医療保険
女性の医療保険について

女性の医療保険について

病気やけがになったとき、入院費や手術費をカバーできる医療保険。

20代・30代の女性や専業主婦の女性には、医療保険の必要性がイメージできない方も多いのでは。実は女性は、なるべく早く医療保険に加入すべきです。

そこで、女性にとっての医療保険の必要性を解説します。また医療保険の選び方や、おすすめの医療保険もご紹介。どの医療保険に加入したら良いのかわからない女性は参考にしてくださいね。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

女性が医療保険に加入すべき3つの理由

「専業主婦だから、医療保険は必要ない。」

「まだ若いから、もう少し歳をとったら医療保険を検討しよう。」

このように考えている女性も多いのではないでしょうか。実は医療保険は、全ての女性が加入すべき保険。そこで、なぜ女性に医療保険が必要かを説明します。

病気で入院した場合の家計への影響は絶大

万が一けがや病気で入院すると、急激に出費がかさみ、家計へのダメージが絶大になる恐れがあります。

例えば、入院した場合以下の費用を支払わなければなりません。

  • 治療費
  • 差額ベッド代
  • 食費
  • 交通費(見舞いに来る家族の交通費を含む)
  • 日用品

一部の費用は、国民健康保険や健康保険、高額療養費制度などの公的保障でカバーできます。しかし公的保障では、全ての費用をカバーできません。カバーできない部分は、自己負担になります。

生命保険文化センターが実施した「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、自己負担する入院費の平均額は1日あたり23,300円。調査対象には「公的保障を利用した後の自己負担額」も含まれています。

例えば30日間入院した場合、23,300×30=699,900。自己負担額は約70万円となります。

病気やけがになってしまった場合、自分や家族のための貯蓄を切り崩して、入院費を支払う羽目に。貯蓄がなければ、入院や治療を断念せざるを得なくなる恐れもあるでしょう。

また共働きや独身女性の場合、入院中は働けなくなるため収入も減ってしまいます。

このように、働いている女性はもちろん専業主婦の方にとっても、入院は心身ともに大きな痛手となるでしょう。

そんなとき医療保険に加入していたら、病気やけがに伴う出費を入院給付金や手術給付金でまかなえます。安心して治療に専念したり、社会復帰のための準備をしたりできますよ。

女性の方は医療保険に加入し、万が一の事態に備えましょう。

女性特有の疾病にかかる可能性がある

女性特有の疾病とは、女性が発症しやすい病気のこと。女性特有の疾病には多くの種類がありますが、代表的な病気は以下のとおりです。

  • 乳がん
  • 子宮がん
  • 子宮筋腫
  • 卵巣嚢腫

これらの中には、比較的若い年代の女性でも発症しやすい病気も。例えば子宮筋腫は、20代でも発症する可能性があり、30代女性の20%〜30%が発症すると言われています。また子宮頸がんの発症率がピークになるのは、30代後半から。

女性特有の病気の治療には、手術や入院が必要になるケースが多いため、早めに医療保険に加入して備えておくのが理想です。

妊娠・出産に伴う入院に備えられる

20代から30代は、結婚や出産などでライフステージの変化を経験しやすい時期です。第1子出生時の母の平均年齢は、2019年時点では30.7歳。出産を検討している20代や30代の女性もいらっしゃるのではないでしょうか。

妊娠や出産に伴うリスクに備えたい女性にも、医療保険は必要。なぜなら妊娠中は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、切迫早産などの想定外のリスクが高まるからです。

厚生労働省の「平成27年 患者調査」の調査結果によると、20代・30代女性の入院理由第1位は、「妊娠・分娩・産褥」。第2位の「精神、および行動の障害」に比べて、圧倒的な入院数となっています。医療保険に加入していた場合、妊娠中に不測の事態が発生しても、入院費や手術費を給付金でまかなえますよ。

また医療保険では、帝王切開に伴う入院や手術も保障の対象になります。普通分娩に比べて、帝王切開では手術費や入院費が高額になりがち。

帝王切開での出産は年々増加傾向にあり、現在は5人に1人が帝王切開で出産していると言われています。したがって帝王切開での出産も視野に入れ、医療保険に加入すると良いでしょう。

ただし、妊娠中は医療保険への加入が認められない場合もあります。もし妊娠中に医療保険に加入できても、切迫早産や帝王切開などの妊娠・出産に関わる入院や手術が保障の対象外になるケースが多いです。

また医療保険には、加入後の一定期間は妊娠に関する免責期間が設けられている場合も。免責期間内に妊娠した場合、妊娠に関連した入院や手術は保障の対象外になります。

独身・既婚に関わらず、妊娠や出産に備えたい女性は早めに医療保険に加入しましょう。

女性が付加しておきたい2つの保障

全ての女性にとって医療保険は必要不可欠なもの。そこで医療保険に特約を付加し、保障を手厚くしましょう。ここでは、女性が医療保険に付加しておくと安心できる保障をご紹介します。

妊娠や出産、女性特有の疾病を保障する「女性疾病特約」

女性は、妊娠や出産、女性特有の疾病に対する保障を上乗せできる「女性疾病特約」を医療保険に付加しましょう。

医療保険に女性疾病特約を付加しておくと、妊娠や出産、女性特有の病気で入院した際に、基本の保障に上乗せする形で給付金が受け取れますよ。

また、帝王切開も女性疾病特約の対象になります。

女性は男性に比べて、妊娠や出産に伴うトラブルや女性特有の疾病などで、若い頃から入院するリスクが高いです。

妊娠や出産への備えを万全にしたい方や、女性特有の病気になったときに手厚い保障を受けたい方は、医療保険に女性疾病特約を付加すると安心できますよ。

ちなみに女性疾病特約には、乳がんや子宮がんなど、女性特有のがんに対する保障も含まれます。

国立がん研究センターがん情報サービスの「がん罹患数予測(2020年)」によると、女性が発症したがんのランキングは以下のとおり。

順位がんの種類
1位乳がん
2位大腸がん
3位肺がん
4位胃がん
5位子宮がん

女性疾病特約では、肺がんや胃がんなども保障に含まれる場合があります

がんに備えるには、がん保険に加入する方法も。しかしがん保険は、がん以外の病気に対する保障がありません。そのため、がん保険に加入する場合、医療保険にも加入する必要があります。

2つの保険に加入すると、保険料が割高になってしまう恐れも。手頃な保険料でがんに備えたい女性は、医療保険に女性疾病特約を付加するのがおすすめですよ。

先進医療に対する保障「先進医療特約」

医療保険に加入する全ての方が必ず付加すべきなのが、先進医療を保障の対象とする「先進医療特約」。

先進医療とは、厚生労働大臣に承認された先進性の高い医療を指します。先進医療は公的医療保障制度の保障対象外であるため、医療費は全額自己負担となります。

例えばがん治療の先進医療として知られる「陽子線治療」。陽子線医療は、がん細胞に対し集中的に放射線を照射する技術で、1回照射するごとに平均で約294万円の費用がかかると言われています。

例えば乳がんになり、先進医療が必要と診断された場合、高額な医療費を自己負担しなければなりません。そんなとき先進医療特約なら、医療費に相当する給付金を受け取れますよ。

また先進医療特約では、医療費の他に一時金を受け取れる場合も。先進医療は、限られた医療機関でしか受けられません。

希望の先進医療を受けるために遠方の医療機関に通うと、交通費や宿泊費がかさんでしまう恐れも。もし先進医療特約から一時金が給付された場合、交通費や宿泊費を一時金でまかなえますよ。

先進医療特約の保険料の相場は、月々100円程度。医療保険に先進医療特約を付加しても、保険料はそれほど高くなりません。医療保険に加入する際は、先進医療特約を必ず付加しましょう。

加入時に注意したい4つのポイント

医療保険には、加入時に入院給付金や支払い限度日数など、自由に選べる項目があります。しかし、これらの項目の選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。

選び方によっては保障が不十分だったり、保険料が値上がりしたりする恐れも。そこで医療保険に加入するときに注意したい4つのポイントをご紹介します。

女性特有の入院や手術の保障範囲を確認する

入院・手術の保障範囲は、医療保険や女性疾病特約によって異なります。例えば、乳がんで失った胸を再建する「乳房再建術」は、商品によっては保障の対象外となる可能性も。

また保険に加入するタイミングによって、特定の疾病や部位が保障に含まれないこともあります。妊娠中に医療保険に加入した場合は、妊娠に関わる手術や入院に対する給付金が支払われないケースが多いでしょう。

いざというときに、想定していた保障を受けられなければ困りますよね。

医療保険に加入するときは、女性特有の疾病や妊娠・出産に対してどこまで保障を受けられるか確認しておきましょう。

入院給付金額は5000円以上を選択する

入院給付金とは、病気やけがの治療で入院したときに支給される給付金のこと。

医療保険に加入する際、入院1日あたりの入院給付金額を3,000円・5,000円・10,000円などから選択できます。

入院給付金額が高いほど、保険料が値上がりします。そのため、入院したら給付金がいくら必要かを把握したうえで、本当に必要な入院給付金額を選択しましょう。

個室ではなく大部屋に入院するなら、入院給付金額は5,000円あれば十分。一方で、個室に入院したい場合は、入院給付金額は10,000円以上が理想です。

「妊娠や出産、女性特有の疾病の場合は個室に入院したい」という女性には、「女性疾病特約」を付加し、保障を上乗せする方法がおすすめ。

基本の入院給付金を5,000円に設定し、妊娠や女性特有の疾病に伴う入院の場合のみ入院給付金を5,000円上乗せすると、保険料をおさえながら手厚い保障が得られますよ。

支払い限度日数は60日がベスト

支払い限度日数とは、1回あたりの入院で入院給付金が支払われる上限日数を指します。

医療保険に加入する際は、支払い限度日数を60日・90日・180日などから選択できます。支払い限度日数が長くなるほど保険料が高くなるため、最低限必要な日数を設定しましょう。

厚生労働省の「平成29年 患者調査」によると、平均入院日数は29.3日とされています。しかし結核や脳卒中、骨折など、病気やけがによっては入院日数が30日以上に及ぶケースも。

したがって、支払い限度日数は60日に設定しましょう。

終身型を選んで保険料を抑える

医療保険には、終身型と定期型の2種類があります。

終身型は、保障期間が一生涯にわたる保険。保険料は加入時のまま値上がりしません。

その一方で、定期型とは保障期間が5年、10年と定められた保険のこと。保障期間が満了するときに保険を更新すると、同じ保障内容で加入を継続できます。ただし保険料は更新時の年齢で再計算されるため、更新のたびに保険料が高くなります。

おすすめは、終身型の医療保険です。保険料は加入時の年齢で計算されるため、若いうちに加入するほど安くなるケースがほとんど。終身型に加入すると、高齢時の保障を比較的安い保険料で得られるでしょう。

一方で加入当初の保険料は、終身型よりも定期型の方が安くなるケースが多いです。しかし生涯にわたって払い込む保険料の総額は、定期型よりも終身型の方が抑えられます。

医療保険は積立型ではなく、掛け捨て型の保険。病気やけがにならなければ、払い込んだ保険料は戻りません。医療保険に加入するなら、終身型の医療保険を検討しましょう。

おすすめの医療保険3選

女性におすすめの医療保険を厳選してご紹介します。いずれもインターネットからの手続きで申し込みが完結する保険。

隙間時間に自分のペースで設計したり、保険料をシミュレーションしたりできますよ。保険料見積もりや保障内容を確認して、自分にぴったりのプランを検討してくださいね。

ネオファースト生命 「ネオdeいりょう」

他の商品と比べて、女性特有の疾病に対する保障が充実している点が魅力的。

以下の特約を追加すると、女性特有の疾病に対する保障を手厚くできますよ。

  • 女性疾病特約
  • 女性特定手術・乳房再建保障特則

特に注目したいのは、「女性特定手術・乳房再建保障特則」。他の商品では保障対象外となりがちな特定の手術を行なった場合でも、50万円、もしくは100万年の給付金を受け取れます

(例:乳房再建術)

また、健康状態が一定基準を満たしている場合は保険料が安くなります。以下の条件を満たす場合は、健康保険料率が適用され、保険料を抑えられるでしょう。

  • 入院歴がない
  • 非喫煙者である
  • BMIが18以上27未満

健康なうちにお得に保険に加入したい女性は、ぜひ検討してみてくださいね。

東京海上日動あんしん生命「メディカルKit NEO 女性プラン」

手頃な保険料で、女性特有の疾病に対して手厚い保障を準備したい女性におすすめの終身型医療保険です。

注目したいのは、保険料が手頃な「基本プラン」でも乳房再建術が保障に含まれる点。乳がんで乳房を切除し乳房再建術を受けた場合、100万円を一時金として受け取れます。

収入や貯蓄が少ない若い女性や、保険料を抑えたい女性は、基本プランに加入しておくと安心できますよ。

充実プランでは、入院後の通院に対して給付金が支払われたり、特定の疾病で所定の状態になった場合に保険料の払込が免除されたりします。

ただし充実プランの保険料は、基本プランよりも割高に。貯蓄や収入、家計の状況を確認のうえ、検討してください。無理なく保険料を支払えるのであれば、充実プランもおすすめですよ。

チューリッヒ生命「終身医療保険 プレミアム DX Lady」

保険料の安さが魅力的な、終身型医療保険。

基本的な保障であれば、手頃な保険料で準備できます。保険料が高くなりがちな40代や50代の女性でも、2,000円〜3,000円程度の保険料で加入できますよ。

また特約が充実しており、自由に設計して保障を手厚くできる点も魅力的です。

例えば以下の特約を追加すると、七大疾病(がんや脳卒中、糖尿病など)やストレス性疾病の治療で長期間入院した場合、入院給付金の支払い限度日数を無期限に延長できます。

  • 七大疾病延長入院特約
  • ストレス性疾病延長入院特約

入院が長期化しやすい病気に対する保障や、現代社会において発症リスクの高いストレス性疾病への保障を手厚くしたい女性にもおすすめです。

ただし、特約を追加する度に保険料が高くなります。貯蓄や家計の状況を把握し、月額いくらまでなら保険料を支払えるか確認したうえで、必要な特約を追加してくださいね。

まとめ

医療保険は、万が一のときに自分自身を守るための保険。独身や既婚、年齢に関係なく、全ての女性が医療保険に加入すべきといえます。

特に女性は、若い世代でも妊娠や出産、女性特有の疾病によって入院するリスクが高いため、早めに医療保険への加入を検討しましょう。

今回ご紹介した、医療保険の選び方やおすすめ商品を参考にして、ぜひ自分にぴったりの医療保険を選んでくださいね。