介護保険
介護保険で居宅モニタリングされることに!知っておくべき注意事項を解説

介護保険で居宅モニタリングされることに!知っておくべき注意事項を解説

介護保険で居宅モニタリングされることに!知っておくべき注意事項を解説

介護保険に加入すると、自宅で生活しながら様々な介護支援を受けられる「居宅サービス」を利用できます。

居宅サービスのプランはケアマネジャーと呼ばれる介護支援専門員によって作成され、利用者の身体状態に合わせて定期的な見直し(=モニタリング)を行います。

この記事では、介護保険における居宅モニタリングの概要と、モニタリングで聞かれることの多い項目・注意点などを解説。

現在介護保険の居宅サービスを利用中の方、また利用予定のある方はぜひ参考にしてみてください。

高橋朋成

年金アドバイザー / EQプロファイラー / 2級ファイナンシャルプランニング技能士

この記事の監修担当者:株式会社クロックアップ 代表取締役 高橋朋成

20年以上にわたり外資系生保や損保系生保などで、販売現場での営業スタッフの採用や実践を活かした生保販売や育成手法に携わった経験を損保代理店向けに特化してアレンジし2013年に株式会社クロックアップを設立。

業務内容は損保代理店の
専属コンシェルジュとして
① 保険営業職の人材紹介、マッチングサポート
② 損保営業マン向け生保クロスセル研修
③ 代理店M&Aマッチングサポート等
を行っている。

介護保険における訪問モニタリングとは

介護保険の居宅サービスに含まれる「モニタリング」とは、ケアマネジャー(介護支援専門員)が実施するケアプランの見直しのことです。

モニタリングではプランの内容や利用者の身体状態を聞き取り調査し、利用者の現在のニーズに沿った介護保険サービスを提供するためにプランの微調整を行います。

まずは、ケアマネジャーの主な役割やケアプランの必要性について詳しく見ていきましょう。

ケアマネジャー

ケアマネジャーとは、「介護支援専門員」という国家資格を取得した、介護保険のスペシャリストのことです。

利用者が介護保険サービスを適切に受けられるようにケアプランを作成したり、介護保険サービスの事業者との間で調整を行ったりする役割を担っています。

また居宅介護支援事業所に所属しているケアマネジャーの場合、担当する利用者の自宅を月1回以上訪問し、現在の状態や悩みごとなどをヒアリングする業務(モニタリング)も担当します。

ケアプラン

ケアプランとは、介護保険サービスの利用に必要となる利用計画書のことです。

利用者の状況や要望に合わせて目標を設定し、目標達成に向けて必要な介護保険サービスの種類・内容を組み立てていきます。

ケアプランの作成は1度きりではなく、モニタリングによって定期的な見直しが行われます。

ケアプランは利用者本人や家族が作成することも可能ですが、専門的な知識が必要となる部分も多いため、通常はケアマネジャーに依頼するのが一般的です。

なお介護保険サービスの対象者(要支援1・2および要介護1~5)に該当する場合でも、ケアプランが作成されていない場合は介護保険サービスを受けることができません。

ケアマネジャーが調査結果を記入する「モニタリングシート」の内容

モニタリングシートとは、現在提供中の介護保険サービスの内容を見直すために作成する書類のことです。

定期的にモニタリングを実施することで、利用者とサービス事業者との間にある認識のズレを正し、よりニーズに沿った介護保険サービスの提供を目指します。

自分たちの要望をサービス事業者に伝える大切な機会となるので、介護保険サービスを利用している方は必ずモニタリングを行ってもらうようにしましょう。

モニタリングシートには、主に以下の2つのポイントについて記入します。

短期目標 利用者・家族の意向に沿って、短期的な達成が見込まれる目標を設定。また目標達成のためにこれまで提供したサービスの内容や達成率、今後の方針などをまとめます。
利用者の変化 現在の利用者の身体状態・精神状態を確認して記録。利用者との会話内容や感情の変化などを記入することもあります。

介護保険利用者が知っておくべき居宅モニタリングのポイント

ここからは、居宅モニタリングの際にケアマネジャーから必ず確認される項目と、利用者が普段から意識しておきたいポイントを解説していきます。

希望通りのサービスだったか

介護保険サービスは無料で受けられるものではなく、毎月一定額の介護保険料を納めたうえで利用します。

しかし、せっかく保険料を納めているのに希望する介護保険サービスを受けられなければもったいないですよね。

なので、もし、思うようなサービスが提供されていないと感じる場面があれば、モニタリングの際に必ず伝えるようにしましょう。

希望とズレがある旨を伝えることで、より利用者・家族の意向に沿ったケアプランを作成してもらえます。

計画どおりにサービスが実施されていたかどうか

ケアプランでは、長期的な目標とは別に短期の目標設定が行われています。この目標達成に向けて組まれた計画が適切に実施されているかどうかを思い返してみましょう。

計画通りのサービス提供を受けられていない、また体調の悪化などから計画通りにサービスを受けることが難しいといった場合にはケアマネジャーへ相談することが大切です。

利用者自身や家族からの要望をまとめておく

モニタリングの際は、利用者本人だけでなく家族の要望・考えも合わせて確認されます。

利用者の健康状態が変化した場合はもちろん、家族の生活環境が変化した場合などにもサービスのニーズが変わってくることがあるからです。

現在のサービスに対する満足度や今後のサービスに対する要望、また訪問やデイサービスの頻度など、少しでも対応を変えてほしい部分があれば伝えるようにしましょう。

利用した事業所とコミュニケーションを取る

通常、ケアマネジャーによって組まれたケアプランは、サービス提供事業者との間で共有されます。

このとき、利用者と事業者で介護保険サービスに対する考え方が異なっていると、思うようなサービス提供が行われない原因となる可能性があります。

事業者側が利用者および家族の意見をしっかりとくみ取るには、普段のコミュニケーションや信頼関係の構築が欠かせません。

そのためモニタリングを行うケアマネジャーだけでなく、介護保険サービスを提供している事業者に対しても、日頃から要望・状況変化などを伝えることが大切と言えるでしょう。

まとめ

  • 介護保険サービスを利用するには、ケアマネジャー(介護支援専門員)によるケアプランの作成が必須
  • ケアプランの作成およびモニタリングの際は、利用者の健康状態の確認や目標設定などを行う
  • 適切なケアプランを作成するためにも、利用者自身や家族の要望・悩みをしっかりと伝えることが大切

自分たちの要望に沿ったケアプランを組んでもらうには、モニタリングの際にケアマネジャーへ正確な情報を伝える必要があります。

毎月のことだからこそ、利用者自身や家族の細かい変化をしっかりと伝え、適切な介護保険サービスを受けられるよう意識していきましょう。