ホントに加入の必要ない?医療保険に入らないと後悔するケースを紹介

ホントに加入の必要ない?医療保険に入らないと後悔するケースを紹介

ホントに加入の必要ない?医療保険に入らないと後悔するケースを紹介

医療保険

医療保険は、けがや病気で入院したり手術を受けたりしたときの治療費を保障してくれるものですが、健康なときは「入らなくても大丈夫」と思いがちです。

しかし、けがや病気になる可能性は誰にでもあり、もし高額な治療費が必要になったら支払えるかどうか不安な気持ちもあります。

「医療保険に入らないと後悔することになるの?」

「医療保険は本当に必要ないの?」

このように心配になる方もいるでしょう。

そこで本記事では、ほかの人がどのくらい医療保険へ加入しているのか、また、どのようなケースで医療保険に入らないと後悔することになるのか、などについて解説していきます。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

医療保険に入らない人は本当に後悔するの?

医療保険に入らない人は後悔するの

医療保険に加入しないと後悔することになるのかを検証する前に、まずはけがや病気に対する不安意識について確認していきましょう。

約9割の人が感じている病気やケガに対する不安を解消

約9割の人が感じている病気やケガに対する不安を解消

生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、「自分自身がけがや病気をすることに対する不安の有無と程度」を調査した結果は、以下の通りとなっています。

不安度合い 割合
非常に不安を感じる 21.0%
不安を感じる 36.4%
少し不安を感じる 32.3%
不安を感じない 9.8%
わからない 0.6%

「不安を感じる」と回答した方が36.4%と最も多く、程度の違いはあれど「不安」を感じている方は全体の89.7%を占めています。

また、具体的にどのようなことに不安を感じているかについて、多かった回答順にご紹介すると以下のような結果になっています。

  • 家族に肉体的・精神的負担をかける
  • 長期の入院で医療費がかさむ
  • 後遺症や障害が残る
  • 障害等により就労不能となる
  • 三大疾病にかかる
  • 公的医療保険だけは不十分 など

こういった不安を解消するひとつの方法が「医療保険への加入」で、公的医療保険では保障が不十分な部分を医療保険でカバーすることで、ご自身や家族の安心感を高めることができます。

それと同時に、医療保険に入らないことで後悔することもなくなるでしょう。

入院時の自己負担平均額は20.8万円

入院時の自己負担平均額は20.8万円

医療保険に入らないと後悔することになるのか悩んでいる方の中には、「実際に入院する際に費用がどのくらいかかるのかが不安」という方もいるでしょう。貯金で払い切れるかどうか心配ですよね。

同調査では、直近の入院時にかかった費用についても調査しており、治療費や食事代、差額ベッド代、交通費、日用品など合計でいくらかかったかのデータがあります。

以下の表をご覧ください。

入院費用 割合
5万円未満 7.6%
5~10万円未満 25.7%
10~20万円未満 30.6%
20~30万円未満 13.3%
30~50万円未満 11.7%
50~100万円未満 8.4%
100万円以上 2.7%

※公的医療保険制度(国学療養費制度を含む)を適用した金額

入院費でかかった費用は、10~20万円未満が30.6%で最も多く、全体の約半数が5~20万円未満の範囲に収まっていることがわかります。

全体の入院費の平均は20.8万円となっており、場合によっては一度に支払うのが難しいという方もいるでしょう。

さらに、50万円以上かかったという方も約1割強いるため、入院費用について不安に感じてしまうのもうなずけます。

これだけの高額な入院費がかかるとなると、医療保険に入らない場合は後悔してしまうかもしれませんね。

ましては、がんにかかると入院が長引く可能性も大きく、入院中働けない中、日々貯金を切り崩していては気も休まらないでしょう。

安心して、最適な治療を受けるためにも、医療保険へ入らないでいたことを後悔しないよう気をつけたいところです。

出典:生命保険文化センター 令和元年度「生活保障に関する調査」

入らないと後悔する?給付金で自己負担を減らせる

入らないと後悔する?給付金で自己負担を減らせる

医療保険に加入していれば、けがや病気で入院や手術をした際に「入院給付金」や「手術給付金」を受け取ることができます。

入院給付金は、入院日額5,000円~10,000円といった金額で加入することが多く、「入院日数×入院日額」分が支払われます。

厚生労働省の「患者調査の概況(平成29年)」によると、平均入院日数は29.3日となっており、たとえば入院日額10,000円の医療保険に加入している方の場合、

入院給付金:29日×10,000円=29万円

29万円の入院給付金が受け取れることになります。

さきほど、入院費用の平均は20.8万円とご紹介しましたが、医療保険に加入していればこのケースでは自己負担分を医療保険で全額カバーできることになります。

このような試算をすると「医療保険に入らないと後悔するかもしれない。」と感じるかもしれませんね。

出典:厚生労働省「平成29年 患者調査の概況」

医療保障をつけている人はどのくらい?

医療保障をつけている人はどのくらい

医療保険に入らないと後悔する可能性がある理由のひとつに、「公的医療保険では治療費をカバーできないかもしれない」ということがあります。

公的医療保険では必要な医療費がカバーしきれない部分は医療保険で対応することができますが、実際に医療保険に加入している方はどのくらいいるのでしょうか?

医療保険等に加入している人は73.1%

医療保険等に加入している人は73.1%

公益財団 生命保険文化センターの「令和元年度『生活保障に関する調査』」によると、医療保険等に加入して準備をしている方は、73.1%にも上る結果となっています(複数回答)。

これだけの方が加入しているとなると「やはり入らないと後悔するかも」と不安になりますね。

ちなみに、預貯金で準備している方は2番目に多く、41.8%となっています。

また、医療保険等への加入率は年々増加しており、医療保障への必要性を感じている方が増加していると考えられます。

参考までに、医療保険加入率のこれまでの推移をご覧ください。

調査年 医療保険等加入率
令和元年 73.1%
平成28年 72.9%
平成25年 70.5%
平成22年 71.0%
平成19年 70.3%

調査年ごとに徐々に加入率が上昇していることがわかりますね。

40代・50代の加入者が最も多い

40代・50代の加入者が最も多い

医療保険等に加入している方を年代別に見てみると、男女ともに40代・50代が最も加入率が高くなっています。

けがや病気になるリスクは年齢とともに増加することを考えると、やはり医療保険に入らないことで後悔しないように、加入を検討する方が増えると考えられます。

特にがんの罹患率は50代・60代以上になると急激に増加するため、がんに罹患する前に医療保険に加入してがん保障を付けておくという方も増えるでしょう。

なお、医療保険への加入率を男女で比較すると、男性が70.8%で女性が74.9%という結果となっており、女性の方が若干高くなっています。

加入時期が遅くなるほど医療保険料が高くなるため、後悔しないようなるべく早めの加入をおすすめします。

医療保険に入らないと後悔する4つのケースと

医療保険に入らないと後悔する4つのケース

医療保険は必要ないと考えている方の中にも、「本当に入らないと決めて大丈夫かな?」「入らないことで後悔するのはいやだな。」と心のどこかに不安に感じている方がいるかもしれません。

そこで、医療保険に入らないと後悔するのはどのようなケースなのかについて4つのケースをご紹介していきます。

1.がんなどの健康面に不安がある

1.がんなどの健康面に不安がある

医療保険に入らないで後悔するケースといってまず思いつくのが、健康面に不安がある方が入らないケースです。

健康面に不安がある方は、健康な方よりも医療機関にかかる率が高く、入院や手術をする可能性も高くなることが予想できます。

医療機関にかかるたびに高額な医療費を自己負担していると、どんなに貯金がある方でも支払いが難しくなるでしょう。

特にがん家系は入らないと後悔する可能性がある

健康面の不安の中でも特に、身内にがんに罹患した方がいる場合は、ご自身もがんに罹患する可能性が高くなる傾向があるため、がん保険やがん特約の付いた医療保険に加入しておくと安心です。

がん保険や医療保険は、一度がんや病気になってしまうと新規加入することが難しくなるため、健康なうちに入らないと契約できない可能性があります。

「医療保険は不要だから入らない」と決めたとしても、健康面に不安のある方は後悔しないように再度検討することをおすすめします。

2.貯金が少ない

2.貯金が少ない

貯金が少ない方も、医療保険に入らないと後悔するケースが多いでしょう。

しかし、「公的医療保険があるから医療保険には入らない。」と考える方もいるかもしれませんが、公的医療保険制度は国の財政状況によって、今後どうなるかは誰にもわかりません

財政がひっ迫した状態になれば、現在のような手厚い保障を受けることができなくなる可能性もあり、自分で賄える様になる必要が出てきます。そのときになって医療保険に入らないでいたことを後悔してしまうかもしれません。

掛け捨て型医療保険なら保険料は割安

貯金が少ない方の中には、「医療保険の保険料を支払えないから入らない。」という方もいるかもしれません。

しかし、貯金が少ない方こそ、貯金でまかなえない分を保険でカバーする必要があるともいえます。

医療保険には、貯蓄性のある「貯蓄型医療保険」と、貯蓄性のない「掛け捨て型医療保険」とがあり、掛け捨て型は保障のみの保険料なので貯蓄型と比較して保険料が安く、支払い負担を軽減できるというメリットがあります。

お金がないから医療保険に入らないでいると、いずれ後悔することになるかもしれないため、家計費とのバランスを考えて、保険料の安い医療保険に加入することを検討してみましょう。

3.先進医療や三大疾病などの高額な治療費が支払えない

3.先進医療や三大疾病などの高額な治療費が支払えない

医療保険に入らないことで後悔するケースには、先進医療などの高額な治療費が支払えないということもあります。

医療機関での治療費は基本的に公的医療保険で保障されますが、実は「先進医療」や「自由診療」といった高度な医療技術を要する治療は保障対象外となり、全額自己負担になることがほとんどです。

「先進医療や自由診療は受けないから医療保険には入らない。」と考える方もいるかもしれませんが、たしかにご自身が希望しなければ受けることはないでしょう。

しかし、特にがんなどは先進医療や自由診療を受けることで治療の選択肢が増え、効果的な治療になる可能性が高いです。

医療費が問題で受けたい治療が受けられないということを避けるためにも、先進医療特約が必要になってきます。

三大疾病にこそ備えるべき!

ここで絶対に伝えておきたいのですが、三大疾病(がん・脳血管疾患・心疾患)への備えはほぼ確実に用意しておきましょう。なぜなら、三大疾病の医療費は他の病気と比較して医療費がかなり大きくなる傾向があるからです。

例えば、全日本病院協会の公表するデータによれば、がんや心筋梗塞、脳出血などで入院した場合の医療費は約100万円以上。特に、脳出血は平均で約257万円もの治療費がかかります。

一方、胃潰瘍や急性腸炎、尿管結石といった治療費は30~60万円ほど。比較すると、三大疾病の医療費の重さが十分わかりますね。

このように、医療保険に入らないと三大疾病のときに特に後悔することが想定されます。三大疾病に強い医療保険などもあるので、後悔しないよう今のうちに医療保険への加入を検討しておく必要があります。

4.自営業や個人事業主の方

4.自営業や個人事業主の方

医療保険に入らないことで後悔するケースとして、自営業や個人事業主の方など国民健康保険に加入している方は「傷病手当金」が受け取れない、ということがあります。

会社員や公務員が加入している健康保険では、病気やけがで仕事を休んだときに「傷病手当金」といって平均給料の3分の2程の金額を最長1年6か月にわたって受け取ることができます。

しかし、自営業や個人事業主の方が加入している国民健康保険には傷病手当金に該当するものがなく、病気やけがで仕事を休んでも保障を受けることができないというデメリットがあるのです。

そのため、仕事を休んだ間は無収入となり、治療費の支払いだけでなく家族の生活費なども不足することが考えられます。

医療保険には「収入保障特約」を付けることができる商品もあり、仕事を休んだ場合の収入の補填に利用することができます。

そのため、特に自営業や個人事業主の方は医療保険に加入する必要性が高く、入らないでいると収入補填の面でも後悔することになる可能性があります。

記事まとめ

記事まとめ

医療保険は、病気やけがで入院や手術、治療を受けたときに治療費をカバーしてくれるものですが、「医療保障はいらないから医療保険には入らない」と考える方もいます。

しかし、本記事で解説した様に健康面に不安がある方や貯金が少ない方、先進医療にも備えたい方、自営業の方などは医療保険に入らないと後悔する可能性があります。

医療保険は病気になってしまうと加入が難しくなるため、後悔しないうちに加入することをおすすめします。

なお、適切な医療保険は個々の状況やライフプランによって異なるため、加入を検討するときはまず「保険のプロフェッショナルに相談」することをおすすめします。

保険のぷろでは、熟練の相談員が一人ひとりに最適な医療保険を提案できるので、どの医療保険が良いか迷っている方はぜひ活用してください。

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