ケガや病気のリスクに備える医療保険は、ライフステージの変化に合わせて見直していく必要があります。
見直しによって医療保険のプランを変更したくなった場合、加入中の医療保険のプランを変えることはできるのでしょうか。
本記事では、加入後の医療保険のプラン変更についてのメリット・デメリットや変更時に考慮すべきポイント、準備すべき書類などを解説していきます。
医療保険のプラン変更を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
加入後に医療保険のプラン内容は変えられる
契約後の医療保険であってもプランの内容を変更することは可能です。
保障を変更する方法として、主に以下の4つが挙げられます。
- 特約の中途付加・解約
- 追加契約
- 一部解約
- 保険の乗り換え
それぞれの変更方法について確認しておきましょう。
なお、保険会社によっては変更に対応できない場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
特約の中途付加・解約
医療保険は「主契約」と「特約」の2つで構成されています。
主契約は商品のメインとなる保障部分、特約は主契約に上乗せする保障として自由に選べることが特徴です。
基本的に特約は加入のタイミングで契約しますが、場合によっては契約後に追加できる場合もあります。
また、特約のみを解約して主契約だけを残すということも可能です。
「より手厚い保障を備えたい」という場合は特約の中途付加、「保障をシンプルにして保険料を抑えたい」という場合は特約の中途解約を検討しましょう。
追加契約
現在契約している医療保険はそのまま継続し、新たに追加で医療保険に加入する方法もあります。
特約で保障を手厚くできない場合は、追加で契約することを視野に入れましょう。
例えばがん保障を備えたい場合、がん保険を契約することでがん診断給付金や先進医療給付金などの保障を備えることができます。
それまで契約していた医療保険を組み合わせることで、リスクに対してより手厚い保障を準備できます。
ただし、複数の保険で保障内容が重複しているとどちらか一方しか保険金を受け取れない場合があるため注意が必要です。
一部解約
契約中の医療保険の保険料を抑えたい場合、一部解約という方法もあります。
保険金額を減らすことで保険料を安くできるため、保険料が家計に大きな負担をかけている場合におすすめのプラン変更方法です。
例えば、子どもが幼いうちに手厚い保障を備えようと考えて医療保険に加入する人は少なくありません。
その後、子どもが成長して独立したタイミングになると幼い頃のような手厚い保障は不要になります。
しかし契約中の医療保険をすべて解約してしまうと、医療保障が受けられなくなってしまいます。
一部解約であれば必要な分だけ医療保障を残しつつ、保険料も安く抑えることが可能です。
また、解約した分の解約返戻金を受け取ることもできます。
「不要な保障を削りたいけれど医療保障は残したい」という場合は、一部解約を検討しましょう。
保険の乗り換え
すでに加入している医療保険を解約し、新たな商品に乗り換えるという方法もあります。
契約中の保険商品以外に魅力的な商品があった場合は、保険の乗り換えも視野に入れてみましょう。
古いタイプの医療保険に加入していると、最新の医療事情に対応できていないケースは少なくありません。
新しく発売された医療保険であれば、近年の医療事情に合わせた保障を受けることができます。
思い切って契約中の医療保険を解約し、新しい保険に乗り換えることも視野に入れてみましょう。
なんで保障内容を変更するの?メリットとデメリット
医療保険のプランを変更する場合、メリットとデメリットが存在します。
それぞれを把握した上で「なぜプランを変更する必要があるのか」「自分はプランを変更するべきか」を考えることが重要です。
ここでは、医療保険のプランを変更するメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
ライフスタイルの変化に対応できる
医療保険のプランを変更するメリットは、ライフスタイルの変化に対応できるという点です。
生活環境の変化に応じて必要な保障内容も変化するため、医療保険も対応できるようにプランを変更していく必要があります。
例えば独身の場合、万が一に備えた医療保障は自分一人の分だけで充分なケースがほとんどです。
しかし結婚をしたり、子どもが生まれたりして家族が増えると、家族の分の保障も備えておかなければなりません。
そして子どもが独立したら今度は保障を減らすことを視野に入れる必要性も出てきます。
このようにライフスタイルの変化によって必要な医療保障の内容が変わるため、医療保険のプラン変更はとても重要です。
契約当初のまま医療保険を放置しているという方は、一度プランの見直しをしてみましょう。
一時的に医療保険が途切れるリスクも
契約中の医療保険を解約して新しい商品に乗り換える場合、一時的に医療保障が途切れてしまうリスクがあります。
なぜなら商品によって「免責期間」が設けられている場合があるためです。
免責期間とは保険に加入した後であっても保障を受けられない期間のことを指し、がん保険に設定されることが多いです。
一般的に90日間または3ヶ月間に設定されることが多く、期間中に給付金の支払い条件を満たしても給付金は受け取れません。
契約中の保険を先に解約し、新しい保険を契約する場合、新契約の保険に免責期間があると一定期間保障が受けられなくなります。
あらかじめ免責期間の有無や長さを確認し、保障が途切れないように工夫しましょう。
医療保険のプラン変更時に考慮すべきポイント・注意点
医療保険のプランを変更する際、いくつか考慮すべきポイントや注意点があります。
プランを変更してから後悔するケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
ここでは医療保険のプラン変更時に考慮すべきポイント・注意点を解説していきます。
保険料の変動を視野に予算と相談
医療保険のプランを変更する際、保障内容の変更に伴って保険料も変動します。
プラン変更後の保険料を視野に入れつつ、予算と相談しながら新しいプランを設計しましょう。
例えば特約の付加や追加契約をする場合、保障が手厚くなる分だけ保険料も高額になってしまいます。
予算を確認せずにプランを変更してしまうと、保険料が家計を圧迫してしまうかもしれません。
また医療保険を乗り換える際、保険料は乗り換えるタイミングの年齢で計算されます。
「同じ保障内容なのに保険料が上がる」という可能性もあります。
事前にプラン変更後の保険料をシミュレーションし、無理なく支払っていけるか確認しておきましょう。
プラン変更後の免責期間の有無
すでにご紹介した通り、一部の保険商品には免責期間が設けられている場合があります。
保険の乗り換えによるプラン変更を検討している場合は、免責期間の有無をきちんと確認しておきましょう。
もし乗り換え後の保険に免責期間が設定されている場合、免責期間が終わるまでは乗り換え前の保険を解約しない方が良いでしょう。
保険料を二重に支払うことになりますが、保険期間の空白を避けることができます。
まずは乗り換え後の医療保険の免責期間を確認し、乗り換え前の保険を解約するタイミングを考えましょう。
即存の病歴や健康状態
保険の追加契約や乗り換えなどを検討している場合、病歴や健康状態も考慮しましょう。
新たに医療保険を契約する際、健康状態の告知が必要になるためです。
過去に病歴があったり、現在の健康状態に問題があったりすると、契約時の告知審査に引っ掛かって新規加入できないリスクがあります。
「引受基準緩和型」の医療保険であれば加入できる場合もありますが、通常の医療保険よりも保険料が割高です。
既存の病歴や健康状態に問題がある場合は、保険プランを変更する際に注意しておきましょう。
新しいプランの比較
すでにご紹介した通り、医療保険のプラン変更にはさまざまな方法があります。
プラン変更の方法を比較した上で、もっとも適切なプランを選択しましょう。
例えば医療保障を手厚くしたい場合、特約の中途付加や追加契約などの方法があります。
特約の中途付加の方が保険料を抑えやすい傾向にある一方で、追加契約の方が手厚い保障を受けられる可能性があります。
保障をより手厚くしたいのか、できるだけ保険料を抑えたいのかを考えた上でプランを選択することが重要です。
複数のプランを比較し、保障内容や保険料のバランスを考えた上で適切な医療保険プランに変更しましょう。
このようにプランの比較をされるのでしたらぜひおすすめしたいのが、保険代理店である保険のぷろサービス。
保険代理店である保険のぷろであればお金のプロであるファイナンシャルプランナーが35社以上の保険会社から一括比較して最適なプランを提案可能です。
あなたに最適な医療保険プランを見つけたい方は是非、お気軽にお申し込みください。
記事のまとめ
医療保険は、特約の中途付加・解約や追加契約、一部解約、乗り換えなどの方法を活用することでプランを変更できます。
ライフスタイルの変化に対応するためにも、適切な方法で医療保険のプランを変更しましょう。
また、医療保険のプラン変更時には予算とのバランスや免責期間の有無、健康状態などを踏まえた上で変更後のプランを比較することが重要です。
本記事でご紹介したポイント・注意点を参考に、最適な医療保険プランを設計しましょう。