「がん保険に加入したほうが良さそうだけど、何からどうやって選べばいいのかわからない!
こういった悩みは多くの方が抱えています。
この記事を読みに来たということは、あなたもそのお一人ではないでしょうか?
お任せください。こちらでは、保険のプロである私ががん保険の正しい選び方を解説しています。
本記事の要点は下記の通り。
- まずはがん保険の商品知る
- がん保険の3つのポイントを押さえる
- 自分の年代に合ったがん保険の選び方のパターンを知る
この記事を読めば、きっとあなたに合ったがん保険の選び方を知ることができます。
がん保険の選び方を知りたい方は、ぜひ続く内容をご覧ください。
選び方の前にまずは商品を知ろう!がん保険の基礎知識
がん保険を選ぶ前に、まず第一に、どんながん保険があるのかを知っておきましょう。
自分がどんながん保険から選ぶことになるのか、これを知っておかないとこの後の話も実感できません。
それでは、例として全く異なる2つのタイプのがん保険を挙げてみましょう。
がん保険には下記のような商品が存在します。
商品名 | 生きるためのがん保険Days1 | 定期型がん保険Wish |
---|---|---|
保証期間 | 終身 | 10年定期 |
保障内容 | 診断給付金:50万円 入院給付金:1万円 手術給付金:20万円 通院給付金:1万円 |
診断給付金:100万円 |
保険料(35歳男性) | 約4,000円 | 約1,500円 |
上記2つを比較すると、保障内容や保険料に大きく違いがありますよね。
また、保険期間も終身と10年定期更新とで違いが見られます。
ここに紹介していないがん保険も、保障内容の組み合わせや保険料・保険期間にちょっと違いがあるだけで、基本的には同じようなもの考えてよいでしょう。
つまり、保障内容や保険料・保険期間に着目すれば自分に合ったがん保険を選ぶことができるということです。
それでは、自分に合った保障内容や保険料・保険期間を選ぶためにはどうすればいいでしょうか?
次に、それぞれのポイントを押さえてがん保険の選び方を解説していきます。
がん保険を選ぶ前に知っておくべき保障内容
先に挙げた例では、診断給付金や入院給付金、手術給付金、通院給付金などがありました。
一応、細かく言えば他にも保障はあります。
そこで、自分に合った保障内容を知るためにも、まずはそれぞれの保障の意味を知っておきましょう。
がん保険の保障内容
下記に挙げた保障内容は、がん保険の種類によって主契約(基本となる契約)になっているものと、特約としてオプション的に付けられるものがあります。
給付金の 種類 |
保障内容 |
---|---|
診断 給付金 (診断 一時金) |
がんと診断されたときに、 「50万円」「100万円」などの まとまった一時金がもらえる。 1回のみもらえるタイプと 複数回もらえるタイプがある |
入院 給付金 |
がん治療のために入院した場合、 入院日数に応じた 金額がもらえる。 一般的に、一入院あたりの 支払日数や通算支払日数に 制限がない点が 医療保険と異なる。 |
手術 給付金 |
がん治療のために所定の手術を 受けたときにもらえるお金。 1回につき10万円や 20万円などの定額タイプや、 入院給付金日額の 10倍、20倍、40倍 といったタイプがある。 |
通院 給付金 |
がん治療のために 通院したときに、 1日1万円など通院日数に 応じた金額がもらえる。 入院が前提となる商品と 通院のみでも適用される 商品がある。 |
放射線 治療 給付金 |
がんで放射線治療を 受けたときにもらえる。 1回につき10万円などの 定額制のことが多い。 |
抗がん剤・ ホルモン剤 治療給付金 |
がんで抗がん剤や ホルモン剤などの 治療を受けたときに 1か月ごとに所定の 金額がもらえる。 |
がん先進 医療特約 |
がん治療で先進医療を 受けたときに、 その技術料相当額がもらえる。 支払限度額が設けられており、 通算2000万円までに 制限されている商品が多い。 |
ちなみに、身体構造が女性の場合、女性特有のがんに備えた特約があるかどうかといった点もポイントになります。
これについては、下記の記事にて女性におすすめのがん保険とともに解説しているので、女性の方はぜひご覧ください。
それでは、がん保険の保障内容を知ったところで、「あなたはどの保障内容を選択すべきか」という話をしていきましょう。
診断給付金がわかりやすくておすすめ
診断給付金はがんと診断されたときに決まった金額を受け取ることができ、一番使い道が自由です。
つまり、入院費や手術費、通院費、その他貯金や快気祝い旅行など、何にでも使えるのでどんな人でも無駄になることがありません。
そのため、特にこだわりがなければ診断給付金のあるがん保険を選ぶことをおすすめします。
また、がん保険の診断給付金については、下記の記事で更に深堀りして解説してあるので、気になる方はぜひご覧になってみてください。
がん保険に診断給付金は必要?5つのチェックポイントと最適な保障額
本当に辛いときに備えたいなら入院給付金
入院給付金は入院日数が長くなればもらえる金額も大きくなりますが、不確実性の高い保障内容でもあります。
ただ、本当に辛いとき(=入院が長引くときなど)にありがたみの強い保障でもありますので、そういったリスクに備えたいのであれば入院給付金などがあるがん保険を選びましょう。
一方、一般的には若い人のほうが入院日数が短い傾向があります※。
そのため、年齢が若いうちは入院給付金よりも診断給付金を優先したほうがよいでしょう。
通院保障の必要性が高まっている!?
近年の医療技術の進歩により、実はどの年代でも入院日数は短くなっており、逆に通院による治療が増えています。
したがって、がん保険の保障内容でも入院給付金よりも通院給付金を重視することが多くなりました。
今後のがん治療を考えると、やはり入院給付金よりも通院給付金を重視するのが良いでしょう。ただし、それでも診断給付金が一番重要であることには変わりません。
この通院保障については、下記の通院保障についての記事にて解説してあるので、気になる方はぜひご覧ください。
がん保険には通院保障が必要?おすすめされる理由や必要性を解説
「保険料が安い」のを理由にした選び方は良くない
保険料については、当然安いがん保険を選びたいところですよね。
しかし、安易に安いだけのがん保険を選ぶことはおすすめしません。
なぜなら、保険料は保障内容と大きく関わりがあり、安過ぎると保障内容が不十分な可能性があるからです。
ただ、ハッキリ申し上げると、保険料に関してはご自身の収入/貯蓄次第なところもあります。
そのため、下記のようにパターンを分けて設定することをおすすめします。
- 収入が低い若いうちは最低限の保障で保険料を安くする
- 収入/貯蓄が増えた頃から保障内容を手厚くして保険料を少し上げる
終身?定期?年齢に合わせて選ぶべき保険期間
がん保険の保険期間についてですが、これは加入する年齢によって考え方を変えることをおすすめします。
なぜなら、年齢によって必要な保障は変わってくるからです(若いうちは入院給付金の必要性が少ない、など)。
例えば、20代でがん保険に加入するなら10年更新の定期型。
50代で加入するなら老後を見据えて終身型にする、というふうにあなた自身の年齢をもとに保険期間を選びましょう。
後に、年代別にがん保険の選び方のパターンを示すので、そちらを参考にしてみてください。
【年代別】それぞれおおすめの条件と選び方を解説
ここでは、がん保険の選び方を年代別にパターンで紹介していきます。下記からあなたの年代を選ぶと解説に進みますので、ご自身のがん保険の選び方のパターンを知りたい方はぜひご活用ください。
20代のがん保険の選び方・おすすめ条件
20代の方におすすめするがん保険の条件、選び方は以下の様になります。
条件
- 保険期間:定期
- 保障内容:診断給付金を重視
- 保険料:保障額を控えめにして安さを重視
20代では収入/貯蓄の少なさ・ガンのリスク・入院日数の短さなどを考慮して、保障は最低限のがん保険を選ぶのがよいです。
また、年齢が上がったときにがん保険の保障内容を見直せるように、10年更新などの定期がん保険を選びましょう。
上記のような条件に合致するがん保険を選ぶのが、20代に合ったがん保険の選び方です。
また、下記の記事では20代の方におすすめのがん保険を紹介しています。
自分に合ったがん保険を知りたい方は、ぜひ続く記事をご覧ください。
20代におすすめのがん保険は?選び方やメリット・デメリットを解説
30代のがん保険の選び方・おすすめ条件
30代の方におすすめするがん保険の条件、選び方は以下の様になります。
条件
- 保険期間:定期
- 保障内容:診断給付金を重視
- 保険料:保障額を最低限よりも少し引き上げて収入とのバランスを重視
30代のあなたには定期がん保険がおすすめ。
理由は20代の方と同様で、年齢が上がったときにがん保険の保障内容を見直せるようにするためです。
ただ、保障額は最低限よりも引き上げておいて、もらえる保険金を少し大きめに確保しておきたいところ。
30代は20代のときよりもがんのリスクは高まっているので、その分保障も大きめに備えておくのが定石です。
このような条件に合致したがん保険を選ぶのが、30代のがん保険の選び方です。
そして、下記の記事では、条件に合致した30代におすすめのがん保険を紹介しています。
どのがん保険が自分に合っているのか、知りたい方はぜひ次の記事へとお進みください。
30代におすすめのがん保険は?選び方や必要性を保険のプロが徹底解説
40代のがん保険の選び方・おすすめ条件
40代の方におすすめするがん保険の条件、選び方は以下の様になります。
条件
- 保険期間:定期/終身
- 保障内容:診断給付金を重視、入院給付金も視野に入れる
- 保険料:年齢に応じて保険料が高まるので、収入/貯蓄とのバランスを重視
40代から老後を見据えた終身がん保険への加入が視野に入ります。
また、40代からがん治療の入院日数が伸びてくる傾向があるので、保障には入院給付金をつけることも考えましょう。
そして、もし、あなたが入院給付金もつける判断をした場合は、終身型を選ぶこともおすすめします。
これは保障内容が手厚くなった分、後に保障内容を見直す必要がなくなるためです。
ただ、40代のがん保険の保険料は20代・30代と比べて高くなる傾向にあります。
そのため、必要以上に貯蓄を削ってしまわない程度にバランスを考えて保障額などを決めましょう。
これが40代のがん保険の選び方です。
あとは上記の条件に合致したがん保険を選ぶのみ。
また、別記事にて上記の条件に合った40代におすすめのがん保険を紹介しているので。ぜひ参考にされてください。
40代におすすめのがん保険は?女性・男性別にベストな保険を解説
50代のがん保険の選び方・おすすめ条件
50代の方におすすめするがん保険の条件、選び方は以下の様になります。
条件
- 保険期間:終身
- 保障内容:診断給付金、入院給付金を手厚く確保&各種特約も視野に入れる
- 保険料:保障を手厚くした分保険料も上がるが、貯蓄に余裕があれば受け入れたい
がんの罹患率が格段に上昇する50代。
できれば、老後も安心できるくらいの保障を確保した終身がん保険を選びたいところです。
その理由の一つに、がん保険の保険料払込免除があります。
というのも、がん保険には一度がんと診断された後に「保障は継続したまま保険料の支払いが免除される」という特約が存在するのです。
50代からがんのリスクは格段に高まりますから、一度がんに罹ったとしても手厚い保障を保険料なしに死ぬまで継続できるような「保険料払込免除付き終身がん保険」が一番賢い選択となります。
さて、50代のがん保険の選び方を解説いたしました。
後は上記を参考に、条件に合ったがん保険を選ぶのみです。
ぜひ参考にされてください。
60代のがん保険の選び方・おすすめ条件
60代の方におすすめするがん保険の条件、選び方は以下の様になります。
条件
- 保険期間:終身
- 保障内容:できるだけ手厚く確保したいが、収入や貯蓄と相談して設定
- 保険料:収入の減少が見込まれるため、無理をしない程度の保険料に設定
60代以降は定年を迎え収入が減少することが見込まれます。
しかし、がんの罹患率はこれまでよりも更に高まるため、できれば手厚い保障を確保しておきたいところ。
ただ、やはり日々の生活が圧迫されては元も子もないので、収入や貯蓄と相談して無理のないがん保険に加入しましょう。
これが60代のがん保険の選び方です。
60代はがんのリスクが高いと同時にがん保険の必要性も高まります。
上記を参考に、ぜひ条件に合ったがん保険をお選びください。
あなた自身に最適ながん保険を知りたい場合はプロに相談
さて、ここまで文章で様々と解説してきましたが、それでも迷ってしまうという方もいらっしゃるかと思います。
また、年代別におすすめの選び方を紹介しましたが、あくまでもよくあるパターンなので、あなた自身に本当にフィットした保険を選ぶというのはより難しいことになります。
そこで、おすすめしたいのが保険のプロ(FP)への相談です。
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- 最適ながん保険を選びたい
- がん保険に加入する前にできるだけ疑問を解消したい
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まとめ
さて、ここまでがん保険の選び方をプロ目線で解説してきました。
第一に「どんな商品があるのか」から始まり、保険期間や保障内容・保険料などさまざまながん保険があること解説。
次に、がん保険の下記3つのポイントについても忘れない様にしましょう。
そして、年代ごとに全く違った選び方があったと思います。
その中で、ご自身の年齢に合ったがん保険の選び方を確認できたでしょうか?
ぜひ本記事を参考に、自分に合ったがん保険を選んでいただけると幸いです。
また、当サイトではがん保険の他に生命保険や介護保険などの選び方なども解説しています。保険のプロとして網羅的に解説してあるので、ご興味のある方はぜひ一度お読みください。