自由診療抗がん剤治療」も保障されています。
20歳~60歳までの各年齢で終身ガン治療保険プレミアムZ女性に加入した場合の保険料をシミュレーションしてみます。
シミュレーションは以下の保障内容。
がん入院給付金 | 5,000円/日 |
---|---|
がん診断給付金 | 複数回50万円 (上皮内新生物の場合: ×0.1) |
抗がん剤 治療給付金 |
10万円/月 |
自由診療抗がん剤 治療給付金 |
20万円/月 |
放射線治療給付金 | 10万円/月 |
手術給付金 | 10万円/回 |
がん治療特約 | 5万円/月 |
がん通院特約 | 5,000円/日 |
がん先進 医療給付金 |
先進医療の技術料実費 (通算2,000万円まで) |
がん先進医療 支援給付金 |
20万円 (同一の先進医療の 療養につき1回のみ) |
この内容における各年齢の月額保険料は以下の通りです。
年齢 | 保険料/月 |
---|---|
20歳 | 2,673円 |
30歳 | 3,367円 |
40歳 | 4,251円 |
50歳 | 5,193円 |
60歳 | 6,254円 |
ご紹介した2つの終身型がん保険は女性におすすめの商品ですので、ぜひ候補に入れてみてください。
保険選びに悩んだら専門家に相談を
ここまでご紹介してきた内容で、おすすめの終身型がん保険の種類や特徴をざっくりとイメージできたと思います。
しかし、「もっと具体的な内容を知りたい!」または、「保障内容は相談しながら決めたい!」場合、ファイナンシャルプランナーといった保険の専門家に相談することをおすすめします。
ファイナンシャルプランナーの中には無料で相談にのってくれるところもありますので、必要に応じてご自身が不安に感じていることや疑問点などを質問してみましょう。
記事のまとめ
人気の終身型がん保険は、保険料が安い、診断給付金が高額、治療費を実損払いしてくれるといった特徴があります。
まとめると、がん治療費を十分にカバーし、保険料の負担が小さいということになりますね。
終身型がん保険を検討するときは、多くの商品を比較し、その中からご自身に必要な保障を備えた商品を選ぶことが大切です。
この記事を参考に、自分なりの選び方を考え、がん保険を見直してみてください。
納得のいく終身型がん保険を見つけるためにも、迷ったときは専門家に相談してがんに備えておきましょう。