医療保険の入院給付金はいくらに設定すればいい?保障の基礎的な選び方解説

医療保険における入院給付金の特徴やおすすめの商品を紹介

医療保険の入院給付金はいくらに設定すればいい?保障の基礎的な選び方解説

医療保険

医療保険に加入しておくと万が一ケガや病気になった場合に、保険会社から保険金が支払われます。

保険金にはいくつかの種類がありますが、入院給付金、手術給付金、通院給付金といったものが一般的です。

コロナ禍を機に、自身の将来を気にして医療保険の加入を検討している人も多いのではないでしょうか。

本記事では、医療保険における入院給付金の特徴を詳しく紹介します。

入院給付金の概要や日額、支払限度日数を確認しましょう。

あわせて入院費用の平均額おすすめの医療保険なども見ていきます。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

入院給付金とは

入院給付金とは

入院給付金とは、医療保険などの被保険者がケガや病気の治療のために、医療機関に入院した場合に保険会社から支払われる保険金です。

金額は保険会社の規約や契約プランによって異なり、入院給付金が支払われる日数にも制限があります。

順番に確認していきましょう。

日額について

日額について

医療保険のなかには入院給付金の日額が設定されているものが存在します。

医療機関に入院する日、1日あたりに支払われる金額のことで、「1日2,000円」「1日3,000円」などのように保険会社や契約プランごとに決められています。

一般的には入院給付金の日額を高く設定するほど保障が手厚くなるため、保険料が高くなる仕組みです。

ちなみに入院給付金には日額タイプと、一時金タイプの2種類があります。

日額タイプは医療機関に入院している間、継続的に入院給付金が支払われます。

これに対して一時金タイプは、被保険者が保険会社所定のケガ・病気を負った場合にまとまった金額の入院給付金が支払われる仕組みです。

一時金タイプの入院給付金と比べると日額タイプの方が、入院期間が長くなった場合の金銭的な安心感が強い可能性があります。

一方で、一時金タイプだと日帰り入院でも入院給付金が支払われる可能性があるため、その点は大きなメリットといえるでしょう。

日額タイプと一時金タイプのどちらの特徴も持つ医療保険も販売されているので、気になる方はぜひこの機会にチェックしてみてください。

支払限度日数について

支払限度日数について

医療保険における入院給付金は、支払限度日数が設定されていることが多いです。

支払限度日数とはその名のとおり、入院給付金が保険会社から支払われる日数の上限のことを指します。

つまり、入院給付金は医療機関に入院している間、無制限に支払われるわけではないということです。

支払限度日数は医療保険に加入する際に決定します。

たとえば、「30日」「60日」「120日」などの選択肢がありますが、加入する医療保険によって異なります。

なお、支払限度日数が長くなるほど入院給付金としての保障が手厚くなるため、その分保険料も高くなる点に注意が必要です。

入院給付金の支払対象外になるケースとは

医療保険に加入しているからといって、すべての入院が保障されるわけではありません。

たとえば、病気を予防するための健康診断・人間ドックなど入院、出産(正常妊娠・自然分娩)、美容整形に伴う入院などは、医療保険の保障対象外となります。

医療保険に加入する前に、保険会社所定の約款などで入院給付金の対象となるケガや病気を確認しておくと安心です。

医療保険の入院給付金はいくらに設定すればよいのか

医療保険の入院給付金はいくらに設定すればよいのか

ここまで医療保険における入院給付金について解説してきましたが、「金額はいくらに設定すればいいのか……」と悩む方も多いです。

結論から言えば、万が一ケガ・病気を負った場合に必要な入院費用や貯蓄額をもとに、最適な入院給付金の金額を決めます。

この章では、被保険者が医療機関に入院したときにかかる入院費用の目安を確認しましょう。

入院費用はいくらかかる?

入院費用はいくらかかる

医療機関に入院した際に、必要になってくる費用を順番にチェックしていきます。

まずは、医療機関に入院することで発生する治療費を含む基本的な費用、先進医療を受ける場合はその費用も必要です。

また、入院時に個室を利用する場合は差額ベッド代がかかりますし、その他にも食事代や日用品代、家族などがお見舞いに来るときにかかる交通費などもかかります。

入院費用1:治療費・先進医療費

治療費を含む費用は公的な医療保険が適用されますが、先進医療は健康保険の適用外です。

先進医療にかかる費用は、受ける内容によって異なります。

入院費用2:差額ベッド代

差額ベッド代は入院時に個室を選択した場合にかかってきますが、個室とは4床以下の部屋のことです。

下表で1日あたりの平均的な徴収額をまとめたので確認してみましょう。

部屋の人数 合計病床数 1日あたりの平均徴収額
1人 181,515床 8,018円
2人 41,704床 3,044円
3人 4,625床 2,812円
4人 38,911床 2,562円
合計 266,755床 6,354円

出典:厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」

上表の平均額は、6,354円です。

生命保険文化センターの調査によると、平均入院日数は17.7日。

6,354円×17.7日をすると約11.5万円が必要になります。

したがって、万が一のときのために貯蓄や入院給付金で、最低でも12万円以上は確保しておく必要があるといえるでしょう。

あくまでも平均額なので、自分の収入や家計を考慮した入院費用を検討することが大切です。

入院費用3:食事代

医療機関に入院している間に提供される食事は、1食あたりの負担額が決められています。

住民税非課税世帯以外の一般患者の場合は1食につき460円、難病患者や小児慢性特定疾患患者の場合は1食につき260円を負担することになっています。

このためたとえば一般患者が10日間、医療機関へ入院すると460円×3食×10日で13,800円が、食事代として必要です。

出典:全国健康保険協会「入院時食事療養費」

入院費用4:その他

医療機関に入院する際に発生する費用は治療費や差額ベッド代、食事代だけではありません。

パジャマなどの日常生活を送るために必要な日用品代、家族が医療機関へお見舞いするためにかかる交通費などもいるでしょう。

こうした費用は公的な医療保険の保障対象外となるため、貯蓄や民間の医療保険による入院保険金などで賄わなければいけません。

入院時にかかる自己負担費用の目安とは

入院時にかかる自己負担費用の目安とは

生命保険文化センターの調査によると、入院時の自己負担費用は下表のとおりです。

5万円未満 7.60%
5~10万円未満 25.70%
10~20万円未満 30.60%
20~30万円未満 13.30%
30~50万円未満 11.70%
50~100万円未満 8.40%
100万円以上 2.70%

上表の平均額は19.8万円です。

このため、医療保険の入院給付金や貯蓄などで、万が一のときに使えるお金を少なくとも20万円ほど用意しておく必要があるといえるでしょう。

ただし、この金額はあくまでも目安です。

自分や家族を含めた収入や貯蓄額、家計の状態を踏まえて最適な入院給付金の金額を検討することが大切です。

目的別おすすめ医療保険

目的別おすすめ医療保険

ここでは目的別に、おすすめの医療保険を紹介します。

病気・ケガを幅広く保障&一生涯保険料が上がらない「終身医療保険 プレミアムZ(チューリッヒ生命)」

病気・ケガを幅広く保障&一生涯保険料が上がらない「終身医療保険 プレミアムZ(チューリッヒ生命)」

チューリッヒ生命の「終身医療保険 プレミアムZ」は、お求めやすい保険料で病気・ケガによる入院や手術などをしっかり保障します。

更新型ではないため保険料は一生変わらず、年齢が若いうちに加入することで値段がお手頃になります。

宿泊を伴う入院だけでなく、日帰り入院の保障にも対応可能です。

手術保険金は入院の有無にかかわらず約1,000種類も保障されます。また、ニーズにあわせて保障を自由に組み合わせることもできます。

三大疾病・女性疾病に広く対応「ネオdeいりょう(ネオファースト生命)」

三大疾病・女性疾病に広く対応「ネオdeいりょう(ネオファースト生命)」

ネオファースト生命は、第一生命のグループ会社です。

同社が販売する「ネオdeいりょう」は、健康状態が良い方だと保険料が安くなります。

いろいろな特約・特則を組み合わすこともでき、入院給付金はもちろん、がんなどの三大疾病・女性疾病の保障も充実していて安心です。

困ったらファイナンシャルプランナーへの無料相談を活用!

困ったらファイナンシャルプランナーへの無料相談を活用

入院給付金が支払われる医療保険をいくつか紹介しましたが、「いったいどの医療保険に加入すればいいのか……」と頭を悩ませる方もいるでしょう。

医療保険と一口に言ってもいろいろな種類がありますし、家庭によって必要な保障は異なるので最適な医療保険を自分で見つけることは難しいものです。

なかなか加入する医療保険を決められないときは、保険を含むお金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

医療保険ごとの特徴はもちろん、相談者の家計の状況も踏まえて相談に乗ってもらえるのでぜひこの機会に検討してみてください。

RAKUYAでは、弊社のファイナンシャルプランナーによる無料相談を承っております。

お客様の年齢や状況などを考慮し、最適な保険プランのご提案をいたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。

お申し込みは
こちら

まとめ

まとめ

医療保険に加入すると、被保険者がケガや病気で医療機関に入院する際に入院給付金などを受け取ることが可能です。

入院する際に受け取れる保険金には、給付金タイプと一時金タイプがあるのでよく比較検討したうえで選ぶようにしましょう。

給付金タイプと一時金タイプのどちらの特徴も兼ね備えた医療保険のあるので、あわせて検討してみてください。

医療保険の選び方に困ったら、プロであるファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。

無料で相談できるサービスもあるのでぜひこの機会に利用を検討してみてください。

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