医療保険の保険料は一体いくらくらいが適正なのか、結構気になるところではないでしょうか?それを知るには、周りの人が保険料をいくら支払っているのかをヒントにするのが良さそうですよね。
そこで、本記事では医療保険の保険料に平均いくら支払っているのか、公表されているデータや独自の調査結果をご紹介します。
早速、一緒にデータを見て、医療保険の保険料はいくらくらいが適正なのかを見極めていきましょう。
医療保険の保険料は毎月平均いくら?年齢ごとの相場まとめ
医療保険には月々いくら払ってるのか、平均値などのデータはあるのでしょうか。まずは調査機関が公表しているデータを参照してみました。
平均保険料の支払いデータ
最新の調査によると、月々支払う保険料は生命保険全体の平均で3.2万円ほどです。また、年代別にいくら支払っているのかを下記にまとめました。
調査全体平均(年間) | 38.5 | 38.2 |
---|---|---|
29歳以下 | 24.2 | 23.3 |
30~34歳 | 27.6 | 29.8 |
35~39歳 | 32.9 | 38.0 |
40~44歳 | 41.0 | 34.5 |
45~49歳 | 44.2 | 42.7 |
50~54歳 | 49.8 | 48.3 |
55~59歳 | 49.2 | 45.3 |
60~64歳 | 43.4 | 43.9 |
65~69歳 | 33.9 | 33.8 |
70~74歳 | 30.7 | 29.9 |
75~79歳 | 30.0 | 35.3 |
80~84歳 | 30.6 | 29.5 |
85~89歳 | 21.1 | 36.5 |
90歳以上 | 21.4 | 22.5 |
(単位:万円)
注意点として、このデータには個人年金保険などのデータも入っています。つまり、医療保険以外の保険への支払いも入っているので、実際にあなたが想像していたよりもかなり大きな金額となっているかと思います。
そして、残念ながら医療保険のみにいくら支払っている、というデータは公表されていませんでした。ただ、できれば医療保険のみでいくら支払うのが適正なのかを知りたいところですよね。
そこで、本記事では独自に調査をして、各保険会社の見積もりデータから年代別にいくら支払うことになるかを概算してみました。
医療保険の平均見積額はいくら?
まず、全体の平均見積額はいくらかというと、20代から70代の間で医療保険の平均見積額は4,332円でした。また、年代別では下記のようにまとめられます。
年代(見積もり年齢) | 平均見積もり額 |
20代(25歳) | 1,793円 |
30代(35歳) | 2,213円 |
40代(45歳) | 3,068円 |
50代(55歳) | 4,113円 |
60代(65歳) | 6,245円 |
70代(75歳) | 8,561円 |
※条件:入院給付金5,000円、手術・通院給付金あり、終身・定期を含む全26商品の見積もり額から算出(独自調査)
生命保険全体では月平均3万円ほどでしたが、医療保険の見積もりでは平均で4,000円ほどという結果に。比較すると、医療保険の支払いの割合は少ないものですね。
もちろん、特約や保障額によってはもう少し高額になります。なので、少し上乗せして、表の金額に+1,000円くらいの金額までが、医療保険の適正な金額と考えておきましょう。
あくまで、目安ではありますが、ぜひ上記を目安にご自身の保険料はいくらくらいが適正なのかを見極めてみてください。
また、いずれの変動が著しい年代においても、ライフステージに合わせた生命保険料・医療保険料の見直しをしている方がいるようです。
医療保険も、ライフステージごとに見直すと、より合理的な保険料で加入しやすくなりますし、また、ライフステージに加えて、医療の進歩によっても保障内容を見直す必要があると考えられます。
このことから、年齢ごとに、医療保険の保障内容を見直し、場合によっては医療保険の切り替え・見直しを検討してよいものと考えられます。
おすすめの保険の見直し・整理の方法とは?
医療保険の見直しで保険料を節約したい、あるいは、年齢にあったより良い保険プランを選びたい、と思う場合の見直し・整理の方法については、次のように考えてみることをおすすめします。
まずは保障内容を現在を基準に見直してみる
医療保険は、漫然と以前のプランのままでいると、具体的に受けたいと思った治療で給付金が出ないことがあったり(特に高度先進特約の内容などには注意が必要です)、あるいは、新しいリスクに備えられないこともあります。
そこで、保障内容は、現在を基準にして、1から保険を選びなおすとすると、どのような保障内容になるかを考えましょう。
保障内容は、リスクに対応するためのものなので、保険料が安い理由で保障をカットするのは本末転倒になってしまいます。
医療保険は特に保障内容をあまり安易に妥協しないようにしましょう。
保障内容を変えられないなら、保険会社を変えることはできるか
保障内容が同じでも、インターネット保険などの事務のコストが安い保険では、保険料が安いこともあります。
定期型の掛け捨ての保険を利用するのであれば、割り切ってより安い保険料の生命保険会社を選ぶようにしてみるとお得になるでしょう。
次のライフステージまで少し長い目でみて加入するべき保険を検討する
病気の際の医療保険の給付に重点を置くのか、死亡保険金・後遺障害保険金に重きを置くのかは、お子さんが小さい間は、後者を重視するということが比較的に合理性のあることです。
お子さんが小さい間はご本人も比較的に年齢が若く、病気よりは万が一の事故の時のご家族の生活保障の方が気になるためです。
そこで、30代~40代の間は、医療保険はコストの安い掛け捨て・定期型にしておき、50代~60代以降に医療保険の内容を充実させ、生命保険の保障内容をカットする、といった傾斜配分をしてみるのはいかがでしょうか。
こうしておくと、保障内容は妥協せず、保険料の節約ができるケースが多いのです。
この場合、成人病が気になる年齢になると、今度は加入できない保険が増える可能性もあるので、健康に過ごすことに留意することも必要です。
生命保険・医療保険双方を合算または平均すると大きく保険料に違いがない、という結果になるかもしれませんが、保障内容はより合理的になる可能性があります。
医療保険にこれから加入?選び方のポイントは?
医療保険をこれから掛け増しをするという場合には、①保障内容②保険料の順番で検討し、選んでみましょう。
保障内容をよく検討してみよう
保障内容のうち、以下の3つが検討をおすすめするポイントです。
- 高度先進特約をカットするか、入れるかを検討(治療内容にも注意)
- 一時金か、入院給付金重視か
- 自営業者は医療保険にプラスして、就労不能保険の活用を
平均的なプランだけでなく、特約の有り無しで十分比較してみよう
高度先進特約のほか、女性のための特約も検討しましょう。女性の方は、女性専用プランにすると、現在保険料をいくら払ってるかによりますが、お得になる場合もあります。
保険料をよく検討してみよう
保障内容が同じ、またはほぼ同じで変えても影響がない、ということであれば、他の生命保険会社の見積もりを取るなどして、保険料の比較をしてみましょう。
保険加入の際には、保険の窓口・保険市場など、お住いのエリアでの保険無料相談窓口で、見積もりをとって比較してみること、FPなどの専門家に相談してみるのもおすすめです。
その他、医療保険の正しい選び方については、別記事にてできるだけわかりやすく解説しております。年代別などでまとめてあるので、ご興味のある方はぜひそちらの記事をご覧ください。
【年代別】失敗しない医療保険の選び方をプロのFPが徹底解説!
医療保険の保険料は平均いくらか、まとめ
最後に、医療保険の保険料は平均いくらか、まとめておきましょう。
- 生命保険全体だと月3.2万円
- 医療保険の見積額の平均は全体で4,332円
このように。公表されているデータの関係で、ずばり医療保険の平均保険料を知ることはできませんでした。ただ、本記事で独自の見積もり平均額を参考にすれば、ご自身の医療保険の保険料はいくらが適正なのかを見極めることはできます。
なので、ぜひとも、本記事を参考に医療保険の保険料はいくらくらいが良いのかを見極めて見ていただければ幸いです。
また、医療保険の保険料払い込み方法の一つに「全期前納」というものがあります。月払いと比べて、保険料が安くなるなどのメリットもある払込方法なので、ご興味のある方はぜひ「医療保険の全期前納」についての解説記事をご覧くださいませ。