20代・30代の女性や専業主婦の女性は、比較的健康なため、病気とはかけ離れた日々を送っているかもしれません。
また、現在40代、50代の女性で若いころに医療保険に加入しているから大丈夫と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、年齢が上がると病気の罹患率も上がりますし、体の動きも鈍り、思わぬけがで入院するという状況になりかねません。
将来のリスクに備えるためにも、女性の保険加入や見直しは重要性が高いと言えます。
そこでこの記事では、女性の医療保険について、下記の項目に分けて解説していきます。
- 女性が医療保険に加入する必要性
- 女性なら付加しておきたい医療保険の特約
- 女性にこそおすすめの医療保険
上記の通り、女性の医療保険について知っておきたい内容をすべて含めて解説しているので、ぜひ最後までご覧になってください。
女性が医療保険に加入すべき3つの理由
早速ですが、女性が医療保険に加入すべきかどうか、その必要性を考えてみましょう。
最初にハッキリ申し上げると、女性こそ医療保険の必要性が非常に高いです。
その理由は、以下3点。
- 入院などの治療費は思ったよりかさむ(男女共通)
- 女性特有の病気にかかる可能性がある
- 妊娠・出産に伴う入院に備えられる
それでは、一つ一つの項目に関して解説していきます。
1.入院などの治療費は思ったよりかさむ(男女共通)
生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、入院時の自己負担平均額は1日あたり23,300円。
公的健康保険などの保障を適用した後の費用がこの金額です。
入院にかかる費用には、次のようなものがあります。
- 治療費
- 差額ベッド代
- 通院に伴う交通費
- 食事代
仮に30日間入院した場合、自己負担額は約70万円となります。
ちなみに、30日間の入院というのは決して大げさなものではありません。
厚生労働省の「平成29年 患者調査」によると、平均入院日数は29.3日。。約70万円の入院費を支払うことになる可能性は十分にあるというわけです。
このデータを見ると、万が一の時のために医療保険に加入し、備えていたほうが良いと考えることができます。
20代から30代の方は、突然の入院となると十分な貯蓄ができていないという可能性もあります。
また、40代から50代の方は、家計に絶大なダメージを与えることでしょう。
貯金を備えとする手段もありますが、入院・治療費への備えはやはり医療保険が最適です。
2.女性特有の病気にかかる可能性がある
女性特有の病気とは、特に女性が発症しやすい病気のこと。
女性特有の病気には多くの種類がありますが、代表的な病気は以下のとおりです。
- 乳がん
- 子宮がん
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
これらの中には、比較的若い年代の女性でも発症しやすい病気も。
例えば子宮筋腫は、20代でも発症する可能性があり、30代女性の20%〜30%が発症すると言われています。
また、子宮頸がんの発症率がピークになるのは30代後半から。
このように、女性特有の病気を発症しやすい年齢には、幅広くばらつきがあります。
つまり、20代などの若いうちから30代以降の広い範囲にかけて、女性特有の病気を発症しやすいという事実があるのです。
そしてもちろん、医療保険はこういった女性特有の病気にも対応した保障が充実しています。
むしろ保障を上乗せして、手厚い保障内容にすることも可能です。
このように、¥女性には”発症しやすい”=”医療保険を利用する機会が多い”女性特有の病気があります。
これらの事実踏まえて、「女性こそ早期から医療保険の必要性が非常に高い」と言えます。
3.妊娠・出産に伴う入院に備えられる
最後に、ダメ押しとなりますが、医療保険は妊娠・出産に伴う入院にも利用できる可能性があります。
例えば、下記のような場合は、医療保険の保障が利用できる可能性が高いです。
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 切迫早産
- 帝王切開や吸引分娩などの異常分娩
特に、帝王切開などは入院だけでなく、手術給付金を受け取る機会にもなりえます。
自治体からももらえる出産育児一時金(42万円)などと合わせると、かなりまとまった金額を受け取ることが可能。
これらのことを考えると、今後のライフプランに妊娠・出産が含まれている女性の方は特に、医療保険で保障を考えおきたいものです。
妊娠中は医療保険への加入が認められない場合や切迫早産や帝王切開などの妊娠・出産に関わる入院や手術が保障の対象外になるケースがあります。
妊娠してからでは少し遅いので、できるだけ早めに医療保険に加入して備えておきましょう。
さて、女性こそ医療保険の加入が大切だということがご理解いただけたでしょうか。
それでは、次に女性が医療保険に加入するなら付加しておきたい保障を紹介します。
女性なら付加しておきたい2つの特約
ここでは、女性が医療保険に付加しておく必要性の高い特約をご紹介します。
妊娠や出産、女性特有の疾病を保障する「女性疾病特約」
女性は、妊娠や出産、女性特有の病気に対する保障を上乗せできる「女性疾病特約」を医療保険に付加しましょう。
先に軽く触れておきましたが、医療保険に女性疾病特約を付加しておくと、妊娠や出産、女性特有の病気で入院した際に、基本の保障に上乗せする形で給付金が受け取れます。
ちなみに、女性疾病特約には、乳がんや子宮がんなど、女性特有のがんに対する保障も含まれることが多いです。
国立がん研究センターがん情報サービスの「がん罹患数予測(2020年)」によると、女性が発症したがんのランキングは以下のとおり。
順位 | がんの種類 |
---|---|
1位 | 乳がん |
2位 | 大腸がん |
3位 | 肺がん |
4位 | 胃がん |
5位 | 子宮がん |
保険会社によっては、肺がんや胃がんなども女性疾病特約に含まれる場合もあります。
先進医療に対する保障「先進医療特約」
女性疾病特約の他に、先進医療特約も保障に上乗せしておくことをおすすめします。
先進医療特約とは、健康保険が適用されない先進医療という治療分野に対して保険金をもらうことができるものです。
最大2,000万円などの保障がつきます(支払った治療費を補填する形で、必ず2,000万円もらえるものではないのでご注意ください)。
なぜ先進医療特約が必要かというと、支払いに対してのメリットが大きいためです。
詳しくは、別記事「がん保険や医療保険に先進医療特約は必要?費用や確率などの実際の話」にて解説していますが、少ない支払いでより隙の少ない医療保険の保障内容が実現できるので、こちらも女性疾病特約と同様に極力付加するようにしましょう。
医療保険加入時に注意したい4つのポイント
医療保険には、加入時に入院給付金や支払い限度日数など、自由に選べる項目があります。
しかし、これらの項目の選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。
選び方によっては保障が不十分だったり、保険料が値上がりしたりする恐れもあります。
そこで医療保険に加入するときに注意したい4つのポイントをご紹介します。
女性特有の入院や手術の保障範囲を確認する
入院・手術の保障範囲は、医療保険や女性疾病特約によって異なります。
例えば、乳がんで失った胸を再建する「乳房再建術」は、商品によっては保障の対象外となる可能性もあるのです。
また保険に加入する時期によっては、特定の病気や部位が保障に含まれないこともあります。
妊娠中に医療保険に加入した場合は、妊娠に関わる手術や入院に対する給付金が支払われない場合が多いでしょう。
いざというときに、想定していた保障を受けられなければ困りますよね。
医療保険に加入するときは、女性特有の病気や妊娠・出産に対してどこまで保障を受けられるか確認しておきましょう。
入院給付金額は5000円以上を選択する
女性の場合、基本の入院給付金は5000円以上という保障を選択しておけば十分でしょう。
入院給付金は、病気やけがの治療で入院したときに1日あたりに支給される給付金のことです。
入院給付金は、入院1日あたりの給付金額を日額3,000円・5,000円・10,000円などから選択できます。
入院給付金は、高く設定すると保険料も高くなってしまうので、程よい金額を選ぶのが重要。
仮に、個室ではなく大部屋に入院するなら、入院給付金額は5,000円あれば十分。
一方、個室に入院したい場合は、入院給付金額は10,000円以上が理想です。
また、女性であれば、先述の女性疾病特約により、女性特有の病気に対して入院給付金を基本の保障に上乗せさせることが可能です。
これを踏まえると、基本の入院給付金を5,000円に設定し、女性特有の疾病の場合のみ入院給付金を5,000円上乗せすると、保険料をおさえながら手厚い保障が得られるというちょうど良いバランスの医療保険が実現するでしょう。
支払い限度日数は60日がベスト
支払い限度日数とは、1回あたりの入院で入院給付金が支払われる上限日数のこと。
医療保険に加入する際は、支払い限度日数を60日・90日・180日などから選択できます。
>ただし支払い限度日数が長くなるほど保険料が高くなるため、最低限必要な日数を設定しましょう。
先に紹介しましたが、厚生労働省の「平成29年 患者調査」によると、平均入院日数は29.3日。
つまり、支払い限度日数が60日もあれば超過することはあまり無いということです。
したがって、支払い限度日数は60日に設定しましょう。
終身型を選んで保険料を抑える
女性の場合は、特に終身型医療保険がおすすめです。
なぜなら、男性と比べて若いうちから歳を重ねたあとの長い間まで、医療保険を活用する機会が多いからです。
終身型と定期型の特徴を以下にまとめました。
保障期間 | 更新の有無 | 保険料 | |
---|---|---|---|
終身型 | 一生涯 | なし | 加入時の金額が一生が変わらない |
定期型 | 10年間や60歳までといった期間中 | あり | 更新ごとに値上がりする |
終身型は加入時の保険料が高いです。
しかし、定期型で更新するたびに保険料が上がっていくよりも、終身型に若いうちから加入し、安い保険料で老後まで保障を続けることがおすすめ。
生涯支払う保険料を計算すると、ほとんどの場合、終身医療保険のほうが支払う保険料は少ないです。
なので、女性の方は終身型の医療保険を選択しましょう。
女性におすすめの医療保険はこれ!厳選して紹介
最後に、女性におすすめの医療保険をご紹介します。
人気の医療保険ランキングで複数の医療保険をおすすめする掲載サイトが多いですが、こちらでは比較した後に1社のみを厳選しました。
それでは、女性におすすめの医療保険をご覧ください。
オリックス生命の「医療保険 新CURE Lady [キュア・レディ]」
筆者が女性に対して圧倒的におすすめしたい医療保険が、オリックス生命の「医療保険 新CURE Lady [キュア・レディ]」です。
このオリックス生命の「医療保険 新CURE Lady [キュア・レディ]」を簡単に紹介すると、安い・広い・手厚いの三拍子が揃った保障内容の医療保険となります。
特に注目したのが、女性疾病特約と先進医療特約がスタンダードで付加されている点。
先に解説しましたが、これら2つは女性が医療保険に加入するとき必ず付けておきたい特約でした。
しかし、新CURE Lady [キュア・レディ]では、これら2つが基本の保障としてすでについており、しかも保険料が安いというのが特長です。
通常の入院に加え、女性特有の疾病、更には健康保険適用外の先進医療まで、幅広く保障された上でこの保険料の安さは他にはありません。
「一体、自分の保険料はどれくらいか?」インターネットの公式サイトを訪れれば、簡単に保険料をシュミレーションし、見積もりをすることもできます。
あなたも、この機会にぜひシミュレーションしてみてください。
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まとめ
医療保険は、万が一の病気やけがのときに自分自身を守るための保険。
特に女性は、若い世代でも妊娠や出産、女性特有の疾病によって入院するリスクが高いため、早めの医療保険加入がおすすめです。また、40代50代の女性も、ライフステージの変化に応じて保険の見直しを検討しましょう。
なお、保険の加入・見直しを検討する際は、保険代理店の無料相談が便利です。保険代理店なら、複数の保険会社から自分に最適な保険商品を提案してくれます。
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