医療保険の「180日ルール」を徹底解説!注意事項や回避する方法も紹介

医療保険の180日ルールの内容や回避する方法を解説

医療保険の「180日ルール」を徹底解説!注意事項や回避する方法も紹介

医療保険

病気やケガに備えられる医療保険には、180日ルールというものが設けられています。

180日ルールを知らずに医療保険に加入してしまうと、「保障が適用されると思っていたら保険金が支払われなかった……」といった事態になりかねないため注意が必要です。

本記事では、医療保険における180日ルールについて詳しく解説します。

180日ルールの注意点や回避する方法も見てくので役立ててください。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

医療保険の180日ルールとは?

医療保険の180日ルールとは

医療保険の180日ルールは再入院の際に適用されるルールです

例えば、病気の治療のために医療機関に入院し退院したとします。
退院した翌日から180日以内に同じ病気・ケガの治療のために再入院した場合に180日ルールが適用され、前回の入院とあわせて1入院と計算されます。

同じ病気・ケガの治療だったとしても、退院した翌日から180日が経過してから入院した場合は新たな入院と判断される仕組みです。

なお原則、退院の翌日から180日以内の入院であっても、治療する病気・ケガが前回の入院と違っていれば180日ルールは適用されません。

ただし、医療保険によっては入院の理由が別であっても、入院の間隔が180日以内であれば180日ルールが適用され、一度の入院として計算される場合があるので加入前によく確認しておく必要があります。

入院費の180日ルールもある

入院費の180日ルールもある

ここまで医療保険における180日ルールについて解説してきましたが、入院費にも180日ルールがあります
医療保険のルールと混同されやすいですが、入院費のルールとはまったく異なるので下記で内容を確認しましょう。

入院日の180日ルールのポイント

医療保険の180日ルールは医療保険に加入しているすべての方に適用されるルールですが、入院費の180日ルールは患者都合で入院が長期化している場合に適用されます
医療機関に入院し、治療する必要性が高い患者の場合は適用除外となります。

  • 180を超える入院をした場合、入院基本料の15%の費用が加算される
  • ただし、患者都合の長期入院の場合にのみ適用される

医療保険の180日ルールの注意事項

医療保険の180日ルールの注意事項

医療保険の180日ルールにおける基本の内容を紹介しましたが、下記の4つの注意点もあわせて確認しておくと安心です。

  1. 再入院時は入院給付金が発生しないか、金額が少なくなる
  2. 支払限度日数が少なく設定されているほど、再入院時の支給額が少なくなる
  3. 入退院を繰り返しやすい病気がある
  4. 手術給付金などは一度使うと、一定間隔を空けてからでなければ支給されない

それぞれの内容を詳しく確認してみましょう。

再入院時は入院給付金が発生しないか、金額が少なくなる

再入院時は入院給付金が発生しないか、金額が少なくなる

再入院の際に医療保険の180日ルールが適用されると、1回目に入院したときに受け取った入院給付金が発生しない可能性があります

状況によっては入院給付金が支払われる場合もありますが、1回目の入院給付金額と比較すると少なくなるため注意が必要です。

「再入院した場合でも医療保険から同程度の入院給付金が出るから大丈夫」と考えていると、医療費などの支払いに困ってしまう恐れもあるため十分気を付けてください。

支払限度日数が少なく設定されているほど、再入院時の支給額が少なくなる

支払限度日数が少なく設定されているほど、再入院時の支給額が少なくなる

180日ルールが適用されると、1回目と2回目の入院が1入院として計算されるため支払限度日数が少なく設定されているほど再入院時の支給額が低くなってしまいます

例えば、1回目の入院日数の合計が60日だった場合、180日以内の再入院時の入院給付金の支払限度日数は以下のとおりになります。

1入院当たりの
支払限度日数
最初の入院の
入院給付金支払日数
180日以内の再入院の
入院給付金支払日数
入院給付金支払日数の
合計
60日 60日 0日 60日
90日 60日 30日 90日
120日 60日 60日 120日

上表から1入院当たりの支払限度日数が60日で最初の入院の際に60日分の入院給付金を受け取ると、180日ルールが適用される2回目の入院時には一切入院給付金を受け取れないということがわかります。

支払限度日数が120日で1回目の入院時に60日分の入院給付金を受け取った場合は、2回目の入院の際も60日分の入院給付金を受け取れるため安心です。

ただし、その分保険料が割高になるため注意が必要です

入退院を繰り返しやすい病気がある

入退院を繰り返しやすい病気がある

合併所などの病気は医療機関への入退院を繰り返しやすいです。
このため、180日ルールが適用されるリスクが高くなるため気を付けなくてはいけません。

入退院を繰り返しやすい病気の例としては次のようなものがあります。

  • 精神病
  • バセドウ病などの器質性疾患
  • 重度の先天性疾患
  • 明確な治療法がない難病 など

手術給付金などは一度使うと、一定間隔を空けてからでなければ支給されない

手術給付金などは一度使うと、一定間隔を空けてからでなければ支給されない

医療保険の保障内容はここまでに紹介してきた入院給付金だけでなく、手術給付金、がん診断給付金などがありますが、手術給付金やがん診断給付金といった保険金は、一度受け取った後に一定の期間が空かなければ受け取れないことが一般的です

例えば、手術給付金は60日以内に2回手術を受けても、1回分しか支払われないことが多いです。
がん給付金は保険会社によって対応が異なります。

そもそも1回しか受け取れなかったり、複数回・無制限で受け取れるケースもあるため加入前にしっかり確認しておきましょう。

保障内容を確認して180日ルールを回避!

保障内容を確認して180日ルールを回避!

結論から言うと、180日ルールを完璧に回避することはできません。
しかし、保障内容をしっかり確認してできるだけ180日ルールが適用されないような医療保険に加入するなどの対応は可能です

ここでは、なるべく180日ルールが適用されないようにするためにできるコツや医療保険の選び方のコツを解説します。

緊急性のない病気は入院のタイミングを考える

緊急性のない病気は入院のタイミングを考える

再入院のタイミングをある程度選べる場合は、退院から180日が経過した後に再入院すれば180日ルールの適用が回避されます。

現実的には難しいケースも多いかもしれませんが、緊急性のない病気の治療を受ける際や、あと数日で退院から180日経過する場合は再入院のタイミングを考えてみるといいでしょう。

支払限度日数を多めに設定する

支払限度日数を多めに設定する

180日ルールが適用されると1回目と2回目の入院を1つとして計算されてしまうため、入院給付金の支払限度日数が少ないと十分な保険金を受け取れない可能性があります。

このリスクに対応するためには、最初から支払限度日数が長い医療保険に加入しておくと安心です。

ただし、前述のとおり支払限度日数が長くなると、保険料が高くなりやすいため家計の状況を踏まえて判断する必要があります。

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記事まとめ

記事まとめ

医療保険には180日ルールがあり、同じ病気の治療で入院する際に、1回目と2回目の入院の間が180日以内であると適用されます。
180日ルールが適用されると入院給付金が払われなかったり、払われても金額が少なくなったりする可能性があるため注意が必要です

なお、入院費用にも180日ルールがありますがこれは医療保険の180日ルールとはまったく異なるルールなので、混同しないように気を付けましょう。

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