医療保険やがん保険を契約する際、保障が開始となる「責任開始日」について確認しておくことが大切です。
保障期間の開始が早い場合や遅い場合があるため、事前に確かめておきましょう。
この記事では、医療保険の責任開始日について以下の3つのポイントを解説します。
- 医療保険の責任開始日とは
- 申込み・契約から保障開始までの流れ
- 責任開始日が早い医療保険の特徴
ぜひ本記事を参考にして、自分に合った医療保険を選びましょう。
医療保険の責任開始日とは?
責任開始日とは、医療保険やがん保険などの保障が始まる日のことです。
一般的には、「申込み」「告知・診査」「1回目の保険料払込み」の3つが揃った日が責任開始日となります。
例えば保険料を口座振替で支払うケースで、実際に引き落とされるのが申込書提出から1ヶ月後の場合、責任開始日は1ヶ月後の保険料引き落とし日となります。
責任開始日までは保障が受けられないため、期間中にケガや病気で入院・手術をしても保険金は支払われません。
また、健康状態に問題があると、「告知・診査」に時間がかかってしまいます。
責任開始日が遅くなってしまい、保障を受けられない期間が長くなるため注意が必要です。
申込み・契約から保障開始までの流れ
一般的な医療保険の申込み・契約から保障開始までの流れは以下の通りです。
- 申込内容を確認する
- 申込書等の記入・提出
- 初回保険料の払込み
- 生命保険会社による審査
- 審査通過後に保障開始
生命保険会社による審査が1〜2週間ほどかかりますが、多くの医療保険では審査に通ると申し込み日にさかのぼって保障が開始します。
細かい流れは生命保険会社や商品によっても異なるため、詳細は自身が契約している生命保険会社に質問をして確認しましょう。
責任開始日が早い医療保険の特徴
医療保険のなかには、責任開始日が早く設定されているケースがあります。
ここでは責任開始日が早い医療保険の特徴について、以下の3つのポイントを解説します。
- 免責期間がない
- 特約で早い責任開始日に設定できる
- 申込み手続きをスムーズに進められる
それぞれのポイントを確認し、責任開始日が早い医療保険を活用しましょう。
免責期間がない
責任開始日が早い医療保険の特徴として、免責期間がないという点が挙げられます。
免責期間とは、保険会社が保険金や給付金の支払い責任を免除される一定の期間のことです。
ほとんどのがん保険やがん特約には、90日の免責期間が設定されています。
古いタイプの医療保険の場合、「免責期間4日」などと設定されているケースがあります。
入院しても4日目までは保険金・給付金が支払われず、5日目以降にようやく支給されます。
責任開始日が早い医療保険を契約したい場合は、免責期間がない医療保険商品を選びましょう。
特約で責任開始日を早くできる
すでにご紹介した通り、医療保険の責任開始日は「申込み」「告知・診査」「1回目の保険料払込み」の3つがすべて揃った日です。
しかし、近年は責任開始日を早められる「責任開始期に関する特約」が設けられている医療保険が増えてきています。
「責任開始期に関する特約」を付加すれば、1回目の保険料払込みを待たずに保障が始まります。
責任開始期に関する特約を付帯させると、保険料が支払われる前にケガや病気になった場合は、保険金・給付金から保険料が差し引かれる形で給付される仕組みです。
1回目の保険料払込みが完了する前に保障を受けたい場合は、「責任開始期に関する特約」を活用しましょう。
申込み手続きをスムーズに進められる
責任開始日が早い医療保険の特徴として、申込み手続きをスムーズに進められる点も挙げられます。
手続きがスムーズに進めば、その分だけすぐに保障を受けることができます。
例えばインターネットから申し込める保険の場合、申込み手続きはインターネットでスムーズに進めることが可能です。
本人確認書類の提出などもスマートフォンなどからアップロードすることで完了でき、速やかに保障を開始させることができます。
また、保険料の支払い方法をクレジットカードにすると、決済もすぐに完了します。
責任開始日を早くしたい場合は、できるだけ手続きをスムーズに進めましょう。
がん保険は責任開始日が遅いケースが多い
医療保険の場合、特約などを活用すると責任開始日を早めることができます。
しかし、がん保険やがん特約を付帯した場合は免責期間が90日間または3ヶ月間に設定されていることがほとんど。
そのためがん保険やがん特約を付帯した場合は、責任開始日が医療保険よりも遅いため注意が必要です。
がんの進行が進んでいない初期の場合、自覚症状がないケースもあります。
実はがんに罹患している状態でありながら無自覚にがん保険やがん特約を契約してしまうケースも考えられます。
すでにがんにかかっている人の保険契約を認めてしまうと、契約者の間で不公平になってしまうため、がん保険やがん特約は一定の免責期間を設けているのです。
免責期間中にがんと診断されると、保険契約自体が無効になり、診断給付金などが受け取れなくなってしまいます。
がん保険やがん特約を付帯した医療保険を契約したいと考えている方は、免責期間があることを踏まえた上で早めに契約手続きを進めましょう。
記事まとめ:保険への加入は早いうちがおすすめ
医療保険の責任開始日は、「申込み」「告知・診査」「1回目の保険料払込み」の3つがすべて揃った日です。
本記事でご紹介した責任開始日が早い医療保険の特徴をもとに、すぐに保障を受けられる商品を探しましょう。
また、がん保険やがん特約を付帯した医療保険の場合は一定の免責期間が設けられており、保障が始まるまでに時間がかかります。
がん保険やがん特約を付帯した医療保険の契約を検討している方は、できるだけ早めに契約手続きを進めましょう。