がん保険に加入を検討している方の中には、
「保険料が安いがん保険に入りたい。」
「できれば最安値で加入したい。」
といったような要望がある方もいるのではないでしょうか。
がん保険で十分な保障を付けたいと同時に、保険料はできるだけ安くしたいという気持ちがありますよね。
しかし、「安いがん保険は保障面で十分なのかが心配。」という意見もあります。
そこで今回は、ネットランキングでも人気のがん保険の最安値の保険料を、一挙ご紹介していきたいと思います。
また、最安値のがん保険を選ぶ際の注意点についても解説しますので、併せてご確認ください。
がん保険を最安値で選ぶときの注意点
がん保険の保険料は、できれば最安値のもので契約したいところですが、「安いと保障が不十分なのでは?」と心配になりますね。
どんなに保険料が最安値であってもいざというときの保障が十分なものでなければ、高額な費用がかかる可能性が高いがん治療に対応することができません。
そこで、がん保険を最安値で選ぶときに注意すべき点を3つご紹介しますので、検討する際にチェックしてみてください。
また、がん保険の最安値を比較する前に、がん保険の選び方について理解を深めたい方は、以下の記事を参照してから、読み進めることがおすすめです。
チェックポイント1:保障金額が低く設定されていないか
がん保険を最安値で販売できる理由として、保障金額を低く設定している可能性があるということがあり、例として以下のようなケースが考えられます。
診断給付金
診断給付金は、通常50万円~200万円の間で設定されることが多いですが、最安値にするために「なし」にしていることがあります。
また、診断給付金は複数回受け取れるがん保険と1回のみしか受け取れないがん保険とがあります。
最安値にするためには「1回のみ」にしていることが多いです。
後にご紹介するおすすめのがん保険でも、ほとんどの商品が1回のみの受け取りとなっています。
先進医療給付金
がん保険における先進医療給付金は、通算2,000万円まで保障とされているものが多数。
しかし、最安値で提供するために、通算500万円や600万円といったように低い保障額に設定しているがん保険があります。
チェックポイント2: 保障項目が制限されていないか
がん保険に限ったことではありませんが、保険料を安くするためには、保障項目を少なくするということがあります。
つまり、最安値を実現するために、保障項目を必要最小限に絞り込んでシンプルな保障内容にするということです。
たとえば、主契約を「診断給付金」だけにして、入院給付金や通院給付金などは特約として付けるといった方法です。
また、「上皮内新生物と診断されたときには保障対象外する」といった取扱いになっているがん保険もあります。
ほかにも、主契約を診断給付金ではなく抗がん剤治療などにすることで、最安値の保険料となるようにしている場合もあるのです。
チェックポイント3:保障期間が限定されていないか
保障期間が限定されているとは、つまり終身タイプのがん保険ではなく定期タイプのがん保険ということです。
一般的に、定期タイプのがん保険よりも終身タイプのがん保険のほうが保険料が高いので、最安値で提供するために定期タイプとしていることがあります。
たとえば、アクサダイレクト生命のがん保険には終身と定期がありますが、年齢によっては保険料に倍ほどの差があります。
しかし、定期タイプは保障期間満了時に自動継続となります。
更新時にはそのときの年齢で保険料が再計算されるため、更新のたびに保険料が高額になっていきます。
そのため、「最安値で加入したのに、保険料がどんどん高くなっていく」場合があるのです。
がん保険が最安値で加入できるのはうれしいことですが、ご紹介したような注意点がありますので、契約の際には十分確認するようにしましょう。
人気がん保険の「最安値」を徹底比較
現在、さまざまながん保険が販売されていますが、その中でも特におすすめのがん保険について、年齢ごとの最安値をまとめてみました。
ご紹介するのは、ネット上のランキングで上位に入っているがん保険や、口コミでも定評のあるがん保険ばかりです。
なお、保険料の最安値はがん保険によってさまざまですが、がん保険ごとに保障内容が異なることが大きな理由となっています。
そのため、一概に「このがん保険が最も安い!」ということではありませんのでご注意ください。
今回、保険料の最安値をご紹介するのはこちらのがん保険です。
- アクサダイレクト生命 「がん終身」
- アクサダイレクト生命 がん定期
- ライフネット生命 がん保険「ダブルエール」
- オリックス生命保険 がん保険Believe 「ビリーブ」
- チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」
- SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)
ではさっそく、それぞれのがん保険の最安値について確認していきましょう。
アクサダイレクト生命 「がん終身」
アクサダイレクト生命 「がん終身」の主契約は、がん診断給付金とがん入院給付金のダブル保障となっています。
最安値で加入するにはこのふたつの保障のみとなりますが、より手厚い保障を付けたい場合はさまざまな特約を付けることができます(保険料はその分高額になります)。
では、アクサダイレクト生命のがん保険の年齢ごとの最安値の一覧表をご紹介します。
以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:終身
- がん診断給付金:50万円(1回のみ、上皮内新生物の場合も同額保障)
- がん入院給付金:5,000円/日
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,115円 | 1,030円 |
30歳 | 1,505円 | 1,440円 |
40歳 | 2,165円 | 2,285円 |
50歳 | 3,350円 | 3,145円 |
60歳 | 5,410円 | 3,875円 |
男性は60歳になると急激に保険料が高額になります。
アクサダイレクト生命 「がん定期」
先に紹介しました、「アクサダイレクト生命 がん終身」の定期バージョンで、保障内容は同じですが、保険期間が10年なので10年ごとに自動更新となります。
では、アクサダイレクト生命 がん定期の年齢ごとの最安値の一覧表をご紹介します。
以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:10年
- がん診断給付金:100万円(1回のみ、上皮内新生物も同額保障)
- がん入院給付金:1万円
年齢 | 男性・女性 |
---|---|
20歳 | 520円 |
30歳 | 650円 |
40歳 | 970円 |
50歳 | 1,780円 |
60歳 | 3,490円 |
※女性の契約可能年齢は満20歳~満49歳
アクサダイレクト生命 「がん終身」の保険料は男女で異なりますが、「がん定期」では男女で同額となります。
40歳までの最安値が1,000円未満で加入できるので家計にやさしいですね。
ただし、女性の契約可能年齢が満49歳までとなりますのでご注意ください。
ライフネット生命 がん保険「ダブルエール」
ライフネット生命 がん保険「ダブルエール」は、シンプルプラン、ベーシックプラン、プレミアムプランの3つのプランから選択することができますが、シンプルプランが最安値で加入することができます。
最安値のシンプルプランの保障内容は「がん診断一時金」のみに限定されているため、保険料を安く抑えることができます。
では、ライフネット生命 がん保険「ダブルエール」の年齢ごとの最安値を一覧表でご紹介します。
なお、以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:終身
- がん診断一時金:100万円(1回のみ)
- 上皮内新生物診断一時金:50万円(1回のみ)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 895円 | 1,104円 |
30歳 | 1,209円 | 1,437円 |
40歳 | 1,735円 | 1,798円 |
50歳 | 2,661円 | 2,110円 |
60歳 | 3,975円 | 2,491円 |
若いうちは女性の方が保険料が高額ですが、50歳以降は男性の方が高額になっていますね。
オリックス生命保険 がん保険Believe 「ビリーブ」
オリックス生命保険 がん保険Believe 「ビリーブ」は、最もシンプルな保障に限定しているプランでも、さまざまな保障が付いているため、保険料の最安値がほかのがん保険と比較して高額になっています。
では、オリックス生命保険 がん保険Believe 「ビリーブ」の年齢ごとの最安値の一覧表をご紹介します。
以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:終身
- がん診断一時金:100万円(1回のみ、上皮内新生物の場合も同額保障)
- がん治療給付金:50万円/回
- がん入院給付金:10,000円/日
- がん手術給付金:20万円/回
- がん退院一時金:10万円/回
- がん先進医療給付金:先進医療に係る技術料と同額(通算2,000万円まで)
- がん先進医療一時金:がん先進医療給付金の10%相当(50万円まで/回)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 2,296円 | 1,891円 |
30歳 | 3,092円 | 2,445円 |
40歳 | 4,335円 | 3,176円 |
50歳 | 6,261円 | 4,000円 |
60歳 | 8,898円 | 4,856円 |
保障内容が充実しているため、保険料も高額ですね。60歳男性で9,000円弱を毎月支払うのは負担が大きいかもしれません。
しかし、がん罹患率は高齢になるほど高くなるので、十分な保障内容で備えておくと安心です。
チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」
チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」の主契約は「抗がん剤治療給付金」と「自由診療抗がん剤治療給付金」となっており、抗がん剤治療の保障に絞ることで最安値を実現させています。
また、自由診療にかかる保障にも力を入れているという特徴があります。
自由診療は公的医療の保障対象外なので、治療費は全額自己負担となりますが、チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」に加入していれば保障してもらえるので心強いです。
では、チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」の年齢ごとの最安値の一覧表をご紹介します。
以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:終身
- 抗がん剤治療給付金:10万円/月
- 自由診療抗がん剤治療給付金:20万円/月
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 490円 | 630円 |
30歳 | 670円 | 850円 |
40歳 | 970円 | 1,120円 |
50歳 | 1,490円 | 1,410円 |
60歳 | 2,200円 | 1,670円 |
診断給付金の保障がないため、保険料がかなり安くなっています。抗がん剤治療に特に備えたい方におすすめです。
SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)
SB損保のがん保険は、公的医療保険適用の治療はもちろんのこと、適用外の治療である先進医療や自由診療まで、治療にかかった費用を実額補償しています(一部例外あり)。
ただし、保障期間が5年の商品ですので、基本的に5年ごとに自動更新となります。
では、SBI損保のがん保険の年齢ごとの最安値の一覧表をご紹介します。
なお、以下の保障内容・条件で最安値を試算しています。
- 保障期間:5年定期
- がん診断保険金:なし
- がん入院保険金:治療にかかった費用を無制限に補償
- がん通院保険金:治療にかかった費用を最大1,000万円まで補償
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 450円 | 460円 |
30歳 | 600円 | 670円 |
40歳 | 970円 | 1,610円 |
50歳 | 2,050円 | 2,640円 |
60歳 | 3,640円 | 3,010円 |
定期タイプのがん保険なので、男女ともにほかのがん保険よりも最安値が安くなっています。
加入に悩んだら保険のぷろを活用
ガン保険選びに悩んだら、ファイナンシャルプランナーといった保険の専門家に相談することをおすすめします。
無料で保険相談に応じてくれるところもありますので、最安値のがん保険に加入する場合のリスクやがん保険の選び方などについて質問してみましょう。
さまざまながん保険の中から、家計に無理のない保険料で、ご自身にとって最適な保障が得られるものは何かなど相談に乗ってくれるでしょう。
保険代理店である保険のぷろであればお金のプロであるファイナンシャルプランナーが35社以上の保険会社から一括比較して最適な保険を提案可能です。
相談は何度でも無料。
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記事まとめ
がん保険の保険料が最安値となっている場合、保障内容はシンプルに絞り込まれているため、いざというときに保障が不足してしまう可能性があります。
それぞれのがん保険の最安値だけを比較して加入を決めるのはおすすめできません。
もちろん、保険料は最安値で加入できると毎月の支払い負担が軽減されますが、高額になりがちながん治療費をカバーできなくなってしまうと元も子もありませんよね。
とはいえ、手厚すぎる保障内容にすると保険料が高額になってしまうため、必要十分な保障を付けてムダな保障を省くことが重要。
安心してがんに備えられる内容を検討するためにもファイナンシャルプランナーへの無料相談も手段の一つとして検討してみてください。